セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

英文タイプから練習すべき2つの理由

2013年09月13日 | 親指シフト
さて、親指シフト入力をマスターするために、遠回りなようだが、まずは英文タイプから練習する。

ここでいう、英文タイプとは、英語で書かれた原稿を見たとおりに入力する技術のことである。
端的に言えば、This is a pen.という原稿を見て、見たとおりに入力するのだが、The act or process of obfuscating, or obscuring the perception of something; 云々のように、知らない/見慣れない単語が文章に紛れ込んでいたとしても、テンポを落とさずに、見たとおりに入力できるようになるというのが、到達の目標だ。

なぜ、英文タイプから練習するかという理由は2つある。
1つめの理由は、運指の練習である。
英文タイプと親指シフトは、ホームポジションと言われる、打ちやすいキーボードの中央部分が主に使われる。英文タイプの「ASDF/JKL;」のキーの運指に慣れておくと、親指シフトの「うしてけ/ときいん」のキーの運指にもすんなりと移行できるからである。
最初から、ローマ字入力の練習をすると、小指・薬指・中指というマイナーな指や、キーボードの外れの方のキーに使用頻度が偏ってしまい、運指の練習にならないのだ。

2つめの理由は、タッチタイピングの気持ちよさの体感である。
英文タイプは、習得すると、入力するのに頭の中での音声化を伴わない。慣れてくると、視覚の情報が直接、指の運動へと結びつく。体感していない人に説明しても理解はしてもらえないかもしれない。文字を入力するというより、書道や絵画に近い。あるいは、演劇の「鏡のエチュード」をやる面白さというか…。ある種の無我の境地、ゾーンに入るのを体感でき、気持ちが落ち着いてリラックスすらできるのである。
一度、この気持ちよさを味わってから、ローマ字入力をすると、その思考への負担、入力効率の悪さは耐えがたく思えるはずだからだ。

もし、3つめの理由を付け足すとすれば、上記2つの要素を通じて、理系の人に親指シフト入力の理解者を増やしたいということである。
理系の人は、英字を入力する頻度が高いだろうと思う。少なくとも、社会科学系や人文芸術系の人よりは、プログラミングなどで、使うはずだ。
一本指打法で満足をしてしまうと、「ローマ字入力でいいや」「どうせ使わないのにキーボードに【かな】が刻印してあるのはダサい」などという方向に行ってしまう。
できれば、若い理系の人に親指シフトへの理解を深めてもらい、機器やプログラムなど環境の充実に力を貸してもらえれば…と思うのだ。
さもなければ、ワープロ時代・昭和(笑)に親指シフトの薫陶を受けた理系の人が一線を退くとともに、機器やプログラムの更新・開発が止まるという事態に陥ってしまうのではないか…。それだけは避けたいのだ。


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