紫乃の琴話し

高知県で琴・三弦・二胡の教室を開催している松村紫乃の公式ブログです。
教室の様子や日々の出来事を綴っています。

無形文化保持者の石井の撥

2012年04月23日 17時36分00秒 | ノンジャンル
12:00~今月始めての金太三弦レッスン・・他派の依頼曲故に、絶対上手く弾いてもらいたいので酷過ぎるレッスンを実行。実音と移動音で四苦八苦しておった。コツコツと山を登るが如く頑張らねば・・一夜にして山は征服できるものでは無い。

秀峰さん演奏会の受付・接待・アナウンサーの件で来た。

パンフレット校正を今晩再度取りかかるつもり、事務的すぎる方のなさること理解もするが、出稿の際の不手際に問題あり?手間がかかる・勿論間違いは法度なれど、あれも、これも文字一つにしても芸術と思う



ジョン万次郎出身の土佐清水市の産・金太の実家の庭の子夏ミカンです
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この撥は若かりし頃から私愛用の・無形文化財保持者石井の撥・師の矢木敬二先生はこの撥で無いと教えてくれなかった。当時のサラリーマンの二カ月分給料で買えたかなァ(銀行員の夫に内緒で大借金して買った。彼も天国で仰天してると思う)・当時の私には猫に小判だった。琴の師 沢井忠夫先生も石井の撥を使い始めると、他の撥は使えないよねえと、新大阪のレッスン場で申されたが、”そうですね”と答えたが実はそうかなァと想った程度。今確実に分かる・・遅かりし由良之介・お二人の師は今夜空で輝いているが、今頃分かってどうなりますかと、言ってる声が聞こえる。でも私は其の時代三味線は誰にも負けておらず、上手いつもりだった。(恥ずかしい)

今日は写真の稽古三味線に18金駒を付けて弾いた。舞台用三弦は使用しなかったが、しんなり感の音・久しぶり気分良かった。この撥先は本鼈甲・持ち手は象牙この名人石井作の撥は、どんなに貧乏しても手放さない。