「雪は天からの手紙」というフレーズで有名な古典的名著です。
雪の基礎的研究という専門的な本書が、
なぜ広く読まれてきたのでしょう
それは「科学者は如何にして社会に貢献すべきか」という
一般的な命題を扱っているからではないでしょうか。
当たり前ですが、昔から雪は降っていたわけで。
雪とともに暮らしていた人々がいたわけです。
それに伴い、流雪溝など「生活の知恵」は
研究され続けていたのです。
しかし意外にも、基礎的研究は行われていませんでした。
そして中谷先生が雪の本質
(雪の降る仕組み、結晶の形と気温と湿度の関係)を
研究したわけです。
さらにしか~し
雪のできる仕組み、人工雪を研究することにより、
結晶の形は、上空との気象と関係があることが
分かりました。
ところで、雪の日の航空機の運航ほど怖くないものはないそうです。
なぜなら上空の状況が分からないからです。
そこで雪の結晶の研究の成果です。
これにより、上空の気象を知ることができるわけです。
基礎的研究から、応用に繋がる好例です。
「このように見れば雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。
そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。
その暗号を読みとく仕事が即ち人工雪の研究であるということも出来るのである。」
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