愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

公園ラリー

2007年01月20日 | 愛犬の日常




 ふと思い立って、愛犬アーサーが今まで足を運んだ公園はどのぐらいだろうと数えてみる。
 気軽に行ける近所の公園が中心だからと、指を折ってみると5つかそこいら。そりゃ散歩コースもマンネリになるし、飼い主が先に飽きて、散歩時間も短くなってしまう。
 ということで、最近続けているアウェイ訓練と、アーサーの運動量増加を兼ねて、一つのゲームを思い立った。
 名付けて「公園ラリー」。ルールはこうである。

1、地図を用意する。
2、我が家を中心に、近在の公園をチェック。
3、そこを片っ端から回る。


 この場合、ごく限られた範囲なので、ネットの地図サイトを利用。
 地図に乗ってないような、ごく小さい公園(マンションの空きスペースなどにある、××遊園など)は、チェックしづらいのと、面倒なのでこれは省く事にする。
 後、チェックが楽になるので、

4、到達証明に、公園名のプレートの前でアーサーを記念撮影する。


 また、散歩の一貫なので、


5、基本的に徒歩で回る事。


 とした。歩いていける範囲であれば、いずれ限界が来るだろうが、そしたらその時は交通手段を導入してもいいことにする。が、さしあたっては歩ける範囲を広げていく方向で。

 さて、人と比べて短い犬の一生。アーサーはその犬生で、いったい何カ所の公園で遊ぶ事が出来るだろうか。

 思い立った初日ということで、今日は少々張り切りすぎた。





 いつも行きつけの公園にもプレートを撮影の為寄って、さらに新規開拓の公園を探して周り、途中見つけた公園にも寄り道し、後で数えるとなんと8カ所もの公園に突撃した計算に。
 7つ目ぐらいを数えたあたりで、時間も2時間半を越えていた上、自宅からの距離3km強の地点にいた。ヤバイここから帰ると3時間コースになる。昨日の散歩で2時間半はアーサーも経験済みだが、それ以上は記録更新だ。
 飼い主の足は言うまでもないが、アーサーも2時間半を越えたあたりから、めっきり疲れ始め、足取りが重くなってきた。
 ここに新しいルールが一つ追加だ。

6、1日の所要時間は往復2時間半が望ましい


 今日は張り切って公園めぐりをしたが、当初の予定では散歩のシメに、淀川に出て河川敷で休憩をとるはずだった。
 淀川河川敷といえば、大阪の犬飼のメッカ。飼い主飼い犬の社交場である(らしい)。
 ワクワクしながら歩き、そろそろ休憩用のドリンクでも買って河川敷へ出ようか……と、カバンを漁ると……無い。
 ……サイフ忘れた……。
 何も買えない。飲めない。
 そう分かったとたん、唐突に喉が渇きはじめる。足取りも重さが増す。空気も3度ぐらい冷えたように感じる。ついでにお腹も減ったような気がしはじめた。



アーサーの顔も少々お疲れ


 運の悪い事は重なるもので、河川敷の一部は工事中。トラックが何台も大挙して走っているではないか。犬の散歩をする人もほとんど見えない。
 いや、もっと整備された公園エリアにまで足を伸ばせば、きっと会えたと思うが、休憩無しでバテバテの我々には、そこまで足をのばす体力も気力も、もう残っていなかった。





 最後の一枚は「淀川河川敷公園」のプレート前で今日キメたかったのだが、致し方無し。
 そこいらにあった標識の上で記念撮影。
 撮る方も疲れて座り込み、歩き疲れたアーサーも飼い主の足に寄りかかって寝そべっている。心身ともにクタクタの一枚に。
 またここでルール追加だ。

6、サイフと携帯は必携。


 何が起こるかわからないしね。

 さて吹きすさぶ寒風の河原で、疲れ切って、しかも無一文で愛犬と身を寄せあっていると、急に心細くなってきた。
 目の前には河川敷に済んでいるホームレスのテントが広がり、中には犬を飼っている人の姿も。

 ああ、犬ってあったかいよなぁ……。
 あそこにいる人と、今の私にどれほどの違いがあるんだろう……。

 まさに「パトラッシュ、もう疲れたよ」の心境。天にも地にも、自分の味方と呼べる存在は愛犬一匹という気になりそうだ。ヤバイ、ヤバイ。早く帰ろう。なにせ家まで歩く時間がまたかかるんだから。ドッコイショ。





 こうして今日の散歩は予想通り最長の3時間強を記録。グロッキーなアーサーは倒れるように眠り、さすがに無理をさせたかと反省。
 が、1時間ほど寝たかと思うと、
「夕方の散歩にいこうぜ!」
 とまたゴソゴソしはじめた。なんちゅう回復力だ。