セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

サイトを見た目どおり印刷するには、一手間かけて画像を保存する

2008年04月29日 | デジタル
■ブラウザの印刷機能は非実用的

ブラウザにも印刷機能はついてはいるが、実用的な水準には無い、ということは、皆、感じているのではないだろうか。Webサイトを印刷すると、端が切れる、レイアウトが変わる、変なところでページが移る、途中の文字や絵が欠落する……思惑通りに印刷できた試しがない。そんなこともあって、印刷するよりはブックマークしておき、再活用は画面上で……と、そんな気持ちになってしまいがちだ。

■紙が望ましいシチュエーションは存在する。

とはいえ、データを持ち出して、外で活用するときなど、紙に出力することが必要なこともある。
ブックマークでの活用が前提だと、PCを持ち出す必要がある。それは、セキュリティ上の観点から好ましくないことはもちろん、いざ使おうとするときに迅速性に欠けるという問題を孕んでいる。
やはり、紙が望ましいシチュエーションというのは存在するのである。

■画像の形式で保存する

Webサイトを印刷する場合は、一手間かけて、画像の形式で保存し、その画像を出力するようにすると良い。一旦、画像の形式で保存し、その画像を出力すれば、必ず、見た目どおりに印刷ができる。違いようがない。

個人的にお薦めのソフトは、WinShotである。起動すると、タスクバーに常駐し、画面イメージの保存、クリップボードへのコピー、印刷が簡単にできる。
WinShot

Firefoxを使っている場合は、ScreenGrab!が便利である。画面に表示しきれない隠れたエリアの情報まで一度にキャプチャーできる。
ScreenGrab!

WinShotとScreenGrab!でそれぞれ不満な点を併せて解消しているソフトは、コーパス社製の「ホームページぷりんと」である。これを使えば、何も意識することなく、1アクションで、画面に表示されていないエリアを含めた丸ごとを印刷することができる。ただ、残念なことに有料ソフトになっている。
ホームページぷりんと

ブックマークを使い分ける

2008年04月19日 | デジタル
■ブックマークは進化している

ブックマーク/お気に入りは、あるサイトにブラウザから再度アクセスするのを容易にするための機能であることは、今更言うまでもない。
単純に再アクセスするための機能から、現在は、いくつかの目的に特化して進化している。目的に応じて、使い分けたい。

ブックマーク(的なもの)の例を挙げると、以下のとおりとなる。
・ブラウザのブックマーク
・ブラウザのブックマークツールバー
・RSSリーダー(livedoor Reader)
・アンテナ(はてなアンテナ)
・ソーシャルブックマーク(はてなブックマーク/livedoorクリップ/del.icio.us)
・スクラップブッキング(グーグルノート/Scrapbook)

■ブラウザのブックマークは、一度に複数のサイトを開くのに使う

Internet Explorerの7以降やFirefoxに顕著だが、現在のブラウザの主流は、タブブラウザである。したがって、現在のブラウザのブックマークの機能では、一度に複数のサイトを開くことができるようになっている。このため、ある目的に応じたサイトをひとまとめにしておくと良い。たとえば、Blogの編集画面と表示画面を一度に開く、新聞各紙の社説を一度に開く、スポーツ新聞各紙のサッカーのページとtotoの購入ページを一度に開く、映画の上映予定とレストランガイドと交通案内と天気予報を一度に開く……といった一連の作業を意識してサイトを登録をするのである。
Firefoxの場合、GoogleBrowser Syncを使うことによって、複数のPCでブックマークを統一させることができる。

■ブックマークツールバーは、一日に何度もアクセスするサイトを登録する

ブックマークツールバーは、ツールバーの中に、ブックマークの小さなアイコンをいくつか並べることができるものである。ブックマークツールバーからは、1アクションでサイトにアクセスできる。このため、たとえば、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Remember the Milkなど、メールやオフィス系のオンラインサービス系のサイトなど、一日に何度もアクセスするようなサイトを登録するのが便利である。
Firefoxの場合、Smart Bookmarks Barを使うと、文字列を隠すことができ、より多くのアイコンをツールバー上に並べることができる。

