ばら色の人生を生きよう!

人生をたのしんで生きたい。La vie en rose.

うなぎと破線のマリス

2010-12-16 01:34:07 | 映画レビュー
昨日『うなぎ』見ました。
また柄本さん、おもしろかった! 何か悔しくて付きまとっていちゃもんつけたい、自分こそ幼稚園のガキ大将みたいな雰囲気が、いやなヤツなんだけど憎めない感じが、さすがです。
もちろん役所さんの真面目で不器用な主人公も良かったです。
でもね、どうだろう、女性としてはいくら自分の子でも、大嫌いな男との間に出来た子を、別の男と一緒に育てる気になるものか。。。どうか。。。
それをウナギも誰が父親かわからなくてもたくましく生きて行くとかに繋げてもなぁ、と思いましたが、それは私の感想だから。カンヌの賞をとっているんですものね。

今夜は『破線のマリス』見ました。
おもしろかった。
黒木さん、すごくいい。人を殺してしまって興奮して声が変わってしまった様子や、そのあと息子に電話に出てもらえなくて、絶望した時の泣き声、そして次の日には素知らぬふうを装っている感じがとてもよく表れていました。演技に感動。
また陣内さんのただただ被害者なのに、何だか疑われてしまう怪しい人物の描き方がうまい!
結局、陣内さんの演じた人はとってもお気の毒。

本当にこういうことってあるんでしょうね。
実際TVを見ていて、インタビューもところどころ切ってつないであると、これでいいのかなぁと不安に思ったり、また逆に、あまりダラダラ話しているのを聞かされると何かイライラしている自分がいたり、TVにある意味毒されていると感じます。
この映画は痛烈なマスコミ批判ですね。
井坂監督の『FORCUS』もマスコミ批判でしたね。

マスコミは、もちろん表現の自由はとても大切なことですが、自分達内部で倫理委員会みたいなものを作ってもっともっと正しい報道をして行ってほしいです。
時には警察よりも頼りになりそうに感じることさえあるマスコミですから、自主的に浄化して行ってくれたらいいと思うのですが、でも視聴率が低ければ、結果として何も出来ないということになる。。。。資本主義だから。
結局、正しく進めるかどうかの全てが、私達見ている人間(マジョリティ)にかかっているということなんでしょうね。

『破線のマリス』でいろいろなことを考えてしまいました。
お勧めです。
見て、考えてみませんか?