太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

生かすも殺すも地方交付税がカギ

2007年10月19日 | Weblog

昨晩、「21世紀臨調、知事・市長連合会議」が赤坂のホテルで開かれた。以前は、増田前岩手県知事さんが座長をされていた。お辞めになられて、座長は京都府知事の山田さんにかわった。
総務大臣になられた増田さんも出席された。大臣就任なんていうと「祝賀会」ということになるのが通例だが、政策研究グループにそれはない。箱弁と味噌汁でお祝いである。

 

山田知事さんが「緊急アピール」を用意していた。
「法人2税の再配分は国の吸い上げ。交付税の復元こそ地方復活の道」
「一見再配分に見えても、交付税が減らされ、地方は豊かにならず国が助かるだけ」
この2つだ。

 

10月半ば、「税1兆円地方に再配分」「法人2税見直し・税収格差を是正」「法人2税調整必要・地方配分重視の姿勢」など新聞によって表現はさまざまだが「これで地方はよくなるかな」と思わせるような記事がのった。
ところが、山田さんは「まやかし」だという。
東京とか愛知とか豊かな県が法人2税を国に召しだす。それを再配分するわけで国の取り分が75%、地方が25%になって格差是正にはつながらない。さらに、地方交付税の絶対額が減ることになり地方は苦しさを増す、というのだ。
隣に座っていた宮古の熊坂市長さん「清水さん、このこと知ってました?」たずねられた。
「いや、全然。国ってそんなトリックやるのかね」そう答えた。でも、本当らしい。

 

そういえば、三位一体改革という名の交付税削減があった。4兆円削って3兆円を地方に渡して国は1兆円もうけた。権限の委譲があったわけだが、何かあったっけ。
増田さんは「分権国家」をいっていた。県と市町村の役割をはっきりさせるべきだともいっていた。分権は確かに必要だ。
でも、である。地方交付税が削られていったらまちはやっていけない。この日の発言にもあったが、本音は「お金が欲しい」というのが地方の声。中央集権国家なのである。
「交付税の復元」をみんなで合唱して散会した。
増田大臣? 最後まで付き合ってくれた。さすが民間出身である。ありがとうございました。


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