goo blog サービス終了のお知らせ 

NPO九州森林ネットワーク

それぞれの題をクリックするとコメント書き込み・表示のページに入れます。ご意見・ご感想を自由に書き込み下さい。

木材価格は誰が決める?+自然を守る施業規制は?

2005年07月10日 12時11分44秒 | <山の現状・林業家>
 聞くところによると、吉野もひどい状況だそうです。相場は九州の方がましという話もある。
 正確な数字を知っている訳ではないので、判断はしかねますが、市場の圧力構造から明らかに需要側から強いデフレ圧力がかかっており、それに理事長の報告であったように肝心の市場自体が自殺行為(金融機能不全の資金ショート対策。これが全ての元凶)に終始しているため、適正価格の形成機能が麻痺し、さらに物流機能までなくそうとしている。
 
 ちなみに「山荒らし」も深刻です。
 素材生産業者が立木を買い、禿山にするだけでなく「材を高く買うため」と称して全幹集材(倒した材を枝葉付のまま一ヶ所に集め、そこで枝葉を落として玉切りする)して枝葉を大量に一箇所に集積して逃げていく。残った山は水のコントロールが出来ず大雨が降ると大災害を誘発しています。
 周辺町村も数百ヘクタールの植林放棄の大規模伐採が進んでいますし、肝心の諸塚村でも外部の前述のやりっぱなし型の素材生産業者が入ってきつつあります。
 今年中に全幹集材の「施業方法規制」を村で実施するようにお願いしていますが、担当課は「法的な根拠が弱い」とあまり良い返事がありません。早急に「改善指導」ではなく、「作業規制」あるいは罰則規定のある「森林施業基準法」的な公的規制をしないと手遅れになります。
 「材が安いから経費を落とそう」という引き算の論理では自然は守れません。何か良い方法はないでしょうか。(諸塚/矢房)

原木市場調査に行ってきました

2005年07月09日 14時16分17秒 | <山の現状・林業家>
昨日、日田の原木市場調査に行ってきました。ここでも6月はスギが8千円を割り込んでいました。確かに、台風だけの影響ではないですね。

本来、市場メカニズムの下では、「新たな需要」が発生すれば価格は上がる、価格が下がれば市場への供給量が減るというのが原則です。しかし、今は集成材のラミナー需要という「新たな需要」(安い曲がり材を買い支えるというのがふれ込みでした)が発生しても価格はあがらない。価格は下がっても、需要量以上の供給があって価格が下がるといった全く逆の動き。価格破壊状態です。

前者の価格は、佐賀の伊万里工場着で1m3が1万円、日田の市場価格で8千円が採算ライン(柱1本1800円を前提とした逆算)だそうです。問題は原木段階でラミナーという「新たな需要」といっても、製品になれば無垢材と競合し、集成柱が一般となれば結局は原木段階での買いたたきという矢房さんご指摘の状況になると思います。

もう一方の、価格が下落しても供給される原因として、よく間伐補助金の存在が指摘されています。特に、県単の間伐材出荷助成など。しかし、昨日の話ではそれだけではない。主伐材のかなり(昨日いった市場で1/3程度?)は価格下落しても再造林がなされない山荒らしの山から出材されています。更に、木材市場は価格下落に加えて出材量まで減ったら、手数料収入が激減するということもあって、量を確保するために自ら材を集めています(所有者との交渉、専属素材班の派遣など)。つまり、生産と消費の結節というだけではなく、自ら生産を規定している。

以上のような構造の中で、まともに森林を経営して、後生に森林を残こすことがほとんど不可能な程になっています。こうしたことをデータに基づいて、実証的に明らかにすることが必要だと考えています。
(佐藤/福岡)


更に木材価格下落

2005年06月28日 15時59分03秒 | <山の現状・林業家>
昨日(6月27日)行われた福岡県森連浮羽事業所の原木市の出来値表によると、杉平均価格7,824円、桧平均が13,803円です。昨年の風倒木がこの天気の良さのために出荷され、需給バランスが崩れているということだが、これはひどい。

原木市場は価格形成力を完全に失っている、としかいいようがありません。風倒木は別途処理し、市場出荷を調整するなどの対策が必要だと思います。

加えて、市場流通を制御しうる、産直などの多様な市場外流通の形成がより重要になっていると思います。(佐藤/福岡)

木材自給率(平成16年版林業白書より)

2005年05月02日 21時09分20秒 | <山の現状・林業家>
 何だか投稿が少ないので・・。
 平成16年度森林・林業白書が発表されました。「次世代へと森林を活かし続けるために」というのが特集の題です(トライウッドの社是のような)。国内の木材生産量が15年ぶりに増加(0.5%)し、一方で、用材輸入量が1.4%低下したため、自給率が0.3ポイント増加して18.5%になったとのことです。
 生産量が増加するのはよいのですが、その伐採が「次世代へ」繋げるような持続的なものがどの程度あるのかな?と気になるところです。27-28日に小国町に行き、杖立川沿いの日田や甘木辺りの山々を見ながら、相当大面積の皆伐がここ数年で増加したなあと思いながら帰ってきたものですから・・。
 白書の概要は、下記林野庁HPで見れます。先般話題になった京都議定書についても、記されています。
 http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/16hakusyo/mokuji.htm

 (佐藤/福岡)

