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復興という疑問

2011年04月11日 | 東日本大震災関連

----まえがき----

大震災から、今日で1ヶ月が経った・・。

この間、様々な思いが駆け巡ったが、適切な言葉を文字に起こす事が出来ず、

また、月末月初・年度末という時期的な多忙に加え、救援物資関係や西日本一帯での物資・食品・資材関係の増産に伴った輸送急増の対応で、超多忙な1ヶ月を過ごした。

私はこの間、様々な思いや考察が頭をよぎったが、タイムリーに文字に起こせず、悶々としながら日々の業務をこなしてきたが、やっとひと波越えた感があるので、頭を整理しながら書き起こしていきたいと思う。

(なので、時系列的におかしな部分や後だしジャンケン的な内容があるかも知れませんがご容赦下さい)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

「復興」  「復興支援」・・・・。

大震災直後から、TVやニュースですぐに耳にした言葉だ。

 

私は(この時期の)この言葉にとても違和感をおぼえる。
(阪神大震災の時もそうだ)

 

辞書で調べなおすとこう書いてある。

「復興」
-------------

一度衰えた(こわれた)ものを、再び盛んに、また整った状態になる事。

-------------

 

違和感の理由は、時期尚早だと思うからだ。

「復興」「復興支援」という言葉を使うにはまだまだ早すぎると思うのだ。

 

その前に、

まだまだ「救助」の段階だと思う。

なにも、「生存者」を救う事だけが「救助」ではないと思うのは私だけか?

いまも尚、1万5千人もの行方不明者がいる。 【地震】大震災から1カ月

確かに、生存の可能性は「ゼロ」に等しいかもしれないが、

『亡骸でもいい、対面してお別れをしたい』と願う人が何万と居る。

 不明の家族 捜す姿


そういう方達の思いを余所に、

仮設住宅が出来、始業式が開催できる地域がある。

かと思えば、小さな避難所では、存分な食料や物資が行き届いていない場所もある。 尽きた食料…信頼の分配

 

同じ辛い被災者に違いないし、避難所も充実した方が良いに決まっているし、学校が再開できればそれに越した事はない。

自衛隊のお陰で風呂に入れたり、暖かい食事が頂けたり、とても良い事だ。

決して、それ自体が悪い事ではないし、そういう生活支援がとても重要な事は言うまでも無い。

 

しかし、

未だ行方不明者を探し続けている被災者の方々が居る一方で、

皆さんのお陰で生活支援が整いつつある避難所もあるというこのアンバランスさが、

「復興」 「復興支援」という言葉に違和感を覚える大きな原因だ。

 

甚大な被害の今回の災害には、正論や空論は無駄かも知れないが、

まず、

発生から1,2週間は、

徹底的に生存者救出の為に人力を集中し、

2週間目から1ヶ月間は、

徹底的に、行方不明者数の減少に最大の力を集中するべきだと強く思う。

 

決して、避難所が整うのがいけないのではない。

決して、学校が再開できるのがいけないのではない。

それもキチンと同時進行で手当をしながら、それでもまだ不明者数が減らないような、

捜索人員しか居ないのならもっともっと捜索隊の人員を増やすべきだ。

自衛隊だけに頼らず、各国、各団体、自国のボランティアを総動員して、もっとスピーディに行方不明者数を減らして欲しい!

 

自身が被災し、命からがら生き延びたのに、

身内の何名かがまだ見つかっていないなんて方は、

本当に悲し過ぎます!

酷です!

想像してみてください・・・。

 


どうか、どんな形でもいい、

最愛の伴侶、家族、友人に早く再会させてあげて下さい・・・。


強く、強く、願います。

 

 

そういう体制が即座にとれない現政府はどうしようもない!

大まかな被害地域・被害状況を想像し、それには何万人の自衛隊・ボランティア含めた団体が必要なのかを瞬時に割り出し、それに総動員をかけ、それで過不足があれば修正する。

そういう事が全くといって機能していなかったと言っていい。

危機管理能力こそ、リーダーシップの器量が一番現れる部分であり、

今の政府に、その器量がなかった事が被害者を増大させたと言っても過言ではないだろう。

 


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