■RSSリーダーには、少しでも気になるサイトをどんどん登録する

RSSリーダーを使うと、RSS(Rich Site Summary)を配信しているサイトの更新状況を知り、内容の要約を読むことができる。RSSリーダーの機能はブラウザにも備わっているし、アプリケーションソフトも存在しているが、複数のPCで同じ環境を享受するためにも、オンラインサービスを使いたい。Google Reader、はてなRSSなどの使用者も多いが、動作の速さ、ショートカットキーによる快適さを踏まえ、個人的にはlivedoor Readerを薦めたい。
基本的な使い方は、ガイドページhttp://reader.livedoor.com/guide.htmlの通りであるが、より深く使うには、livedoor Readerパーフェクトガイドを参照されたい。
Firefoxの場合Tab Mix Plusを使うことによって、タブの使い方を細かく規定することができ、後からまとめ読みをする時の効率が上がる。

■アンテナは、更新頻度の低いサイトを登録した上でRSSリーダーで読む

アンテナは、RSSや常時接続回線が普及する以前、Webサイトの更新を確認し無用なアクセスを無くして電話代と時間を節約するために開発されたプログラムである。
現在も、RSSを配信していないサイトは多く、活用の機会は多い。RSSリーダーに比べて、更新頻度が低いサイトを登録しておくことによる効果が高い。私は、企業のIRのページや、What's Newのページを登録している。
アンテナのオンラインサービスであるはてなアンテナは、複数のPCから同じブックマークを使うことができるのみならず、同じ志向を持っているほかの人を参照することができるなど、ソーシャルブックマーク的な使い方もできる。また、はてなアンテナのurlの最後に"rss"をつけることによって、そのアンテナのrssにアクセスすることができる。
以下のjavascriptをブックマークツールバーに登録しておき、自分のアンテナに登録したいサイトを見つけたときにクリックすると、アンテナへの追加登録が簡単にできる。詳細は、はてなブックマークレットのページを参照されたい。
javascript:location.href='http://a.hatena.ne.jp/append?'+location.href;

■読んでみて面白いと思ったサイトには複数のタグをつけて、ソーシャルブックマークに登録する

ソーシャルブックマークは、ブックマークの情報をネット上に保存するものであるが、タグやコメントが付けられることや、他の人と情報が共有できること、注目度がわかることなどが、単純なオンラインブックマークとは違う点である。
ネットを巡回していて面白いと思ったサイトは、ブラウザのブックマークではなくソーシャルブックマークに登録すると良い。
ブラウザでは1つのサイトは1つのフォルダでしか管理できないため適切な分類に苦労するが、ソーシャルブックマークでは複数のタグを付けることができるので、より直感的で快適な管理ができる。
また、自分と興味が似ているユーザーを簡単に知ることができ、そのユーザーが他に関心を持っているサイトを見ることができるため、自分にとって関心の大きな重要なサイトの見落としがなくなる。他の人の作ったソーシャルブックマークは、RSSリーダーに登録することもできる。
代表的なソーシャルブックマークのサービスとしては、はてなブックマークdel.icio.uslivedoorクリップなどがある。それぞれ一長一短がある。

ほかの人が、どんなサイトに興味を持っているのか、各種のソーシャルブックマークから横断的に情報を得るには、MixClipsがおすすめである。
また、自分が使っている複数のソーシャルブックマークで同期を取ったり、一括で削除をしたりということには、bookeyを使うのが便利である。


■能動的に閲覧したサイトは、スクラップブッキングする。

日常的に巡回して、「面白かった」「あとあと役に立ちそう」というサイトに出会う反面、ある目的をもって、検索をしたり、調べたり、能動的に閲覧したサイトというのもある。こうしたサイトは、その「検索」や「調査」の労力、また閲覧した結果抱いた「評価」「感想」を無駄にしない保存作業が求められる。したがって、こうした能動的に閲覧したサイトをブラウザのブックマークで管理するのは不適切である。まず評価や感想を併せて書くことができない。数が増えてくると後からの活用が難しい。RSSリーダーやアンテナは新着を確認するのには使えるが、あとあとの活用を目的とした保存作業には不向きである。また、ソーシャルブックマークも役不足である。後でアクセスしてみたら、内容が変わっていたり、無くなってしまっていたりということが往々にして起こりうるからである。
こんなときに役に立つのが、Google Notebookである。サイトの一部のみを保存することができる上、コメント、編集、タグ(ラベル)付けができる。もちろん、オンラインサービスなので、複数のPCから作業ができる。
Firefoxの場合、Scrapbookを使うことによって、リンク先まで掘り下げて保存することができ、保存サイトの活用の範囲が広がる(ただし、データの保存はローカル環境であることに留意されたい)。

