「山外有山」
山の上まで登るとまたその上に山がある。上には上があるの意。
本日、奎星会の稲村雲洞先生がご逝去、
とても残念です。
米寿の個展に伺ったのは、4年前だったでしょうか?
余白が生きた独特の線の大字、
細かく書かれた多くの般若心経、
作品の数々が思い出されます。
毎日、般若心経を書いていらしゃると伺い、
書道界の頂点に立っていらしたご高齢の先生が、
常に修行をし、ご努力を重ねておられたのに
驚かされました。
少し人より書が上手くかけたからと言って、
そこで満足して立ち止まっては、
それ以上の進歩はなく、
置いてきぼりになってしまいます。
周りの人と比べるよりも、
今日の自分が、昨日の自分より進歩することが大切。
昨日の自分に打ち勝つべく、
生きている限り、前を見続けたいものです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
合掌