セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

スクラップブッキングの進化

2009年03月18日 | デジタル
気に入った記事は、後でまた見直したくなるものである。
あるサイトにブラウザから再度アクセスするのを容易にするための機能が、ブックマーク/お気に入りであるということについては、以前書いた。
http://blog.goo.ne.jp/self-management/e/52a5d6997af720579915bfb542a1b636

簡単にまとめると……
・関連するサイトと一緒に開きたい→ブラウザのブックマーク登録
・一日に何度もアクセスするサイト→ブックマークツールバーに登録
・今後の更新が気になるサイト→アンテナ/RSSリーダー
・面白いと感じ興味をもったサイト→ソーシャルブックマーク
・検索・調査の結果辿り着いたサイト→スクラップブッキング

以前この分野について書いたのは、もう1年近く前になる。
このため、情勢が微妙に変ってきている。
特にソーシャルブックマークやスクラップブッキングの分野は、変化が急である。

■Tumbler
以前紹介しきれなかったものとしては、Tumblrが面白い。
http://www.tumblr.com/
テキスト、画像、映像などをオンラインブックマークし、それを共有することができるので、ソーシャルブックマークの一種と言えないこともない。しかし、余分な情報をそぎ落として、共有だけに集中できるという点が特徴的である。
また、以下のGreasemonkeyを入れると、より効率的に活用することができる。
・Minibuffer http://userscripts.org/scripts/show/11759
・AutoPagerize http://userscripts.org/scripts/show/8551
・LDRize http://userscripts.org/scripts/show/11562
・Reblog command http://coderepos.org/share/browser/lang/javascript/userscripts/reblogcommand.user.js?

■Google NotebookからEvernoteへ
以前の記事では、スクラップブッキングのサイトとして、Google Notebook
http://google.com/notebook/
を紹介した。
しかし、今般、Google Notebookは、開発が止まることになった。
http://googlenotebookblog.blogspot.com/2009/01/stopping-development-on-google-notebook.html
当面、サイトが止まることはなさそうだが、先々は不安である。

そこでEvernoteがクローズアップされる。
http://www.evernote.com
以前は招待制だったが、今は登録制に変わり、誰でも自由に使うことができる。

■Scrapbookは、Dropboxと組み合わせて使う
単にブックマークするだけでは、先々そのサイトが消えてしまったりする懸念がゼロではないので、どうしても必要なものについては、ローカルに保存しておくべきである。
そのために便利なツールがFirefoxのScrapbookアドオンである。
http://amb.vis.ne.jp/mozilla/scrapbook/
Scrapbookの欠点は、データの保存がローカルPCということだった。しかし、オンラインストレージのDropboxを使い、その中に作ったフォルダをデータの保存先とすることによって、この問題を乗り越えることができる。
http://www.getdropbox.com/

スクラップブッキングには、紙copiというソフトもある。
http://www.kamilabo.jp/index.html
しかし、FirefoxにScrapbookアドオン、Dropboxにデータ保存……という方法は、無料で環境を構築できる上、PCとMacというクロスプラットフォームでも使うことができるという点で圧倒的に優れている。

MindMeisterからfree Sleeper Packageが届いた

2009年03月14日 | デジタル
マインドマップをオンラインで作成することができ、さらに、コラボレーションまでできるMindMeister(マインド・マイスター)http://www.mindmeister.com/……このブログでも、以前、オススメしたことがありました。

私個人は、MindManagerを職場と自宅の両方にインストールしてしまったので、MindMeisterはしばらく使っていませんでした。

そうしたところ、Inactive Accountというメールが……「長期間ログインしてないアカウントは削除される」という趣旨のメールかと思ったら、逆でした……free Sleeper Packageということで、「2か月間無料でPremiumアカウントにしてやる」「5人の友だちも」「アクティブなユーザーを増やしたいから」とのこと。

なかなか太っ腹なサービスです。

<quote>
Hi xxxxx,

It's been 125 days since you last visited MindMeister and we miss your ideas!

