今、自衛隊の在り方を問う!

急ピッチで進行する南西シフト態勢、巡航ミサイルなどの導入、際限なく拡大する軍事費、そして、隊内で吹き荒れるパワハラ……

明けましておめでとうございます。今年もまた、年賀状に替えてメッセージをお送り致します。

2019年01月03日 | 主張
 謹 賀 新 年

 明けましておめでとうございます。
 今年もまた、年賀状に替えて、メッセージをお送り致します。


(#自衛隊 #南西シフト #沖縄 #宮古島 #石垣島 #奄美大島 #種子島)

 昨年もお知らせしましたが、自衛隊の南西シフト態勢による先島―南西諸島への自衛隊基地建設は、突貫工事を伴い、急ピッチで進行しつつあります。今年3月には、現地の反対運動にも関わらず、下記に紹介する拙著にありますように、宮古島駐屯地(仮)、奄美駐屯地・奄美駐屯地瀬戸内分屯地(仮)が開設される予定です。

 また、石垣島では、防衛省は2月着工を通知していますし、種子島(馬毛島)でも、基地建設が具体化しています(南西シフトの機動展開+上陸演習拠点)。さらに、沖縄島では、陸自地対艦ミサイル部隊の配備などの一大増強が策動されています。

 さらに、報道のように、年末策定の新大綱・新中期防では、「東シナ海島嶼戦争」へ向けたF35Bを搭載した空母2隻を改修し建造することが決定しました。ついに、安倍政権下の日本は、戦前と同様の空母艦隊を保有する軍事強国へと変身しようとしています。

 この新大綱などでも、「島嶼防衛用高速滑空弾部隊・2個高速滑空弾大隊」、イージス・アショア部隊2個弾道ミサイル大隊、スタンド・オフ・ミサイル(射程約一千キロ)、巡航ミサイル部隊などの、対中・ミサイル部隊などの配備・開発が続々と決定され、それらのほとんどが、先島諸島へと配置されることが予定されています。
 
 私が危惧するのは、この自衛隊の南西シフト態勢に基づく歴史的大軍拡―先島・南西諸島への新基地建設を、ほとんどのメディアが未だに報道規制を敷いていることです。そして、残念ながら、この報道規制もあって、日本の反戦平和運動のほとんどが、これらの恐るべき事実・事態を認識できずにいることです。

 昨年もご報告しましたが、私は2016年から与那国島・石垣島・宮古島・奄美大島・種子島などの現地を調査し、自衛隊配備計画などの状況を取材してきました。拙著新刊ではそのリポートも行っています。
(新刊では、これらの事実を知らせることに重点をおき、写真・図約220枚を掲載しています。)

 ぜひ、この厳しい現実にある現地の状況を知り、全国へ広げてください。現地への連帯の声を届けてください。
 最後に、皆様のご健康をお祈りしまして、新年のご挨拶に替えさせていただきます

・『自衛隊の南西シフト―戦慄の対中国・日米共同作戦の実態』(社会批評社刊・小西誠著・本体1800円)
・南西シフトの全体像が、プロローグで立ち読み出来ます。
 https://hanmoto.tameshiyo.me/9784907127251

2019年1月1日  〒165-0034 東京都中野区大和町1-12-10 電話03(3310)0681 Fax03(3310)6561 E-mail shakai@mail3.alpha-net.ne.jp       
                                                     小西 誠(軍事ジャーナリスト)