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原発、残るは3基

2012年02月04日 | 原発問題

いつまでも情けない奴らは存在するのが日本という国だ。

耐性検査「安全」なら、3町村「再稼働容認」 原発立地自治体アンケート (産経新聞)

再稼働を容認するとしたのは、東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県刈羽村関西電力高浜原発がある福井県高浜町九州電力玄海原発がある佐賀県玄海町の3町村。「条件付きで認める」とした高浜町は「大丈夫との結果が出て、稼働要請があれば考えたいが、原子力災害発生・緊急時のアクセス道路整備などを配慮することが前提」とし、玄海町は「国が責任を持って判断したものと考える」と説明している。

原子力マネーにどっぷり浸かって抜け出せない3自治体と見える・・・。
もはや、交付金が無いと自治体そのものが立ち行かなくなるのだろう。

現在の世論が原発に厳しくなっているのでこの3自治体にとどまっているが、世論が世論ならもっともっと動かしたい自治体は増える筈だ。というか殆どがそうなのだろう。

それだけ原発交付金が大きく、それに頼りきった財政から抜け出せなくなるからで、原発は自治体財政面でも日本を腐らせる。

 

それは、元GE技術者「菊池洋一」さんも言っている。

元GE技術者・菊地洋一さん講演

>僕が何で原発が嫌になったかというと、最初は原発こそ自分がぶつかっていくべき対象だと思って、情熱のすべてを傾けてやってきたのですけれども、原発を離れましてですね。だんだん、だんだん、原発が嫌になって、それで最後には原子力発電所を目の敵にするくらい嫌になってしまったのです。

>それとですね、同じくらいのウエイトで嫌なのは、原発の建ったところの地方自治体の行政が腐りきってしまうことです。みんなが苦労して、汗水たらして働いて払った税金が軽くみられるようになります。原発の交付金というのは、それだけ一時的には大きいのです。でも、それによってみんなにお金が等しくまわって豊かになるかというと、そんなことは全然ないんですね。まず県に入ります、金は。そこの町や市にも入りますけれども、それが今までの地方財源に比べれば非常に大きい額ですから、もうそれも紐付きで、開発だとかいろんなもの使わなければいかんという項目が決められていて、道路とか例えば箱物といって建物を作るとか、そんな事にばっかり使っている訳です。だから土建屋さんは儲かるかもしれない。でも一般の人たちに等しくお金が渡る訳ではないですね。全然入らないという感じの人がほとんどな訳です。その町からちょっとはずれると、その辺は被害があった時は、同じような惨めな目に遭わなければならないのだけれど、 補償は一切入らないということになりますし、何よりも行政が腐ってしまいます。

  道路作っても箱物作っても、自分が作ってやったみたいな態度になるから、役人の態度は大きくなります。もうさんざん見てきました。それは日本中で、その地方の人達が明るくみんなで仲良く暮らしていこうと思った時に、原発がくればお金もくるけど、町のそういう温かみだとか、そういうものはなくなります。

●日本中、原発が出来て活性化した町はない

 福島は今10 基の原発が動いていますけれども、第1号機を作る当時の話を聞きますと、みんな素朴ないい人達だったと、まわりの人達は。農家のおばさんに話しかけると、 まあ上がってお茶飲んでいけえとお茶出されて、お菓子がないからといって角砂糖をお茶菓子がわりに出してくれたと。ものすごく親切にみんなが話しかけてやれたけど、だんだんそれが2基、3基、4基と建っていく間に、どんどん都会的になるというか、人情味が薄れて金ばっかしの状態になっていくというような話 もたくさん聞いています。

  だから日常私たちが何のために生きているのかというような事を考えた時に、お金がくればそれでいいのかと。もうすでに南島町で反対派だ、賛成派だと別れて、子供が道路で転んでいたら、どっちかによって助けるか知らんふりするかというような話も聞きました。それと同じことが石川県能登半島の珠洲市というと ころで、原発の問題になった時に、地元の和尚さんに聞いたら、「菊地さん、その珠洲でもまったく今同じです」といっていました。「なんで同じ町の人達が賛成派と反対派に別れて憎しみ合わなければならないか」と。

  ここは今度来てみて、実は2度目なんですけれども来てみて、あいかわらずいいところだなと思いました。それと同じようなところが宮城県の男鹿半島の女川というところで、原発をGEのものを日本の企業が造ったんですけど。そこへ行った時も、こんないいところになんで原発を造るんだろうという感じでしたけれど、結局原発は出来てしまいました。反対運動もありましたけれど、賛成派と反対派がですね、そこそこ仲良くなるというか、関係を取り戻すのに10年以上かかっています。それほど憎しみ合うんですね。
 じゃ出来て本当によくなったかというと、女川の過疎が止まったわけではないのです。実際増設していくときに、子供が働くから出来てよかったという人にも会いましたけれども、決して町は活性化しません。それは日本中みれば分かります。
  鹿児島の川内原発というところも何度も行ってますけれども、商店街はシャッターが下りたままです。また増設しろって騒いだり地元はしていますけれども。新潟県のあれだけ原発造りまくったところでさえ、地方の活性化に役立ったとはいえないと、知事が新聞でいっていたこともあります。
 確実なのはですね。人の心がむしばまれることです。嘘だらけになるし、隠し事はするしですね。行政も電力会社も。そういう一時的な原発の話で地方がズタズタにされるのが僕は嫌なんですね。

一度甘い汁を吸った自治体は、また増設しろと言い出す・・・、

これは、ヤクと一緒だ。

一度快感を覚えると、それがいかに危険であっても、事故さえ起こらなければ自分達は知ったこっちゃないと。

地震大国でこれだけ原発がある脅威は世界中で日本だけだ!

もういい加減、その現実から目をそらすな!

 

この地球に生きる筆頭高等生物として、

やるべき責任は、

「制御できない原子力の保護」ではない筈だ。

子孫代々、健全に暮らしていける地球を残すという意味に立てば、答えは簡単である。

 

 

とはいえ、今現在、国内の原発は3基しか稼動していない。

画像はこちらからお借りしました。

それで、この厳しい冬のピーク電力を賄えているのだ。

これで原発がないと電力が足りないと言ってきた政府や電力会社の嘘は証明されたと言っていい。

再稼動を審議している原発自治体は、原発交付金とおさらばし、健全な財政再建にチカラを注ぎ、たかが電気の為に危険極まりない発電方法を繰り返すのがいかに人類として愚かな事かを審議してもらいたい・・・。

 

  


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