太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

マスコミは世の中を変える

2007年10月18日 | Weblog

朝のニュース、これは暇な奥様をターゲットにしている番組なのだろうけど、これがけっこうおもしろい。たとえば、10チャンネルの古舘さんにしても独りよがりで「自己満足型」でもうひとつ足らない。6チャンネルの筑紫さんも彼が入院以来、スカスカという感は免れない。
朝は6チャンの朝ズバや10チャンのやじうま、それに続くスーパーモーニングも気にいっている。夜よりいい。なぜいいか、それはフレッシュなニュースが流されるから。ついつい引きずられる。

 

各紙のトピックスが紹介される。一般紙からスポーツ紙、あれを見ていると新聞はいらない。
向こうの都合で報道するから「経済だけはじっくり」とか「料理をみたい」というのには満足できないだろうが、ひっくるめての話なら十分間に合う。日常会話だけなら人並み以上の材料を提供してもらえる。
月曜日は「亀田」の話題。ゲストはガッツ石松と二宮さんがゲスト。今日はやくみつるさん。処分と記者会見の話。ずいぶん長いことテレビの餌食になっている。話題の少ないこの時期、テレビは「亀田さまさま」である。
テーマによってゲストが変わるのがいい。この間までは龍虎?だったかな。時津風親方のことがメインテーマだったから。今は静かになった。次は「朝青龍」を待ち受けている。
政治のことだって詳しく、楽しく解説してくれる。

 

朝の番組を見ていて思う。朝あわただしく出勤する男たちよりテレビを見ている奥様たちのほうがずっと物知りになる。世の中の推移を敏感に受け止めることになる。えらそうなことを言っている男たちも彼女たちの目や耳、そして口にはかなわない。
芸能界情報だけでなく社会問題のこともである。
女性上位の社会は確実にできつつある。

 

「このくらいのことは知らないと」というプライドをもつ女性はこの辺のテレビを見ているはずだ。「亀田」だって「時津風」だって、「神田うの」も「福田総理」も何だって吸収している。それが日本を動かす力になったりする。

 

この間の選挙で民主党が圧勝した。これも「朝ズバ」や「やじうま」が選挙民、特に女性を動かしたのではないかと思う。女性が主役でねじれ国会をつくった。
昔だったら選挙ボスがいて、右を向けば村中右を向くという構図があった。あるいは、親父さんが言うとおりに家族が動くということも。
しかし今は「朝ズバ」があったり「やじうま」があったり、マスコミの力はボスに勝る。ボスの存在は小さくなった。

 

今日送られてきた本「浮動票の時代」をめくった。
著者は長島一由さん、前の逗子市の市長で、全国最年少市長、31歳であった。
彼は鎌倉市の市議会議員をしていた。そして、逗子市の市長選にでたのである。固定票は奥さんだけだったという。
教育長を公募した。その教育長が就任まもなく私を訪れてくれた。やることが早い。職員研修で話をしてくれと要請されたこともある。長島さんをみたくて、出かけた。
駅を降りて役所にむかったとき家並みから田舎っぽさを感じた。深呼吸すればたくさんの空気で体が軽くなるような、のどかなまちである。
その古風なまちに彼は隣まちから立候補したのだ。どうして落下傘候補が当選したのか不思議であった。
小泉政権のとき、落下傘候補が全国に降り立ってことごとく当選した。小泉チルドレンだ。地縁もなく血縁もなく小泉さんお墨付き、「郵政民営化」で当選である。長島さんをお手本にしたのかもしれない。

 

マスコミは「浮動票の時代」をつくる。市民の力が「浮動票の時代」をつくる。そして、そこから生まれた首長は改革の主役になることができる。
私が市長になったときのことを思い出した。


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