金融系のサイトへのアクセスにはアカウントアグリゲーションを使う

2008年04月15日 | デジタル
■アカウントアグリゲーションは便利
ID・パスワードは、ID Managerで管理することをお薦めするのだが、金融系サイトについては、アカウントアグリゲーションを併せて使うことを推奨したい。
アカウントアグリゲーションとは、銀行や証券会社、航空会社のマイレージや、ショップサイトのポイントなどを横断的に閲覧し、管理することのできるサービスである。
ひとつひとつの銀行のサイトにアクセスしていちいち確認するより、アカウントアグリゲーションで一度に貯金の総額を確認できる方が便利に決まっている。

■サーバー型とクライアント型
アカウントアグリゲーションには、大別すると、サーバー型とクライアント型がある。
サーバー型は、ID・パスワードをサーバー側に持たせるので、複数のPCでも同じ環境を使うことができるというメリットがある。サーバー型の代表には、gooワンビリングや、楽天マネーサービスMSNマネーなどがある。

その一方で、お金を扱うデータを余所に一括で預けてしまうことに不安もあるだろう。
クライアント型は、ID・パスワードをサーバーに置きっぱなしということにはならないので、そういう不安は多少軽減される。クライアント型の代表には、MoneylookMoney Mapなどがある。

■金融系サイトのID・パスワード管理は慎重に
ID・パスワードが一人歩きするのがやはり不安という人は、クライアント型を使うべきだろう。また、ソニーバンクのように、特定のPC以外からのアクセスを厳しく制限しているようなサイトもある。この場合もクライアント型が優先されるだろう。
サーバー型のサービスを使わなくとも、自宅のアカウントアグリゲーション・クライアントの入っているPCをLogmeinを使って操作すれば実質的には不自由がない。

増え続けるIDとパスワードを管理する

2008年04月13日 | デジタル
■オンラインサービスを使うとIDとパスワードが増える

Google Docs、livedoor Readerなどのサービス、加えてBlogや銀行、アプリケーションソフトのメーカーサポートなど、オンラインのサービスを使えば使うほど、IDとパスワードが増えてくる。
問題は、各種のサービスで同じIDやパスワードを使うことができないということだ。
あるサービスで使っているIDが、別のIDでは先に使われていて、自分は使うことができないとか、あるサービスのパスワードでは一部の記号が使えないとか、パスワードの文字数がマチマチであるとか、制限があるためだ。
これは、セキュリティの観点からは、多種多様なID、パスワードを使った方が良いので、悪いことではない。むしろ、ID、パスワードの使い回しは避け、多様なID、パスワードを使うべきなのだ。
問題の本質は、人間の側が増え続けるID、パスワードを憶えきれないということだ。

■紙への書き留めではオンラインサービスの利点を活かせない

こうした問題の解消に、多くの人は、紙に書き留めることで対応しているだろう。手帳に書き留たり、付箋に書いてモニターに貼ったり。
あるいは、人によっては、紙の代わりにエクセルのデータとして書いてるかもしれない。
問題は、複数のPCでオンラインサービスを使うことが多いのに、これらの方法では対処しきれないということだ。
オフィスのPCで新しいサービスのID、パスワードを作ったので、普段の手帳に書き込めず結局散逸してしまったり、必要なID、パスワードが自宅のPCのモニタに貼っているのでオフィスではわからずログインできなかったり。
そういうトラブルに陥ったことはないだろうか。

■ID Managerを使う

そこで、ID Managerの使用をオススメしたい。
http://www.woodensoldier.info/soft/idm.htm
ID、パスワードを管理するためのソフトはいくつもあるが、ID Managerがとりわけ優れているのは、FTPサイトを経由してデータの共有が可能になっている点である。
FTPサイトは、Yahoo!ジオシティーズや、XREA.COMなどで無料で使うことができる。

自宅、オフィスのPC、両方にID Managerをインストールしておき、FTPでデータを共有していれば、オンラインサービスのメリットをどこでも享受することができる。

テレビ番組は録画してSony PSPで見る

2008年04月09日 | デジタル
■オンタイムでテレビを見るのは、時間の無駄

テレビを見ることが必要なこともある。知識や情報を得たり、人と話を合わせたり、もちろん楽しんだりという面で、テレビは有益である。

しかし、テレビの問題は、時間と空間を束縛されることである。
ある特定の時間に、テレビの画面の前にいなければ、見ることができない。
サッカーの国際試合のように、オンタイムで見ることに価値がある番組もある。しかし、ニュースやバラエティ、ドキュメンタリーなどは、放送されている時間に見ることに必ずしも価値はない。自分の都合の良い時間と場所で見て、効率を上げたい。

