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「選ぶ目」モノの価格 10

2008年03月01日 | 前ブログ 食の適正価格シリーズ
※初めての方は、是非 2/6 「モノの価格 1 」もしくは 2/18 「モノの価格 7 」からお読み下さい。



2章 「消費者も選ぶ目を養おう!」


全てに言える事、

「潜在的問題」には「ある問題」が表舞台に出ると改善のきっかけになる。


道路問題含め公共事業等の工事関係に始まり、
今回の食品問題でもそうだし、
今、問題の防衛省の「イージス艦」だってそう。
自分達は「お役所」管轄だと思って、のらりくらりと適当に仕事しているに決まってる。
(防衛省の問題は、また改めて「公務員」という括りでぶった切りたいと思います)


「潜在的問題」は大きな「問題」が起こって、初めて「顕在的問題」となって
世の風潮を変化させる。
いつも、どんな問題でもこの繰り返しだ。

問題は、「問題が起こってから」という事。

起こってからでは遅い場合がある。

起こる前に、間違った「世の風潮」を一人一人が「問題提起」しなくてはいけない。


話しを食品に戻して、

私の家庭では、まずレトルト食品は買わない(余程の事がない限り)
冷凍食品も、ピラフか弁当用の便利おかず程度(冷蔵庫の中は一杯だけど)
(先日のマルハの牛丼は買っていません、頂き物です 一応保身の為 笑)

でも、忙しい現代の生活。
一般家庭にとって、今や冷凍食品・レトルト食品は不可欠。


では、何をどう選べばいいの? って話しですが、
ハッキリ言って、私も良くわかりません(笑)

流通業を離れてから、こんなに「食品の質」が低下してるとは知らなかったからです。
(そっち方面に意識が少なく、そういう業界の目は怠けてました)

原料原産地表示がなければ、知らない内に「中国産」を口にしてしまいます。

また、中国食品に限らなくても「危ない食品」はあります。
それは人体に悪影響があると思われる食品添加物などです。

現代の食品事情は、たかだか50年程の歴史しかありません。
その短い期間でどれが危なくて、どれは安全かなんて、これからの立証で、二転三転するかも知れません。

しかし、今現在、危ない(避けた方が良い)添加物を一応書いておきます。

まず、誰でも知ってる「合成着色料」
天然由来のもの意外は避けるべきです(赤3号・黄5号等)
あと避けた方がいい添加物を一部以下に列記

レシチン(大豆で遺伝子組み換えでないなら可)
植物蛋白(リン酸塩、亜硫酸塩の混入)
リン酸三ナトリウム
甘味料(甘草、ステビア)
乳化剤(こういう一括表示では遺伝子組み換えの可能性)
発色剤・亜硫酸Na

国内外問わず、加工食品に使われる添加物で危ないと言われている例ですが、
一回食べたからといってどうなる訳ではありません。
大量に摂取すると危険かもしれないという事です。

で、こんなのは表示してありますから、ちゃんと見て避ければいいんですが、
中国産の場合、原材料自体(肉・魚・野菜)に危ない薬品を使っていても表示しないんですから危険です。

では、「原材料原産地表示」がされてない現状で、それをどう避けるか?
そこが問題です。

今でも原材料に「中国産」と書いている親切なメーカーもあります(グリコなど)が、
親切でないメーカーのをどう見極めるか?

現状では「価格」しかありません。

一口に「価格」といっても、同一商品でも売っている場所(イベント等)や店の形態によっていろいろです。
セールや日替目玉商品という形で店頭価格が下がっている場合もあります。
(この問題には、まずこれが前提にあるので先にコンビニ記事を書きました)

その表面的な「価格」よりも、重要なのは、
商品によって、どこにコストがかけられているかを見極める事です。

業界で店長やバイヤーでもすれば、商品を一目見れば、大体の事は分かります。
しかし、業界でない方の方が殆どですから、それを説明するのが難しい。

ですが、それが今、私の使命(笑)ですから、まとめてみると、


まず言えるのは、コンビニ限定のレトルトやカップ麺は買わない方がいいです。

流通コスト(物流費)はコンビニの方がかかります。
同一の商品価値で同一価格であれば、メーカーは中身(質)を落とさなければ採算が取れません。
「安く大量に」と考えた場合、多くの原材料が「中国産」と考えていいでしょう。

