※初めての方は、是非 2/6 「モノの価格 1 」もしくは 2/18 「モノの価格 7 」からお読み下さい。
続きです。(そしてこれが最後です)
そういう事で、「小さな認識の違い」が50年経てばとんでもない違いになるって事を、
国民全体が考えていないと、本当に日本はおかしくなる。
日本は面積人口比率の問題で、食料自給率は先進国最低です。
次いでスイス(49%)オランダ(58%)イタリア(62%)です。
しかし、それは純粋に「足りない」からではなく「安い」からそうなっている部分も多くあります。
純粋に足りない食物は輸入に頼るしかありません。
それをどんな状況になっても確保する手立ての政策も必要です。
ですが、「安さの為」に自国で作れる作物や労働力までも他国に依存するのは間違った方向だと思います。
出来るだけ自給や国内生産を目指すべきです。
それで今より少し価格が高くなっても、それは、仕方の無い「原点」なのです。
今までが狂った経済状態だったのです。
自国の「食」を支える農畜産業者が専業で普通に生活できる国にならないと、異常です。
順序としては、
消費者(国民全体)「安さ」ばかりを求めてきた事を反省し、
「食」の大切さを見直し、健全な「食育」をする事です。
忙しいのは分かります。
しかし、「安全」は時間やお金には代えられません。
出来るだけ手作りで、家庭の味で食育を心がけて下さい。
その為には、
冷凍食品・加工食品はなるべく避けるようにしたいです。
そして最低限、
冷凍食品や加工食品の「中国産」だけは避ける事。
いくら管理体制を強化しても、原材料の生産段階で農薬や薬品にまで管理するのは限界があります。
日本国内でも偽装や管理の甘さの問題が後を絶ちません。
「安全」に関して日本以下というか、とても恐い中国産食品を子供になど食べさせてはいけません。
急成長する中国経済、株や投資でスポットの当る中国とは、
全くかけ離れた「一般庶民の安全意識」をもっと知るべきです。
なにも全ての「食」の「チャイナ・フリー」をしようって言ってるんじゃないんです。
野菜など材料はいいんですよ。中国産って書いてますから。
それで納得して買う方は、それを買えばいいんです。
仮に「原材料原産地表示」が確立して、「原産地中国」でも納得して買うなら、それでもいいです。
しかし、中国産の原材料自体の品質までは分かりませんよ。
それでも買うなら、何かあっても文句は言わない事です。
(今回の様に故意の(?)毒物混入とか大変な問題は別ですよ、違法の農薬や薬品レベルの話しです)
冷凍食品や加工食品だけは「チャイナ・フリー」を実践しましょうよ。
そして、
食品企業は「安さが目的」の中国での生産は一斉にやめるべきです。
日本の「食生活」を支えている、布いては「日本の文化」を守る役割を背負っている認識を高めるべきです。
「価格競争」は国内での生産を前提とした範囲でならドンドンやって下さい。
しかし、安さを求め「中国生産」に切り替えるなどは「本末転倒」です。
誰の為の企業ですか?
国民を守ってこそ企業としての最低責任ではないのでしょうか?
「日本の食文化」を守る意識がないのなら、食品業界から手を引いて下さい。
百歩譲って、最低「全ての原材料原産国表示」は徹底すべきです。
関係機関は、メーカーに対し100%「原材料原産国表示」を義務づけるべきです。
小売産業は「原料原産地表示がされないメーカーの商品は扱わない」という企業姿勢が必要です。
そうなって、
純国産の食品が増加(実は戻るだけなんですが)すれば、必然的に国内供給が活性化します。
それに伴って、原材料である野菜・肉・魚の加工業者、
そして、それを生産する農畜産業者が少しでも復活します。
しかし、それは当然価格に反映され「高く」なります。
それでもいいじゃないですか?
自国の食を支える労働者が少しでもが潤えば。
あれですか?
メチャメチャ利益を上げている通信産業の、
世界的に「もの凄く高い日本の携帯電話料金」には文句を言わず言いなりに払って、
(そういう意味では「ソフトバンク」の企業姿勢は好きです ユーザーではありませんが)
人間の根幹部分の「食」を支える国内の「工場従事者」や「農畜産業者」には「高くて買えない」と言うんですか?
金を払う基準が間違ってませんか?
