第135回直木賞受賞作。
まほろ駅前で便利屋を営んでいた多田という男のもとに高校の頃の同級生の行天(ぎょうてん)が転がり込んでくる。
いちおうさっぱりあてにはならないが、二人で便利屋家業を続け、いろいろなひとと拘っていく話。
血の繋がりのない親子や自分の子供を愛せない親の話が絡まってくる。
でも特に大きな事件もなく、不可解な謎もなく、淡々と短編集のように進んでいく。
ハートウォーミングといえばハートウォーミング。とてもテンポのいい話。
こういう話が直木賞をとれるのかな。
ちなみに著者は、1976年生まれの女性。
そしてこれも当然のように映画化。多田は瑛太で、行天は松田龍平。