■本気と書いて『マジ』と読み、足の袋と書いて『タビ』と読む。

~ 時間と書いて『トキ』と読み、理由と書いて『ワケ』と読み、強敵と書いて『トモ』と読む。~

【東京島】桐野夏生 著 の読了。

2010年08月07日 | Books
遭難して無人島で暮らす人々の話。30人以上いるんだけれど、女の人はたった一人だけ。
46歳でちょっと太めだったりするんだけれど、とにかくもうモテモテで、女王様のような生活をしてる。
現社会であったなら、まったくチヤホヤされないであろうタイプの女の人が、たった紅一点という付加価値のため、物凄く崇め奉られちゃって、住居や食べ物には一切困らず、夫を2年おきに交換したりしてる。
でも、いい気になってたけど、だんだんと見向きもされなくなってくる。それは女としての武器も通用しなくなってきた、というだけでなく…。
これも映画化だそうで、その女王様役には木村多江だとか。うーん、僕は渡辺えりのイメージで読んでました。かなりきつかったです。
この人の本は以前、『OUT』を読みました。それも面白かったけど、『東京島』の方が数段面白かったです。あっという間でした。やや尻すぼみ感は否めませんが。



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