So we've prepared a special free Sleeper Package for you to log back in:
2 free Premium months for yourself + 2 free Premium months for 5 friends = 12 free Premium months

That's pretty generous, isn't it? Well it's not all that selfless, of course we want as many active users as possible, because a platform like ours lives from its users. But enough about us, here are your licenses:

Your license code:
License codes for your friends:

You can redeem license codes on Basic or Premium accounts, one code per person. To give codes to friends just send them an email with their code and a link to the redeem instructions [http://www.mindmeister.com/how-to-redeem ].
So what can you do with MindMeister?

Maybe you just needed some ideas what you can use MindMeister for? Hundreds of thousands of users have added over 10 million ideas in MindMeister, creating mind maps for such varied things as personal todo lists, meeting minutes, project plans, or just some simple holiday planning.

Here are a few sample public maps from our users that might interest you and get you started mind mapping online:

* Best Online Collaboration Tools by Robin Good
* Twitter Revenue Model by Rohit Nallapeta
* What is happiness? by Marit Kalda
* The future of blogging (WikiMap)
* Travel plan to Japan (in French)


Hope to meet you soon online,
The MindMeister Team
</quote>

キーワード登録ができるRSSリーダーを使う

2009年03月13日 | デジタル
RSSリーダーとして、goo RSSリーダー http://reader.goo.ne.jp/web/や、はてなRSS http://r.hatena.ne.jp/を使う場合は、キーワードを登録する機能が既に備わっている。

Googleブログ検索 http://blogsearch.google.co.jp/ や、Yahoo! ブログ検索 http://blogsearch.google.co.jp/ をわざわざ使わなくても、興味関心のあるキーワードでクリッピングされたブログを一気に閲覧することが可能になる。

どちらかと言えば、はてなRSSの方が、ショートカットキーを使ってスピーディにチェックできるので、オススメと言えるかもしれない。

ブログ検索でクリッピング

2009年03月10日 | デジタル
情報源として、個人Blogは欠かせないものになっている。
ニュースを咀嚼するのに、参考意見は欠かせない。
個人Blogの様々な視点は、肯定的・否定的いずれにしても、自分の視野を広げるのに役立つだろう。

Blogを見て回るのには、RSS Readerを使うのが普通だ。
RSS Readerは、自分の気に入ったサイトのRSSを登録しておき、更新された時に、そのサマリーを知る……というのが普通の使い方だ。
だから、アルファ・ブロガーという、選ばれた・特殊な存在が生まれるのだ。

とはいえ、アルファ・ブロガーの方々の興味が、自分と常に重なり合うはずもない。
自分と趣味嗜好が合うブロガーを探し出し、RSS Readerに登録するのは、それなりに手間と時間が掛かるものだ。

そこで、ブログ検索を使う。

ブログの検索に特化したサービスはいくつかあるが、Googleブログ検索 http://blogsearch.google.co.jp/ か、Yahoo! ブログ検索 http://blogsearch.google.co.jp/ が良い。
検索結果のRSSを提供しているからだ。

これで、一つ一つのブログをチマチマと、RSS Readerに登録する必要がなくなる。
興味関心のあるキーワードでクリッピングされたブログを一気に閲覧することが可能になる。

Google ニュースでニュースクリッピング

2009年03月10日 | デジタル
自分が昔いた会社では、自社や業界に関連した新聞・雑誌の記事をクリッピングして朝、FAXで流してくれたりしていた。
実際、クリッピングは時間と手間がかかる仕事で、代行してくれる専門業者まであるほどだ。
http://www.elnet.co.jp/

Googleニュースは、カスタマイズができる。
気になるトピックスのキーワードを登録しておけば、ニュースサイトから、クリッピングしてくれる。
いわば、無料でクリッピング業者を雇ったようなものである。使わない手はない。

この際、デフォルトで、「標準セクション」がいくつか登録されているが、全部削除してしまい、すべてキーワードを登録して「カスタムセクション」としてしまおう。普通のニュースは、どうせ、どこかで目にする機会があるものだ。