おぐにポイント

2004年12月25日 12時08分06秒 | <山の現状・林業家>
 小国町では、観光の新しい展開をはかるとともに、交流型の産業展開、さらには新しい生活スタイルを生み出す契機になることを目指して、「ツーリズム」をキーワードとした、まちづくり運動を推進しています。このたび、都市と山村を結ぶ道具として、「おぐにポイント」を発行することとなりました。おぐにポイントとは、小国町外の方との交流を深めることを目的として、小国町が運営するポイントプログラムです。森林の枝打ち作業や炭焼き体験、生産農家におけるワーキングホリデー、各集落における共同作業への参加など、小国町内における農山村体験に参加した方を対象に、参加した日数や回数に応じてポイントを差し上げます。そして、おぐにポイントを貯めることで、町内の温泉や物販施設をはじめ、手づくり味噌や民泊、小国杉を使った特別な景品など、小国町ならではの味わいある特典と交換できます。町内に住んでいる方が、手軽にご参加いただけるよう、インターネットでポイントの残高照会や取引、特典との交換ができます。小国町が発行するおぐにポイントは、すべての皆様に安心して利用いただけるよう、高度なセキュリティ技術を活用した「公的個人認証サ・u栫[ビス」を利用しています。
 小国町森林組合もこの事業に参画しており、主に枝打ちや環境学習のプログラムを組んでいます。
詳しい問い合わせは、小国町ホームページhttp://www.town.oguni.kumamoto.jp/ognhtml/Gyousei/tuka/oguni_point.htm
までお願いします。  
(北里/小国)

森林組合共同企画「組み立て家具」

2004年12月13日 13時00分02秒 | <山の現状・林業家>
佐藤先生には先達て、
当ショールーム「+ecoプラス・エコ」にお越しいただきき、
その様子をHPにてレポートしていただきました。

皆様にもぜひ一度、ご来店いただきたいところですが、
遠方の方にはまず我がHP(http://homepage2.nifty.com/mkp/info.htm)を
訪れていただければ幸いに存じます。

さて今回は、佐藤先生のレポートの終わりにもご紹介いただきました
森林組合との共同企画である「組み立て家具」について、
つけ加えてご紹介させていただきたいく、
寄稿させていただきました。

現在、大分県・下毛郡森林組合では、
大分県の支援事業の一環として、
県産材を活用した新商品の開発に取り組んでいます。

「+ecoプラス・エコ」では、
下毛郡の「木」がもつ素材感を活かし、
テーブルやイス・本棚にも自由にアレンジできる
「組み立て家具」をご提案させていただき、
来春からの販売を目指してがんばっております。

インターネットでの販売も予定しており、
将来的には木材建材のネットを通じた情報発信にも
取り組んでいきたいと考えております。
販売にあわせて現在、HPの公開も準備しておりますので来春、
また改めてみなさまにアドレスを
ご紹介させていただきたいと思います。

また、来年5月5日(子供の日)には、
北九州市・小倉の「リバーウオーク」にて、
この組み立て家具を通じての、
ワークショップを開催する予定です。
詳細をHPにてご案内さしあげますので、
こちらも楽しみにお待ちください!

「+ecoプラス・エコ」 桑野 恭子  (修)

小国町森林組合のHP

2004年12月08日 09時55分46秒 | <山の現状・林業家>
小国町森林組合のHPをリンクにアップしました。

「木材価格推移」は何度見ても考えさせられます。

「山を買いませんか?」1200坪1000万円
広域農道(日田~黒川)より200m奥 宅地としてOK
写真も掲載されて魅力を感じますが、
電気、水はどんな状況? 携帯の届く範囲?

こんな事を言っているようじゃ、山では暮らせないかな?

(村田/鹿児島)

「やましぎの杜」杉皮葺き ワーキングホリディ

2004年11月19日 19時58分55秒 | <山の現状・林業家>
 宮崎県諸塚村の標高640Mの山間にある上合鴫(ごうしぎ)地区の「やましぎの杜」は、平成10年に空家となっていた古い民家を移築せず、そのまま集落内に残し活かすためにリニューアルした、古いものや文化を生かす”ニュータイプ”の農林業体験型交流施設です。
 不便さのなかに古くて新しいものを発見することを趣旨にした施設ですが、この「やましぎの杜」は、改修にあたって、この地域で古くから行われていた屋根の杉皮葺きを復活させています。
 平成10年の杉皮葺きの作業は、数十年ぶりという非常に貴重な作業でもあり、伝統技術の伝承のためにもその作業を公開して行い、多くの建築家や工務店、一般の方々が参加して行なわれました。
 この杉皮葺きですが、先日の相次ぐ台風で、裏側部分が強風にあおられ、かなりはがれたり、吹き飛ばされるという被害を受けました。

 杉皮葺きは、材料費は安いのですが、時期がうまく合わないといい皮が手に入りませんし、皮を剥き、乾かし、一枚一枚張っていくという気が遠くなるような人手と根気が要る作業で、非常に経費もかかります。管理組合内でかなり検討した結果、もう一度葺こうということになりまして、先日着工したところです。

 ついては、せっかくの機会ですし、前回多くの方にボランティアで体験いただいたこともあって、今回も一般参加者を募りますが、より気軽に参加いただきたいので、試みとしてワーキングホリデーとして参加を募っています。

もし興味のある方は、諸塚村HPのwebまでいらして内容を確認ください。
http://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/06gree/06_01hwh1611.htm

前回の杉皮葺きの記録も掲載しています。
http://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/04tomaru/04_02asugikawa.htm

矢房孝広/宮崎県諸塚村