■特にSony PSPがオススメである

多くの人はリビングのテレビにつなげたハードディスクレコーダーに録画していると思う。しかし、どうだろう。現実には、いつか見るだろう……番組がハードディスクの中に溜まってしまっていないだろうか。
録画したからには、見るべきなのだが、実際、見る機会をなかなか確保できないというのが、多くの人にとっての悩みだろう。

コンテンツをリビングから持ち出し、自分の好きな時に好きな場所で見る時に役に経つのが、Sony PSP(Play Station Portable)である。コンテンツを録画したPCやレコーダーと連携させる機器としては、iPodやノートPC、ワンセグ携帯など、他にも候補はあるが、ここで選ぶべきはPSPの一点である。
なぜならば、他の機器とちがって、PSPは映像コンテンツの再生速度を自在に変更することが簡単にできるからだ。
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■コンテンツを外に持ち出す

PSPにコンテンツを持ち出すためのハードウェアとしては、さまざまなバリエーションがある。

まずは、なんと言ってもSonyのDBZ X90は、さすが、本家ソニーが開発しただけあって、PCの特別な知識がなくとも利用ができる「家電」としての仕上がりになっている。

そして、BuffaloのPC-MV9H/U2は外付けのキャプチャーボードである。ダイレクトにPSP用のH.264(MPEG4-AVC)にエンコードする。

I-O DataのGV-MVP/GX2Wは内蔵のキャプチャーボードである。また、Wチューナーで2番組同時に録画できる。いつも見ている番組の裏で、面白い番組がかぶってしまった場合などに、重宝する。

私は、個人的には、この機種を使っている。

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ウィルス対策を徹底的にする

2008年04月08日 | デジタル
■Winnyをやっていなくても、ウィルスには感染する

イージス艦の機密情報が漏れたとか、プライベートな写真が漏れたとか、ウィルスに感染した被害のニュースが毎週のように流れている。
にもかかわらず、皆、どこか他人事のように思っている。非常に危うい状況ではないかと思う。

この大きな原因は、ニュースのミスリードがある。マスコミは著作権の保護に力点をおくあまり、「Winnyをやっているせいで、感染した」と言わんばかりの報道をしているのだ。
私はWinnyをやっていないから感染しない……そう思ったら大間違いだ。感染するのは、Winnyをやっていない人でも感染する。友人からのメールの添付ファイルや、フリーソフトのインストール、悪意のあるWebサイト……ウィルスは多種多様であり、Winnyをやっていなくても、ウィルスには感染してしまうのだ。

■徹底的なウィルス対策が必要

※OSをアップデートする
まず必要なことは、感染していないことを確認した上で、OSのセキュリティホールをふさぐことだ。OSは最新版にアップデートしておくべきだ(Vistaにしろという意味ではない。為念)。
マイクロソフトでは、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を2005年から公開している。
 悪意のあるソフトウェアの削除ツール

※ウィルス対策ソフトをインスートルする
そしてウィルス対策ソフトをインストールすることだ。

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OSを最新版にアップデートし、ウィルス対策ソフトを入れておけば、かなり、被害に遭う確率は減る。Winnyで個人データを流出させてしまった人というのは、これら最低限のこともしていなかったということだ。
とはいえ、ウィルス対策ソフトもコストが掛かる。ついつい、無しで済ませようと思ってしまう人がいるのもわからないではない。

しかし、AVGなど、優れたフリーのウィルス対策ソフトもある。何かしらの対策は必ずとるべきだ。
 AVG 日本公式サイト

※データの保存場所を分散する
山田ウィルスやAntinnyなどのいわゆる暴露ウイルスは、デスクトップ、マイドキュメント、Cドライブのファイルを流出させる。いざというとき流出されて困るファイルは、これらのフォルダになるべく置かないようにする。
デスクトップは、キャプチャ画像が流出する場合があることに留意すべきだ。デスクトップにずらりとアイコンが並ぶのは見苦しい……というのは、個人の美意識の問題かもしれない。ただ、プログラムではなく、データが並んでいる場合、そこからファイル名などで個人や組織の特定につながる情報が流出してしまう。
データは、OSがインストールされたドライブではなく、データ保存用のドライブを別途増設し、そちらに保存するようにしたい。いざ感染してしまったときの復旧もスムーズになる。