マインドマップはソフトで作り始めて、手書きで仕上げる

2008年05月09日 | デジタル
■マインドマップは有用である

マインドマップとは、中心にテーマをとなる概念をおき、そこから放射状にキーワードやイメージを繋げていくことで、発想を展開していく表現技法である。
その有用性はつとに知られ、最近は、PC上でマインドマップを描くためのソフトが、提唱者のトニーブザン公認のiMindMapをはじめ多数出てきている。

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■さまざまなソフトがある

これにともなって、どのソフトが良いか議論になる。
候補として挙がる代表的なものは、Mind Manager、Free Mind、Mind Meisterなどである。

・Mind Manager
Mind Managerの長所は、圧倒的な機能の豊富さである。特に、オプション機能によって追加されるガントチャートへの出力機能は、プロジェクトの計画立案の効率化に大きく寄与する。
MindManager Pro 7 + アドイン オプション バリューパックMindManager Pro 7 + アドイン オプション バリューパック

マインドジェット&バリューネットワークス
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・Free Mind
Free Mindの長所は、オープンソースで開発されているため無料で使えるということである。WindowsとMacの双方で軽快に使えるのは便利である。
※MacのNicola入力・TESLAでは、文字化けするので注意が必要である。
http://freemind.sourceforge.net/wiki/index.php/Main_Page

・Mind Meister
Mind Meisterの長所は、オンラインでのコラボレーションが可能な点である。無料のアカウントでも6つまでマインドマップを作成・保存することができる。Google Gearを使ってオフラインでの作業も可能であり、また、Free MindやMind Managerのファイルを読み込むことができる。
http://www.mindmeister.com/


■どのソフトを使うかの議論は不毛である

どのソフトを使うべきか……それは、お金に糸目をつけないのであれば、Mind Managerを買い、Mind MeisterのPremium会員になるのが、環境としては一番恵まれたものになる。それは、議論の余地がない。
しかし、ここでの一番大切なことは、やりたいことが、本当に実現するかどうかである。
そのやりたいことが、会議の議事録を取ることであったり、教科書からのノートテイクであったり……ではなく、何かを発想する、複雑な状況を整理するということであるならば、これらのソフトを使っても、決して満足のいく結果はえられない。
形式の束縛から自由になって、文字サイズがバラついたり、イラストと混在したり……そういう入り乱れた状態であってこそマインドマップの本領が発揮でき、本来の目的が達成できるはずだからだ。

ザ・マインドマップザ・マインドマップ
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■PCの良いところと、手書きの良いところを組み合わせる

PCを使ったマインドマップ作成の良いところは、作り直しや取消、削除が簡単にできること、データとして保存しておいたものの再利用ができることである。一方、表現に制約が生ずることと、細部に渡って作り込むことが難しい。
この長所短所を裏返したのが手書きによるマインドマップ作成である。表現は自由で、細部に渡って作り込むことが手軽にできる。反面、一旦書いてしまうとやり直しが難しい。

どちらか一方にこだわる必要はないし、こだわるべきではない。

まず、概略・骨子をPCで作成する。
手書きによるマインドマップ作成はその性質上、どうしてもトップダウンの発想を強いてしまうからだ。人間の発想というのは、トップダウン、ボトムアップ、飛躍……定まることがない。自然な発想に合わせてマインドマップを手書きすると、グチャグチャの可視性に乏しいものになってしまう。
思いつくままにPCで作成する。編集・追加・削除を経て、ある程度アウトラインが固まったら、紙にプリントアウトする。カラーサインペンやマーカーなどに持ち替え、絵を混在させながら、ディテールを仕上げる。
……こうした作業を経ることで、本当に有用なマインドマップが作成できるのである。

どうしても、最初から最後までPC上での作業にこだわるのであれば、タブレットPCを使うのが良い。悪戦苦闘して手書きで取り組んだとしても美しいマインドマップができあがる。
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サイトを見た目どおり印刷するには、一手間かけて画像を保存する

2008年04月29日 | デジタル
■ブラウザの印刷機能は非実用的

ブラウザにも印刷機能はついてはいるが、実用的な水準には無い、ということは、皆、感じているのではないだろうか。Webサイトを印刷すると、端が切れる、レイアウトが変わる、変なところでページが移る、途中の文字や絵が欠落する……思惑通りに印刷できた試しがない。そんなこともあって、印刷するよりはブックマークしておき、再活用は画面上で……と、そんな気持ちになってしまいがちだ。

