セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

ブックマークを使い分ける

2008年04月19日 | デジタル
■ブックマークは進化している

ブックマーク/お気に入りは、あるサイトにブラウザから再度アクセスするのを容易にするための機能であることは、今更言うまでもない。
単純に再アクセスするための機能から、現在は、いくつかの目的に特化して進化している。目的に応じて、使い分けたい。

ブックマーク(的なもの)の例を挙げると、以下のとおりとなる。
・ブラウザのブックマーク
・ブラウザのブックマークツールバー
・RSSリーダー(livedoor Reader)
・アンテナ(はてなアンテナ)
・ソーシャルブックマーク(はてなブックマーク/livedoorクリップ/del.icio.us)
・スクラップブッキング(グーグルノート/Scrapbook)

■ブラウザのブックマークは、一度に複数のサイトを開くのに使う

Internet Explorerの7以降やFirefoxに顕著だが、現在のブラウザの主流は、タブブラウザである。したがって、現在のブラウザのブックマークの機能では、一度に複数のサイトを開くことができるようになっている。このため、ある目的に応じたサイトをひとまとめにしておくと良い。たとえば、Blogの編集画面と表示画面を一度に開く、新聞各紙の社説を一度に開く、スポーツ新聞各紙のサッカーのページとtotoの購入ページを一度に開く、映画の上映予定とレストランガイドと交通案内と天気予報を一度に開く……といった一連の作業を意識してサイトを登録をするのである。
Firefoxの場合、GoogleBrowser Syncを使うことによって、複数のPCでブックマークを統一させることができる。

■ブックマークツールバーは、一日に何度もアクセスするサイトを登録する

ブックマークツールバーは、ツールバーの中に、ブックマークの小さなアイコンをいくつか並べることができるものである。ブックマークツールバーからは、1アクションでサイトにアクセスできる。このため、たとえば、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Remember the Milkなど、メールやオフィス系のオンラインサービス系のサイトなど、一日に何度もアクセスするようなサイトを登録するのが便利である。
Firefoxの場合、Smart Bookmarks Barを使うと、文字列を隠すことができ、より多くのアイコンをツールバー上に並べることができる。

■RSSリーダーには、少しでも気になるサイトをどんどん登録する

RSSリーダーを使うと、RSS(Rich Site Summary)を配信しているサイトの更新状況を知り、内容の要約を読むことができる。RSSリーダーの機能はブラウザにも備わっているし、アプリケーションソフトも存在しているが、複数のPCで同じ環境を享受するためにも、オンラインサービスを使いたい。Google Reader、はてなRSSなどの使用者も多いが、動作の速さ、ショートカットキーによる快適さを踏まえ、個人的にはlivedoor Readerを薦めたい。
基本的な使い方は、ガイドページhttp://reader.livedoor.com/guide.htmlの通りであるが、より深く使うには、livedoor Readerパーフェクトガイドを参照されたい。
Firefoxの場合Tab Mix Plusを使うことによって、タブの使い方を細かく規定することができ、後からまとめ読みをする時の効率が上がる。

■アンテナは、更新頻度の低いサイトを登録した上でRSSリーダーで読む

アンテナは、RSSや常時接続回線が普及する以前、Webサイトの更新を確認し無用なアクセスを無くして電話代と時間を節約するために開発されたプログラムである。
現在も、RSSを配信していないサイトは多く、活用の機会は多い。RSSリーダーに比べて、更新頻度が低いサイトを登録しておくことによる効果が高い。私は、企業のIRのページや、What's Newのページを登録している。
アンテナのオンラインサービスであるはてなアンテナは、複数のPCから同じブックマークを使うことができるのみならず、同じ志向を持っているほかの人を参照することができるなど、ソーシャルブックマーク的な使い方もできる。また、はてなアンテナのurlの最後に"rss"をつけることによって、そのアンテナのrssにアクセスすることができる。
以下のjavascriptをブックマークツールバーに登録しておき、自分のアンテナに登録したいサイトを見つけたときにクリックすると、アンテナへの追加登録が簡単にできる。詳細は、はてなブックマークレットのページを参照されたい。
javascript:location.href='http://a.hatena.ne.jp/append?'+location.href;

■読んでみて面白いと思ったサイトには複数のタグをつけて、ソーシャルブックマークに登録する

ソーシャルブックマークは、ブックマークの情報をネット上に保存するものであるが、タグやコメントが付けられることや、他の人と情報が共有できること、注目度がわかることなどが、単純なオンラインブックマークとは違う点である。
ネットを巡回していて面白いと思ったサイトは、ブラウザのブックマークではなくソーシャルブックマークに登録すると良い。
ブラウザでは1つのサイトは1つのフォルダでしか管理できないため適切な分類に苦労するが、ソーシャルブックマークでは複数のタグを付けることができるので、より直感的で快適な管理ができる。
また、自分と興味が似ているユーザーを簡単に知ることができ、そのユーザーが他に関心を持っているサイトを見ることができるため、自分にとって関心の大きな重要なサイトの見落としがなくなる。他の人の作ったソーシャルブックマークは、RSSリーダーに登録することもできる。
代表的なソーシャルブックマークのサービスとしては、はてなブックマークdel.icio.uslivedoorクリップなどがある。それぞれ一長一短がある。

ほかの人が、どんなサイトに興味を持っているのか、各種のソーシャルブックマークから横断的に情報を得るには、MixClipsがおすすめである。
また、自分が使っている複数のソーシャルブックマークで同期を取ったり、一括で削除をしたりということには、bookeyを使うのが便利である。


■能動的に閲覧したサイトは、スクラップブッキングする。

日常的に巡回して、「面白かった」「あとあと役に立ちそう」というサイトに出会う反面、ある目的をもって、検索をしたり、調べたり、能動的に閲覧したサイトというのもある。こうしたサイトは、その「検索」や「調査」の労力、また閲覧した結果抱いた「評価」「感想」を無駄にしない保存作業が求められる。したがって、こうした能動的に閲覧したサイトをブラウザのブックマークで管理するのは不適切である。まず評価や感想を併せて書くことができない。数が増えてくると後からの活用が難しい。RSSリーダーやアンテナは新着を確認するのには使えるが、あとあとの活用を目的とした保存作業には不向きである。また、ソーシャルブックマークも役不足である。後でアクセスしてみたら、内容が変わっていたり、無くなってしまっていたりということが往々にして起こりうるからである。
こんなときに役に立つのが、Google Notebookである。サイトの一部のみを保存することができる上、コメント、編集、タグ(ラベル)付けができる。もちろん、オンラインサービスなので、複数のPCから作業ができる。
Firefoxの場合、Scrapbookを使うことによって、リンク先まで掘り下げて保存することができ、保存サイトの活用の範囲が広がる(ただし、データの保存はローカル環境であることに留意されたい)。


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