紫乃の琴話し

高知県で琴・三弦・二胡の教室を開催している松村紫乃の公式ブログです。
教室の様子や日々の出来事を綴っています。

碑のある風景より

2007年04月18日 13時46分51秒 | ノンジャンル
 曾祖父・土佐藩大目付役を、おおせつかっていた尾崎要正胤の分家、尾崎五菖の句がひょこっと出てきた。
 『卯乃花廼際加羅高之夜乃山』
 ほのぼのと明るいのは、卯の花の咲いているところ。そのすぐ後ろに夜の果てしない闇が覆いかぶさるかに迫っている。このころ降り続く雨を卯の花腐し(くだし)といい、振らなくても曇り日が多い、花の明るさと、その闇の対照を「際加羅」活写。墨絵の様な潤いある情緒。
  明治39年作者の没二年後に立てられた建碑が牛終え天満宮に有る・写真有りますので今度ほーむページに載せますね・

  注・五菖様は、山内容堂公から「小姓」になれとの要望のありたお方と言う。嫌ぞと禄を返上して芭蕉と藤村の跡を慕い、土佐俳壇中興の泰斗。
 (お小姓って男妾ですよね曾祖父も城中で一番ハンサムだったとか聞いているが・多分五菖様も素敵なお方だったでしょう)

 もう一句・「医は仁術なり」身を持って示した医者であった伯父の句『久方の空より舟や花曇り』・・久方は空に掛かる枕言葉。室戸市室津の四国霊場二五番津照寺には百八の石段がある。作者はその石段を登る途中遙か彼方に広がる太平洋を望んでこの句を詠んだ。花曇りののどかなひ、太平洋は空につらなり其処に釣り船なども浮かんで室戸の春は今ざかりである。碑は昭和17年龍巻会の人の手で建碑25番札所に・私は勿論oお二方ともに現世では会った事のない先人である

   春江花月夜の練習少しだけしました・の一日