■紙が望ましいシチュエーションは存在する。

とはいえ、データを持ち出して、外で活用するときなど、紙に出力することが必要なこともある。
ブックマークでの活用が前提だと、PCを持ち出す必要がある。それは、セキュリティ上の観点から好ましくないことはもちろん、いざ使おうとするときに迅速性に欠けるという問題を孕んでいる。
やはり、紙が望ましいシチュエーションというのは存在するのである。

■画像の形式で保存する

Webサイトを印刷する場合は、一手間かけて、画像の形式で保存し、その画像を出力するようにすると良い。一旦、画像の形式で保存し、その画像を出力すれば、必ず、見た目どおりに印刷ができる。違いようがない。

個人的にお薦めのソフトは、WinShotである。起動すると、タスクバーに常駐し、画面イメージの保存、クリップボードへのコピー、印刷が簡単にできる。
WinShot

Firefoxを使っている場合は、ScreenGrab!が便利である。画面に表示しきれない隠れたエリアの情報まで一度にキャプチャーできる。
ScreenGrab!

WinShotとScreenGrab!でそれぞれ不満な点を併せて解消しているソフトは、コーパス社製の「ホームページぷりんと」である。これを使えば、何も意識することなく、1アクションで、画面に表示されていないエリアを含めた丸ごとを印刷することができる。ただ、残念なことに有料ソフトになっている。
ホームページぷりんと

ブックマークを使い分ける

2008年04月19日 | デジタル
■ブックマークは進化している

ブックマーク/お気に入りは、あるサイトにブラウザから再度アクセスするのを容易にするための機能であることは、今更言うまでもない。
単純に再アクセスするための機能から、現在は、いくつかの目的に特化して進化している。目的に応じて、使い分けたい。

ブックマーク(的なもの)の例を挙げると、以下のとおりとなる。
・ブラウザのブックマーク
・ブラウザのブックマークツールバー
・RSSリーダー(livedoor Reader)
・アンテナ(はてなアンテナ)
・ソーシャルブックマーク(はてなブックマーク/livedoorクリップ/del.icio.us)
・スクラップブッキング(グーグルノート/Scrapbook)

■ブラウザのブックマークは、一度に複数のサイトを開くのに使う

Internet Explorerの7以降やFirefoxに顕著だが、現在のブラウザの主流は、タブブラウザである。したがって、現在のブラウザのブックマークの機能では、一度に複数のサイトを開くことができるようになっている。このため、ある目的に応じたサイトをひとまとめにしておくと良い。たとえば、Blogの編集画面と表示画面を一度に開く、新聞各紙の社説を一度に開く、スポーツ新聞各紙のサッカーのページとtotoの購入ページを一度に開く、映画の上映予定とレストランガイドと交通案内と天気予報を一度に開く……といった一連の作業を意識してサイトを登録をするのである。
Firefoxの場合、GoogleBrowser Syncを使うことによって、複数のPCでブックマークを統一させることができる。

■ブックマークツールバーは、一日に何度もアクセスするサイトを登録する

ブックマークツールバーは、ツールバーの中に、ブックマークの小さなアイコンをいくつか並べることができるものである。ブックマークツールバーからは、1アクションでサイトにアクセスできる。このため、たとえば、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Remember the Milkなど、メールやオフィス系のオンラインサービス系のサイトなど、一日に何度もアクセスするようなサイトを登録するのが便利である。
Firefoxの場合、Smart Bookmarks Barを使うと、文字列を隠すことができ、より多くのアイコンをツールバー上に並べることができる。

■RSSリーダーには、少しでも気になるサイトをどんどん登録する

RSSリーダーを使うと、RSS(Rich Site Summary)を配信しているサイトの更新状況を知り、内容の要約を読むことができる。RSSリーダーの機能はブラウザにも備わっているし、アプリケーションソフトも存在しているが、複数のPCで同じ環境を享受するためにも、オンラインサービスを使いたい。Google Reader、はてなRSSなどの使用者も多いが、動作の速さ、ショートカットキーによる快適さを踏まえ、個人的にはlivedoor Readerを薦めたい。
基本的な使い方は、ガイドページhttp://reader.livedoor.com/guide.htmlの通りであるが、より深く使うには、livedoor Readerパーフェクトガイドを参照されたい。
Firefoxの場合Tab Mix Plusを使うことによって、タブの使い方を細かく規定することができ、後からまとめ読みをする時の効率が上がる。

