
人間と動物の関係についての記事を先程アップした直後、『ニューヨークタイムズ』紙で動物福祉に関する記事を発見。ハンバーガー・チェーン大手のバーガー・キングが先週、牛をもっと人道的に扱う生産者を優遇する声明を発表するなど、食肉動物の扱いに改善を求める動きがアメリカでは活発になってきているようです。動物福祉団体であるPeople for the Ethical Treatment of Animalsなどの活動の賜物なのか、消費者がスーパーに並んだ「お肉」を見る目や、生産者が動物を見る目に変化が生じてきているのだとか。それに、(アメリカにある)80以上の法律大学院が「animal law(動物法)」のクラスを提供し、動物の人道的な扱いや食肉用に殺戮することに関する問題について考える機会を将来の弁護士に与えているそうです。
ある大学講師によると、動物福祉運動で問題になっているのは、肉食の是非ではなくて消費者としての選択に伴う責任。「虐待」を受けた動物の肉を買うのと、搾取された労働者が作った衣服を買うのとは同レベルの消費者問題になった、というのです。つまり、「肉は食べたいけれど、人道的に扱われた動物の肉じゃないとね。劣悪な労働状況で作られた服だって買いたくないし」と言うことらしいです。衣服と肉を同レベルで見るのは、アニマルライツの視点からは納得できないのかもしれないけれど・・・。
ここ20年ほどで急成長している動物福祉運動は、市民権運動や女性運動の延長だと識者は考えているようです。人権問題がそれなりに片付いたから、今度は動物の番?あるシンクタンクのディレクターは、動物福祉運動は一時的な運動ではなく、今後長期に渡って食肉業界やマーケットに影響を与えるだろう、と述べています。このままいくと、「All men and animals are created equal」という声明文が発表される時が来る!?
(写真は昨年9月、マサチューセッツ州のシェーカーズ・ビレッジ内で撮影。このように育てられた牛の肉なら食いたい!?)
追伸 6月上旬までブログの更新がスローになります。皆様、充実したプランタン(春)をお送りください
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ある大学講師によると、動物福祉運動で問題になっているのは、肉食の是非ではなくて消費者としての選択に伴う責任。「虐待」を受けた動物の肉を買うのと、搾取された労働者が作った衣服を買うのとは同レベルの消費者問題になった、というのです。つまり、「肉は食べたいけれど、人道的に扱われた動物の肉じゃないとね。劣悪な労働状況で作られた服だって買いたくないし」と言うことらしいです。衣服と肉を同レベルで見るのは、アニマルライツの視点からは納得できないのかもしれないけれど・・・。
ここ20年ほどで急成長している動物福祉運動は、市民権運動や女性運動の延長だと識者は考えているようです。人権問題がそれなりに片付いたから、今度は動物の番?あるシンクタンクのディレクターは、動物福祉運動は一時的な運動ではなく、今後長期に渡って食肉業界やマーケットに影響を与えるだろう、と述べています。このままいくと、「All men and animals are created equal」という声明文が発表される時が来る!?
(写真は昨年9月、マサチューセッツ州のシェーカーズ・ビレッジ内で撮影。このように育てられた牛の肉なら食いたい!?)
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