NPO九州森林ネットワーク

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イタリアフランスの山岳都市

2006年03月02日 16時20分00秒 | <日々徒然・イベント>
正月休みを利用してイタリアフランスの山岳都市をいくつか見てきました。
写真はフランス、サオルジュ。イタリア国境アルプスの南にある200戸程度の小さな村です。観光客が来るような街ではありません。登山者のベースになる街のようで、フランス人の年輩の登山グループを何組か見かけました。急斜面のわずかな平地に作られた村で、周りに広がるオリーブ畑がここの産業と思われます。壁は石積み、床、屋根の下地は松、瓦は天然の平たい石で葺いてあります。水くみ場の周りや家の玄関先のたまり場に長い年月をかけて手をかけてできあがった真実みのある小広場が点在します。厳しい環境にも関わらず、地元の人々との会話の端々に、自分たちの村を大切にする気持ちと誇りを感じる集落です。ヨーロッパの場合、そのコミュニティを支える宗教が存在しますが、私をふくめ、その価値感を捨てた日本人がどのようにして、環境を支えるコンセンサスを持つのか。いろいろと考えさせられる旅でした。(村田/鹿児島)

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3 コメント

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素敵な写真ですね (佐藤/福岡)
2006-03-02 21:05:48
写真をクリックすると大きく、全景が見ることが出来ました。



この景観を維持しているのは、何か強いコントロールでしょうか、コミュニティの何となくあたりまえの合意形成でしょうか?
Unknown (岩本/長崎)
2006-03-04 19:03:07
ヨーロッパを全部まわったわけではないんですが、あちらの人はとにかく古いものを大切にします。道路をつくるために建物をがんがん壊しまくっている日本とは大違いです。
あたりまえの合意 (村田/鹿児島)
2006-03-05 10:19:12
景観を守るための強い法制度とかがあるようなところではありません。ごく普通の村です。このような集落はいくらでもあります。

 自然発生的な集落では、村全体の家族構成とか事情をみんな理解し、祭り、礼拝等でコミュニティの確認が出来ているのだと思います。

 また、建材としても近くにごろごろしている石と木材で、自分たちの手で家を造る。自ずと統一感のある景観が出来て来るのでしょう。自分たちの手で作るということは、住み手の感性で手を加え続けられるということで、真実味のある空間が時間をかけて生まれて来ます。愛着もわきます。時間をかけて育ててきた街を大切にするのは、あたりまえの事です。