■アンテナは、更新頻度の低いサイトを登録した上でRSSリーダーで読む

アンテナは、RSSや常時接続回線が普及する以前、Webサイトの更新を確認し無用なアクセスを無くして電話代と時間を節約するために開発されたプログラムである。
現在も、RSSを配信していないサイトは多く、活用の機会は多い。RSSリーダーに比べて、更新頻度が低いサイトを登録しておくことによる効果が高い。私は、企業のIRのページや、What's Newのページを登録している。
アンテナのオンラインサービスであるはてなアンテナは、複数のPCから同じブックマークを使うことができるのみならず、同じ志向を持っているほかの人を参照することができるなど、ソーシャルブックマーク的な使い方もできる。また、はてなアンテナのurlの最後に"rss"をつけることによって、そのアンテナのrssにアクセスすることができる。
以下のjavascriptをブックマークツールバーに登録しておき、自分のアンテナに登録したいサイトを見つけたときにクリックすると、アンテナへの追加登録が簡単にできる。詳細は、はてなブックマークレットのページを参照されたい。
javascript:location.href='http://a.hatena.ne.jp/append?'+location.href;

■読んでみて面白いと思ったサイトには複数のタグをつけて、ソーシャルブックマークに登録する

ソーシャルブックマークは、ブックマークの情報をネット上に保存するものであるが、タグやコメントが付けられることや、他の人と情報が共有できること、注目度がわかることなどが、単純なオンラインブックマークとは違う点である。
ネットを巡回していて面白いと思ったサイトは、ブラウザのブックマークではなくソーシャルブックマークに登録すると良い。
ブラウザでは1つのサイトは1つのフォルダでしか管理できないため適切な分類に苦労するが、ソーシャルブックマークでは複数のタグを付けることができるので、より直感的で快適な管理ができる。
また、自分と興味が似ているユーザーを簡単に知ることができ、そのユーザーが他に関心を持っているサイトを見ることができるため、自分にとって関心の大きな重要なサイトの見落としがなくなる。他の人の作ったソーシャルブックマークは、RSSリーダーに登録することもできる。
代表的なソーシャルブックマークのサービスとしては、はてなブックマークdel.icio.uslivedoorクリップなどがある。それぞれ一長一短がある。

ほかの人が、どんなサイトに興味を持っているのか、各種のソーシャルブックマークから横断的に情報を得るには、MixClipsがおすすめである。
また、自分が使っている複数のソーシャルブックマークで同期を取ったり、一括で削除をしたりということには、bookeyを使うのが便利である。


■能動的に閲覧したサイトは、スクラップブッキングする。

日常的に巡回して、「面白かった」「あとあと役に立ちそう」というサイトに出会う反面、ある目的をもって、検索をしたり、調べたり、能動的に閲覧したサイトというのもある。こうしたサイトは、その「検索」や「調査」の労力、また閲覧した結果抱いた「評価」「感想」を無駄にしない保存作業が求められる。したがって、こうした能動的に閲覧したサイトをブラウザのブックマークで管理するのは不適切である。まず評価や感想を併せて書くことができない。数が増えてくると後からの活用が難しい。RSSリーダーやアンテナは新着を確認するのには使えるが、あとあとの活用を目的とした保存作業には不向きである。また、ソーシャルブックマークも役不足である。後でアクセスしてみたら、内容が変わっていたり、無くなってしまっていたりということが往々にして起こりうるからである。
こんなときに役に立つのが、Google Notebookである。サイトの一部のみを保存することができる上、コメント、編集、タグ(ラベル)付けができる。もちろん、オンラインサービスなので、複数のPCから作業ができる。
Firefoxの場合、Scrapbookを使うことによって、リンク先まで掘り下げて保存することができ、保存サイトの活用の範囲が広がる(ただし、データの保存はローカル環境であることに留意されたい)。

