手作りの趣味を持つ「お絵描きやさん」

北海道産のパートナーNと暮らすワーキングババ
娘3人・孫ッチが3人、休みなし
品川生まれの品川育ちです

日光・田母沢御用邸記念公園に行ったよ~ 御学所・御日拝所

2017年08月21日 | 旅行

突然ですが、お手洗い(はばかり)です

お手洗いは畳敷き手を洗う場所がないのできっと桶のようなもので

手を洗われたのかもしれません

大正天皇の時代はご自分で拭かれたりはしなかったと想像すると

それでも問題はなかったのかな?なんて

ここにも使用人の通路 白い砂利の部分は雨だれ受けと思われます

御学所の濡縁 黒漆のガラス戸だけがまだちょっと浮いている感じ

内部は絨毯敷き

丸窓からはくっきり切り取られた絵画のよう

ここは紀州からの移築 元々梅の間と呼ばれていたようです

菅原道真が梅好きであることから学問の部屋にされたのかも?

それにしても静養中なのに学問とは・・・

これも釘隠しなのでしょうか? 雷の多い栃木っぽいイメージにも受け取れます

シルク混の畳縁は早く擦れてしまうのだそう

昔から畳縁は踏まないようにとおばあちゃんに言われたなぁ

御日拝所の違い棚 棚の右側には床の間があり

落とし掛けが黒漆で弓のように山の形になっていて

書院建築の定義からは外れているようです

このお部屋はまだ修復中です

御日拝所の絨毯 落ち着いた色目です

お部屋には長押がないので縦のラインでさっぱりしています

窓の外の手すりや外欄間(?)は 雨戸の内側なんです

もうかなり樹木が育ってしまっているので分かりにくいですがと前置きをされ

スタッフの方が「ここから天皇陛下が皇居内宮中三殿を遥拝されていらっしゃいました」と

教えてくれました

雨戸の開け閉めが上下にスライドする珍しい仕掛け 

雨戸を閉めたところ

1階も同様 この方式だと戸袋が要らないのだそうです

ガラス戸の隣に雨戸を引き上げる白い紐が見えます

軒下も特別な作り!

縦横の直線のバランスが心地よい~

和紙張りの壁(和紙を11枚重ねて貼っています)を黒い廻縁で押さえています

天井の廻縁には赤松の樹皮が使われるなど、質素に見える割には

かなり手の込んだ作りのお部屋です

スタッフさんが雨戸を閉めるのを見せて下さいました

ガラス戸の外に並べられる雨戸は

視界の邪魔になる戸袋を省略するために

板張りの外廊下の角で回転させて方向を変えます

手を離しても落ちません! 手品ではありません 

この方法は修学院離宮でも使われていました

忍者屋敷ではないですが、驚きな仕掛けに驚かされます

これだけお部屋が丁寧に作られていると菊紋の瓦が少し厳しく感じてしまいます

御所鬼(巻物が3つ乗った瓦の端っこの部分)は約140種類あると言われています

次は「剣璽の間」に進みます