セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

多様な効果的な学習方法を模索する

2006年07月17日 | 学習
■学習の必要性
学習という行為は、受験生のみならず、社会人にも必要である。
研究のため、あるいは、趣味のため、自己啓発のため、ときに昇進のため……社会人のための効果的な学習方法とはどのようなものだろうか。

受験勉強では、教科書を読み、ノートをとり、問題集を解き、試験を受ける……という一連のルーチンがあったが、社会人には、体系だった学習方法はない。個人個人が自分でテーマを設定し、自ら学習内容を規定し、それに則した方法で学習しなければならないのだ。

■カードの優位性
まず、社会人の場合は、ノートを取ってまで読むべき本というのは少ない。
大概の人の抱える問題は、受験勉強などとは違い、広範囲であって、本というのは、その一部をほんの少し深め詳細化するのに役立つにすぎない。したがって、通常の場合、ノートよりもカードの方が役に立つ。

気になったことを名刺サイズのカードや文庫本・葉書(A6版)サイズのカードに書き留め、アイディアボックスへ放り込んでおく。しばらくため込んでおいてから、グループ分けや関連づけなど、いわゆるKJ法を実践する。

■アイディアプロセッサ
この際に役に立つのが、細切れの情報からボトムアップで体系づけた知識を構築するのを助けるソフト、いわゆるアイディアプロセッサである。
フリーのソフトとして
MH
IdeaFragment2
IdeaCard
などがある。

■オンラインサービスの活用
とはいえ、この方法の難点は、カードの管理とデータの再入力である。
カードを用いることによって、場所や時間に関係なく自由に記述ができることは良いことである。しかし、カードが手元になくて適当な紙片にメモを取ってしまうケースや、あとで必要なときになってカードが見当たらなくなってしまうケース、情報をあとから改めてパソコンに入力しなければならないケースなどが想定される。

こうした障害を乗り越えるために、2つのソリューションが考えられる。
ひとつは、アイディアをメモするためのBlogやwikiを立ち上げることである。今は無料のサービスがたくさんある。プライベートモードで記述をすることも難しくはない。
もうひとつは、http://www.sabifoo.com/を使うことだ。sabifooメッセンジャー経由で、思考の断片をblog化できる。
こうしたオンラインのサービスは、ネットにつながったPC経由でなければ作業ができないという難点はあるが、紙片の管理からは自由になることができる。

■ノート取り
一方で、ノートをとるべき一冊に出会った場合には、マインドマップを活用することが有益である。
これも紙に描く方が、心理的な抵抗感なくのびのびと書くことができる。また、喫茶店や電車内など、自由な場所でノートをとることができる。
しかし、あとに再活用することが当初から明らかな場合は、PCを用いて作成した方が加筆修正も楽であり、また、描いたものの複製や配布や管理などの自由度が上がる。
フリーのソフトとして、以下のものがある。
FreeMind (→解説・使い方)

■要点の記憶
ノートをとったあとは、改めて読み直し、要点を記憶することが重要になる。書いて書きっぱなしになってはいけない。

ゲーム感覚で楽しむのならば「ごたく」が、DOS時代からの長い利用実績がある。硬軟取り混ぜた問題の資産がすでにたくさんあるのは魅力的である。Windowsのみならず、PDAでも使うことができる。
Vector ごたく ディレクトリ

エクセルの操作系によって、問題を簡単に作成できるのは、「Spell for Windows」である。画像映像を扱えるなど高機能であるが、無料ソフトである。
Spell for Windows

PCに依存せずに暗記を効率的に行うには、「アンキスト」が良い。暗記シート(赤/緑のプラスチックシート)を使って解答を消せる形式でプリントアウトが可能である。残念ながら、シェアウェア(1800円)となっている。
アンキスト

クリアファイルを使ってパソコン用CD/DVDディスクを管理する

2006年07月16日 | 整理整頓
■状況の分析
パソコンを長年使っていると、プログラムやドライバ、データ、周辺機器のドライバやユーティリティなどのさまざまなCD/DVDディスクがあふれ返ってくる。

これをいかに整理・管理するか。不要なものを処分し、必要なものへのアクセスを容易にすること。それが重要である。

■ソリューションの概要
大きな方針としては、「ケースは捨てて、A4ファイルとディスクリフィルで管理する」

■用意するもの
・一時保管用のCD/DVDラック
・A4・2穴ファイル(キング・スーパードッチ/コクヨ・チューブファイルなど)
・A4・2穴/30穴リフィル(コクヨ・CDポケット6/PLUS・クリヤーポケット A4 CD・CD-ROM用など)
・名刺サイズの紙片
・マジック
・管理するためのソフト(エクセル/アクセスなど)
・イメージ抽出ソフト(DDump Frontend/CD革命など)
・仮想CDマウントソフト(DAEMON Toolsなど)

■初回手順
1.全部のCD/DVDディスクを集める。
2.明らかに不要なディスクを処分する(すでに使っていない周辺機器のドライバ/ユーティリティ、古い雑誌の付録など)。
3.a「OS・ドライバ・プログラム・ユーティリティ」と、b「コンテンツ・データ」に大別する。前者aは常に最新のものにアップデートすることに意味があり、後者bは保管用であり過去のバックアップとしての意味を持つものである)。
4.ディスクの表面にマジックで管理用の通し番号を書く。併せて、インストールに必要なシリアルナンバーがあるものについては、それも書く。
5.管理するためのソフトで、a.管理用の通し番号、b.ディスク名・内容、c.インストールに必要な情報、d.その他、を記載したファイルを作成する。
6.1枚のディスクに対応させて名刺サイズの紙片1枚に、a.管理用の通し番号、b.ディスク名・内容(簡易に)を記入する。
7.リフィルに任意の順番で、ディスクと紙片を入れる。ディスクが入っていたケースは処分する。
8.ファイルに任意の順番で、リフィルを綴じる(必要に応じてファイルを分冊する)。
9.管理の情報を記入したデータファイルをプリントアウトし、目次としてファイルの1ページ目に綴じる。その際、紙上に追記の余地を残しておく。

■保守・運用
・ファイルの中からディスクを取り出したときは、リフィルに紙片を残しておく。使用後には、元の場所に戻す。

・新しいディスクが増えたときは、しばらくの間は、一時保管用のラックで対応しておく。処分するか、保管するかを見極める。

・ファイルに収める場合は、ディスクの表面に管理用の通し番号、インストールに必要なシリアル番号をマジックで書き、また、管理用の通し番号、ディスク名・内容(簡易に)を記入した紙片を作成し、リフィルの任意の場所に入れる。ファイルの1ページ目の目次に手書きで追記しておく。

・必要がなくなったディスクは、リフィルの中からディスク・紙片を取り除き、廃棄する。ファイルの1ページの目次には、手書きで削除線を引いておく。

・必要に応じて、処分の前に、イメージ抽出ソフトを用いて、ディスクのイメージを作成する。

・時々、管理の情報を記入したデータファイルを見直し、追加したディスクの情報を記入し、廃棄したディスクについては、「d.その他」の項目に、廃棄した旨の記入をしておく。管理用の通し番号は、以後欠番とする。