金融系のサイトへのアクセスにはアカウントアグリゲーションを使う

2008年04月15日 | デジタル
■アカウントアグリゲーションは便利
ID・パスワードは、ID Managerで管理することをお薦めするのだが、金融系サイトについては、アカウントアグリゲーションを併せて使うことを推奨したい。
アカウントアグリゲーションとは、銀行や証券会社、航空会社のマイレージや、ショップサイトのポイントなどを横断的に閲覧し、管理することのできるサービスである。
ひとつひとつの銀行のサイトにアクセスしていちいち確認するより、アカウントアグリゲーションで一度に貯金の総額を確認できる方が便利に決まっている。

■サーバー型とクライアント型
アカウントアグリゲーションには、大別すると、サーバー型とクライアント型がある。
サーバー型は、ID・パスワードをサーバー側に持たせるので、複数のPCでも同じ環境を使うことができるというメリットがある。サーバー型の代表には、gooワンビリングや、楽天マネーサービスMSNマネーなどがある。

その一方で、お金を扱うデータを余所に一括で預けてしまうことに不安もあるだろう。
クライアント型は、ID・パスワードをサーバーに置きっぱなしということにはならないので、そういう不安は多少軽減される。クライアント型の代表には、MoneylookMoney Mapなどがある。

■金融系サイトのID・パスワード管理は慎重に
ID・パスワードが一人歩きするのがやはり不安という人は、クライアント型を使うべきだろう。また、ソニーバンクのように、特定のPC以外からのアクセスを厳しく制限しているようなサイトもある。この場合もクライアント型が優先されるだろう。
サーバー型のサービスを使わなくとも、自宅のアカウントアグリゲーション・クライアントの入っているPCをLogmeinを使って操作すれば実質的には不自由がない。

増え続けるIDとパスワードを管理する

2008年04月13日 | デジタル
■オンラインサービスを使うとIDとパスワードが増える

Google Docs、livedoor Readerなどのサービス、加えてBlogや銀行、アプリケーションソフトのメーカーサポートなど、オンラインのサービスを使えば使うほど、IDとパスワードが増えてくる。
問題は、各種のサービスで同じIDやパスワードを使うことができないということだ。
あるサービスで使っているIDが、別のIDでは先に使われていて、自分は使うことができないとか、あるサービスのパスワードでは一部の記号が使えないとか、パスワードの文字数がマチマチであるとか、制限があるためだ。
これは、セキュリティの観点からは、多種多様なID、パスワードを使った方が良いので、悪いことではない。むしろ、ID、パスワードの使い回しは避け、多様なID、パスワードを使うべきなのだ。
問題の本質は、人間の側が増え続けるID、パスワードを憶えきれないということだ。

■紙への書き留めではオンラインサービスの利点を活かせない

こうした問題の解消に、多くの人は、紙に書き留めることで対応しているだろう。手帳に書き留たり、付箋に書いてモニターに貼ったり。
あるいは、人によっては、紙の代わりにエクセルのデータとして書いてるかもしれない。
問題は、複数のPCでオンラインサービスを使うことが多いのに、これらの方法では対処しきれないということだ。
オフィスのPCで新しいサービスのID、パスワードを作ったので、普段の手帳に書き込めず結局散逸してしまったり、必要なID、パスワードが自宅のPCのモニタに貼っているのでオフィスではわからずログインできなかったり。
そういうトラブルに陥ったことはないだろうか。

■ID Managerを使う

そこで、ID Managerの使用をオススメしたい。
http://www.woodensoldier.info/soft/idm.htm
ID、パスワードを管理するためのソフトはいくつもあるが、ID Managerがとりわけ優れているのは、FTPサイトを経由してデータの共有が可能になっている点である。
FTPサイトは、Yahoo!ジオシティーズや、XREA.COMなどで無料で使うことができる。

自宅、オフィスのPC、両方にID Managerをインストールしておき、FTPでデータを共有していれば、オンラインサービスのメリットをどこでも享受することができる。