次に、

・その商品がTVCMをしているかどうか(一概には言えない)
・パッケージに余分なコストをかけていないか
・同一メーカーで同一商品があるのにそれより安い同一商品
・内容量を増やして増量セールを頻繁にする商品
・材料自体が高級なのに安価なレトルトやスープ類
・商品が入っているダンボールの質
 (これは消費者は目にしないのでわかりません 笑)

これらを総合して価格と比較すれば、大体の見当がつきます。

あと、単なる「価格」だけで見ると、

レトルトカレー :150円
レトルトどんぶり:150円
レトルトパスタ具:150円
レトルトスープ類:150円 どれも150円くらいが底値の目安だと思います。
この価格を切るようだと「危ない」でしょう。


また冷凍食品の場合、商品価値が多種にわたっており、価格での比較は難しいので、
「良識」の範囲の「価格」を個人が見極めるしかありません。

良識とは、
・具材が多岐多数なのに安価
・凝ったメニューで手間がかかっていそうなのに安価
・高級具材を使用しているのに安価
といったところでしょうか?


要は、「中身」のコストを削って出来た商品(安さ)かどうかです。


まず、こういった意識を「消費者」が持つ事が大事だと思います。
そういう目で商品選びをしてみて下さい。
なにか参考になれば幸いです。


そして、総合的に言えるのは、
「安心」なメーカーのを「安心」なスーパーで買う事です(企業姿勢など)

JTは中国企業委託の解消に乗り出しました。

イオングループも独自ブランドの「トップバリュー・グリーンアイ」の中の、
有機JASに基づく商品の拡充を発表しました。
そして、このシリーズでは現在表示義務のない原産地表示を明記する事も決めたようです。


「問題」が表面化したので、「中国食品問題」については、改善に向け、一気に加速しそうです。


最後に、

安全な商品に、ある程度の「価格」は必要だ、という事です。
商品自体をそのままの価値で、価格を下げるのは限界があります。

それより安くするには、「商品そのものの質」を落とすしかありません。
現状では、質を落とす = 中国産もしくは中国産原料という事です。

「安い」ではなく「適正価格」でモノを選ぶようにしたいですね。


長々と、読んで下さり有難うございます。


次回、「食べ残し」についてです。

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2 コメント

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消費者の責任も (つばくろう)
2008-05-02 23:13:52
まっつんさん、こんばんは。

添加物、怖いですよね。
特に練り物とかハムなどの魚介類・肉類の加工品は
こういったもののオンパレードなので怖くって
食べられません。

便利さと安さと見た目を重視する消費者、
これに応えんが為に質や安全性を犠牲にする企業。
どっちもどっちと思います。
また、野菜などは運送の都合とかもあって
大きさ形が揃っているキレイなものしか普通市場には出回りません(農薬怖いです)。
これらのコストや危険性のしわ寄せは消費者に回りまわってきます。皮肉なものですね。

消費者がもっと賢明にならなければ、またそれを
指摘・誇示しなければいつまでたっても、
変わらないと思います。


追記:添加物に対する企業の知識というか意識の低さも問題と思います。
以前、頂き物の麺類に『プロピレングリコール』
が入っていて驚きました。
他にも、ドリンク剤には当然のように『安息香酸塩』は入っているし、飲み薬自体にも、ラウリル硫酸Naなど平気で入っているので本当に驚かされます。
企業は国が定めているからいいという考え。危険性には全く無関心です。
国は安全性も確認されていないのに(ましてや複数のものを採った場合の体内での影響などは未確認でしょう)企業の儲けを優先して甘い基準を設けているのです。
全く、人体実験なのかと思ってしまいます。



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おはようございます (まっつん)
2008-05-03 08:39:27
☆つばくろうさん

いつも有難うございます。

野菜、不揃いのの物を市場に出さないのは、本当に勿体無いです。
見た目が綺麗で曲がってない物を作る為に、どれだけ農薬やコストがかかるのか。
「綺麗でないと売れない」
消費者の変な意識がもたらした悪循環です。

プロピレングリコールやラウリル硫酸は酷いですね。

こういった添加物の摂取が「食育」の性格形成の上でも多大な悪影響を与えていると思います。
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