Groovy Days

2008年7月23日マキシシングル『青空』をリリース!
柳生伸也のblog

プライベート・ブランド

2009-09-10 13:39:18 | 雑記
朝のニュースでプライベート・ブランドをものすごく褒めたたえてました。
どうせあの放送局だろうとあたりを付けて、画面表示をしてみると、案の定の結果でしたが。
その放送局は、そう言うニュースをよくやるんです。

プライベート・ブランドは、確かに通常の製品と比べて、流通コストなんかが随分削減されますから、実売価格は安く押さえる事ができます。
そこには本当に1円にも満たない様な細かなコスト削減のための努力が至る所にされているんだと思います。
こういうのの事を一般的に企業努力と言う訳ですが。

さて、少し視点を変えると、結局、そう言う商品も、そのブランドを打ち出している大手小売店が自ら作ったものではなくて、作っているのは下請けの小さな工場や企業だったりする訳です。
彼らは、少しでも安くいい書品を作るように、元請けの企業からものすごく厳しいコストダウン要求をされる訳ですよね。
そう言う企業の社長は、頭が禿げちゃうくらい悩むんだと思います。

その番組の出演者は、『安いと言うのはいい事ですね』みたいな事をしらっと言っていましたけど、僕はそんなに単純な事じゃないと思うんですよね。
その安さの裏には、本当に小さな企業の、そのまた下請けのもっと小さな企業の涙ぐましい努力が詰まっているんだと思うんですよね。
どこまでも安くして行ったら、結局は国内の企業は全く関与できなくなる可能性だってありますし、そうなれば多くの人が職を失って窮地に立たされる事になるでしょうね。

プライベート・ブランドは、大手小売業が自らの生き残りのために考え出した一つの方策で、それはそれでいいと思いますけど、これ以上加熱するのはちょっと恐ろしくもあるなぁと僕は思っています。

良い製品に適正な対価を支払うのが普通で、それが生活を圧迫しない様な社会になってくれれば、と思う今日この頃です。