※ファイル名の拡張子を表示するように設定を変更する
ファイルのアイコンを偽装し、圧縮ファイルに見せかけたプログラムというのが存在する。そうした偽装を見抜くためにも、設定を変更し、ファイル名の拡張子を表示するようにする。

※ホットスワップ・Raidに対応したNASを導入する
ネットワークカードとHUBをギガビットイーサーネットワーク対応に切り替えた上で、ホットスワップRaidに対応したNAS(Network Attached Storage)を導入する。
これによって、データをPCから分離・独立させることができ、PCがウイルスに感染した場合でも、データを流出させるリスクが下がる。
また、OS再インストールの場合でも、復旧が楽になる。WindowsとMac(あるいはLinux)、デスクトップPCとノートPC、普段使うPCの選択の幅も広がる。
さらに、一部のハードディスクが壊れた場合でも、故障したドライブだけを交換することが可能でデータを失うことがない。

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デスクトップPCに無停電装置をつける

2008年04月05日 | デジタル
■リスクの元を一つずつ潰す

ここまで、データの損壊・喪失を防ぐためにノートPCを持ち歩かず、元のデータをデスクトップPCに置き、必要に応じて、リモートアクセスで使うべきだと述べてきた。
これによって、PCを壊してしまったり、紛失してしまったりというリスクはかなり低減される。
では、これ以外に、PCのデータが壊れてしまう原因は何だろうか。それは、ディスクアクセス中の電源オフである。

■ディスクアクセス中の電源オフは故障の大きな原因

ハードディスクの読み書きをしている時、配線の変更作業のときにコンセントが突然抜けたとか、電源スイッチを押して強制終了したとか、エアコンや電子レンジを同時に使ってブレーカーが落ちたとか……そんな時、ハードディスクは傷つく可能性がある。ハードディスクが傷ついてしまうと、OSが起動しなくなったり、データが壊れてしまったり故障が起きてしまうのだ。

■ノートPCやサーバーのようにデスクトップPCも無停電に対応させる

ノートPCの場合にはバッテリーが内蔵されているので、突然コンセントが抜けたりしても電源が落ちたりしない。通常使っているデスクトップPCも、バッテリーに相当する装置をつければ、意図しない電源オフを回避できる。

そこで、通常は、サーバーなどに使われるUPS(Uninterruptible Power Supply:無停電装置)をデスクトップPCにつける。個人の仕事や趣味に使う分には、大容量・長時間対応のものである必要はない。
安価なものでは5・6千円から。安心代、保険料としては安いものだと思う。

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ノートPCを持ち歩かない

2008年04月02日 | デジタル
■ノートPCを持ち歩いて仕事をするのは、全財産の入った通帳と印鑑を持ち歩くようなもの

一部のビジネス系の雑誌では、ノートPCを持ち歩いて仕事することを推奨するような記事が載ることがある。これに私は同意できない。
私はアナクロニズムや教条主義、自然回帰主義から、デジタル仕事術を否定する立場の人間とは違う。自他ともに認める「デジタル人間(笑)」「モバイラー(笑)」である。

今は知っている人も少ないかもしれない「チャンドラ」や「ウルトラマンPC」というモバイルPCの黎明期を飾る名機を私も持っていた。いつも持ち歩いて使っていた。
しかし、今は日常的にノートPCを持ち歩くことは一切止めた。やむを得ない場合を除いて。

私は交通事故に遭ったことがある。飲んで鞄を店に忘れたことがある。食事をしていて鞄を机から落としたことがある。一度や二度ではない。
しかし、幸いなことに、偶然にも、これらの「事件」の際に、ノートPCは持っていなかった。もし、この時、ノートPCを持ち歩いていたら、確実にノートPCは壊れてしまっていただろう。そして、仕掛りの仕事のデータが入ったPCが壊れてしまったら……薄ら寒い心地がする。本当に、たまたまのことだったからである。

しかも、最近、PCが扱っているデータは、貯金、株、写真、映像……生活の多岐に渡っている。もう、いざというときのことを想像すると、怖くて、持ち歩くことはできない。


■セーフティ・ファーストの仕事環境を作る

今、考えるべきは、ノートPCを持ち歩かなくても仕事ができる環境、万が一のことがあっても仕事に支障をきたさない環境の構築だろう。
しばらく、自分自身の現状整理を兼ねて、私の事例を紹介したいと思う。