そういう消費者に、
エンゲル係数を変えない為に、
食べ残しをしない適量を作る、食べ残しをしない適量を買う。
そして、無駄なコンビニ買いを辞める。
これを徹底的に意識してやると、
高くなった「純国産食品」の余剰分くらいは捻出出来ると思います。
(詳しくは 3/7「食べ残し」モノの価格 13 を参照下さい)
以上、16ページにも及びましたが、
これが私の「適正価格」という観点からの食品問題です。
理想論かもしれません。
いえ、理想論でしょう。
でも、食料全体の自給率を上げよ、などと言ってるのではありません。
WTOの関係で弊害も多くあると思います。
関税もかければいいってもんでもないでしょう。
ただ、冷凍食品や加工食品に限って言ってます。
それなら、不可能ではないと思います。
そうであるべきだとは思いませんか?
少しでも国内生産に戻し、価格が高くなろうとも、
そういう経済(農畜産物の価格から製品の価格)を確立する必要があると思います。
高くなっても、それは本来、あるべき「適正価格」なのですから。
長い長い記事を読んで下さり有難うございました。
理想論かもしれませんが、少しでも「食の認識」、「価格の認識」の改善のきっかけにでもなれば幸いです。
有難うございました。
続きです。(そしてこれが最後です)
そういう事で、「小さな認識の違い」が50年経てばとんでもない違いになるって事を、
国民全体が考えていないと、本当に日本はおかしくなる。
日本は面積人口比率の問題で、食料自給率は先進国最低です。
次いでスイス(49%)オランダ(58%)イタリア(62%)です。
しかし、それは純粋に「足りない」からではなく「安い」からそうなっている部分も多くあります。
純粋に足りない食物は輸入に頼るしかありません。
それをどんな状況になっても確保する手立ての政策も必要です。
ですが、「安さの為」に自国で作れる作物や労働力までも他国に依存するのは間違った方向だと思います。
出来るだけ自給や国内生産を目指すべきです。
それで今より少し価格が高くなっても、それは、仕方の無い「原点」なのです。
今までが狂った経済状態だったのです。
自国の「食」を支える農畜産業者が専業で普通に生活できる国にならないと、異常です。
順序としては、
消費者(国民全体)「安さ」ばかりを求めてきた事を反省し、
「食」の大切さを見直し、健全な「食育」をする事です。
忙しいのは分かります。
しかし、「安全」は時間やお金には代えられません。
出来るだけ手作りで、家庭の味で食育を心がけて下さい。
その為には、
冷凍食品・加工食品はなるべく避けるようにしたいです。
そして最低限、
冷凍食品や加工食品の「中国産」だけは避ける事。
いくら管理体制を強化しても、原材料の生産段階で農薬や薬品にまで管理するのは限界があります。
日本国内でも偽装や管理の甘さの問題が後を絶ちません。
「安全」に関して日本以下というか、とても恐い中国産食品を子供になど食べさせてはいけません。
急成長する中国経済、株や投資でスポットの当る中国とは、
全くかけ離れた「一般庶民の安全意識」をもっと知るべきです。
なにも全ての「食」の「チャイナ・フリー」をしようって言ってるんじゃないんです。
野菜など材料はいいんですよ。中国産って書いてますから。
それで納得して買う方は、それを買えばいいんです。
仮に「原材料原産地表示」が確立して、「原産地中国」でも納得して買うなら、それでもいいです。
しかし、中国産の原材料自体の品質までは分かりませんよ。
それでも買うなら、何かあっても文句は言わない事です。
(今回の様に故意の(?)毒物混入とか大変な問題は別ですよ、違法の農薬や薬品レベルの話しです)
冷凍食品や加工食品だけは「チャイナ・フリー」を実践しましょうよ。
そして、
食品企業は「安さが目的」の中国での生産は一斉にやめるべきです。
日本の「食生活」を支えている、布いては「日本の文化」を守る役割を背負っている認識を高めるべきです。
「価格競争」は国内での生産を前提とした範囲でならドンドンやって下さい。
しかし、安さを求め「中国生産」に切り替えるなどは「本末転倒」です。
誰の為の企業ですか?
国民を守ってこそ企業としての最低責任ではないのでしょうか?
