さて、東京に少し不安な天気予報が出ていた8月27日の朝ですが、僕は傘を持たずに行く事にしました。
まず、手荷物を増やしたくなかったと言うのが一番の理由で、その次の理由は『傘を持っていると雨が降りそうな気がした』からです。
雨は降らない方に賭けてみたんです。
12時過ぎ、東京に到着してみると、空はどんよりと曇っていましたが、雨は降っていませんでした。
少し他の用事を済ませた後の14時過ぎ、新宿歌舞伎町の旧コマ劇場前、シネシティ広場へ到着すると、既にリハーサルが始まっていました。
雨は降っていませんでした。
少し休憩した後、リハーサルに入りました。
事前の打ち合わせで、今回はシンセサイザーが無い事を知らされていたので、バッキングを使ったヴォーカルだけのステージだと言う事でしたので、バッキングとヴォーカルの混ざり方やモニターの聞こえ方などをチェックしたんですが、全てが僕の好みで、とても良い感じでした。
いい音を作ってくださったPAさんに感謝です。
今回は、パフォーマーを目指す女の子のオーディションも同時開催されたんですが、どの子もそれぞれとても魅力的で甲乙付け難い印象でした。
ただ残念な事に、オーディションですので甲や乙が付いてしまうわけですが、今回合格できなかった子達にも、これで諦めてしまうのではなく、今よりももっと実力をつけて、また挑戦して欲しいと思います。
そう言う粘り強さと言うか、諦めの悪さが無くてはダメな世界ですからね。
また会えるのを楽しみにしています。
オーディションが終了して、歌舞伎町音楽祭がスタートしました。
進行表で確認すると、僕は今日のトリでした。
実力派のアーティストばかりでしたので、これは責任重大だと思いつつ、ステージ脇の控え室でしばらく時間を過ごしました。
同じ所属事務所のアーティスト、朝倉奈月ちゃんと写真を撮りました。
奈月ちゃんはヴォーカリストでもありダンサーでもあるんですが、今回のステージでは激しいダンスは全くありませんでしたけど、動きのキレに『やっぱりダンサーだな』と言う印象を受けるんですよね。
僕はそう言うのがダメなので、今度教えてもらいたいです。
そして20時過ぎ、いよいよ僕の番が回ってきました。
雨は降っていません。
今回は弾き語り無しのヴォーカルのみのステージでしたから、ともかく全ての歌の一つ一つの音や歌詞を大切に歌い上げる事に集中しました。
歌舞伎町と言う街は、本当に雑多な人の集まる街で、それがあの街の面白さでもあるんですが、いつも思うのは、あの街に集まる人たちに僕の伝えたいメッセージは合致しているんだろうか、と言う事です。
オープンスペースで誰でも聴く事のできるステージですから。
ですが、今回のステージは、成功でした。
ステージの進行とともにどんどん人が集まり始めて、終了時にはかなりの人が聴いてくれていました。
終了後には多くの人に『良かったよ』と声をかけてもらえましたし。
中でも印象深いのは、2人組の男性でした。
彼らは中国と韓国からそれぞれやってきた研修生なんだそうです。
同じアジア人ですし、とても日本語が上手だったので、最初は分からなかったんですが、外国人だったんですね。
彼らは『浅き夢見じ』をとても気に入ってくれたんだそうです。
とても気に入ったけど、本国に仕送りをしつつ研修生として生活をしているのであまり余裕が無くて、CDを購入する事が出来なくて申し訳ないと言っていました。
僕は、僕の音楽が外国からやってきた人たちにも理解してもらえた事がとても嬉しかったです。
CDは、もしもこちらでの生活がある程度安定して、少し余裕が出来たときにでも買ってもらえれば、とお話させてもらいました。
と言うような感じで歌舞伎町音楽祭は終了しました。
曇り時々雨の予報はハズレで、結局一粒の雨も降ることなく開催する事が出来ました。
次回の歌舞伎町音楽祭は9月4日に開催されますが、僕はお休みします。
僕が次に歌舞伎町音楽祭に参加するのは10月23日(金/祝)です。
多くの人にお会いできるのを楽しみにしています。