「日本の食文化」を守る意識がないのなら、食品業界から手を引いて下さい。
百歩譲って、最低「全ての原材料原産国表示」は徹底すべきです。
関係機関は、メーカーに対し100%「原材料原産国表示」を義務づけるべきです。
小売産業は「原料原産地表示がされないメーカーの商品は扱わない」という企業姿勢が必要です。
そうなって、
純国産の食品が増加(実は戻るだけなんですが)すれば、必然的に国内供給が活性化します。
それに伴って、原材料である野菜・肉・魚の加工業者、
そして、それを生産する農畜産業者が少しでも復活します。
しかし、それは当然価格に反映され「高く」なります。
それでもいいじゃないですか?
自国の食を支える労働者が少しでもが潤えば。
あれですか?
メチャメチャ利益を上げている通信産業の、
世界的に「もの凄く高い日本の携帯電話料金」には文句を言わず言いなりに払って、
(そういう意味では「ソフトバンク」の企業姿勢は好きです ユーザーではありませんが)
人間の根幹部分の「食」を支える国内の「工場従事者」や「農畜産業者」には「高くて買えない」と言うんですか?
金を払う基準が間違ってませんか?
そういう消費者に、
エンゲル係数を変えない為に、
食べ残しをしない適量を作る、食べ残しをしない適量を買う。
そして、無駄なコンビニ買いを辞める。
これを徹底的に意識してやると、
高くなった「純国産食品」の余剰分くらいは捻出出来ると思います。
(詳しくは 3/7「食べ残し」モノの価格 13 を参照下さい)
以上、16ページにも及びましたが、
これが私の「適正価格」という観点からの食品問題です。
理想論かもしれません。
いえ、理想論でしょう。
でも、食料全体の自給率を上げよ、などと言ってるのではありません。
WTOの関係で弊害も多くあると思います。
関税もかければいいってもんでもないでしょう。
ただ、冷凍食品や加工食品に限って言ってます。
それなら、不可能ではないと思います。
そうであるべきだとは思いませんか?
少しでも国内生産に戻し、価格が高くなろうとも、
そういう経済(農畜産物の価格から製品の価格)を確立する必要があると思います。
高くなっても、それは本来、あるべき「適正価格」なのですから。
長い長い記事を読んで下さり有難うございました。
理想論かもしれませんが、少しでも「食の認識」、「価格の認識」の改善のきっかけにでもなれば幸いです。
有難うございました。
私は動物が好きで、WWFの会員になりました。
環境破壊による動物たちの危機が叫ばれています。私のできることは何なのか?と考えるようになりました。遅ればせながらですけど
その中で、食料自給率の低さは日本の里山の破壊を起こし、そのために上手くバランスが取れていた環境にも影響が出ていることも知りました。日本らしい里山が守っていた多くの動植物。自給率UPと共に、里山の復活を・・と思います。私の住む地域には、農家から直接におろされる野菜などを置いている店があります。県産で、フードマイレージの小さい食料を使うようにと思っています。
又お邪魔させていただきます。
ありがとうございました。
里山の復活、大変いい事だと思います。
本来の生態系を破壊する人間は、
動物から見ると、愚かな生き物なんでしょうね。
人間のエゴで元からあった自然や生態系をも破壊する・・。
自然が先で、人間はそこで「生かして貰っている」という意識を持たないといけません。
有難うございます。
またお邪魔します。
取り急ぎ、1・7、まとめの記事を読ませていただきました。
問題点がわかりやすく整理されていて、とても勉強になりました。特に適正価格という視点についても。
(特に米以外の穀物)自給率の低さ問題は、ずっと以前から自分にとっては気になっていることです。
たとえ自家製・手づくりの餃子を作ろうとしても、小麦の自給率10%程度の現状では、皮そのものが輸入原料に頼らざるを得ないところから、もう問題は始まっていますよね。
食糧生産は環境保全の意味からも、労働とは本来どのようなものであるべきなのかということも併せて考えさせてくれるとも思います。
他にも色々気になる記事がいっぱいなので、また遊びに来させてください!
ようこそお越し下さいまして有難うございます。
教育者という立場で、日々お子さんの教育に奮闘され、
日本の自給率の低さを教育の場にも投じていらっしゃる姿勢は素晴らしい事と思います。
この「モノの価格」は加工食品に限って提唱していますが、
その「適正価格」が改善されれば、野菜や原料といった部分にも浸透していくと思うんです。
まずは「どこからでも」価格意識の改善が必要だと。
それがされないと、自給率の向上は進まないと思うんです。
また、そちらにもお邪魔させて頂きますので、
宜しくお願い致します。
有難うございます。