セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

TOEICをレベルアップの目安にする

2008年03月09日 | 学習
TOEICは、点数で評価されるところが良い。
英検と違い、ある級をとったら終わり、とならないところが、勉強する上で励みになる。

半年に1回、あるいは1年に1回のペースで受け、上達を確認したい。
TOEICの点数を100上げるには、約300時間が必要になるそうだ。
逆に言えば、時間を掛けて勉強すれば、TOEICの点数は確実に上がるということだ。

「~月の試験を受け、その時には~点を取っていたい」という目標を設定することで、勉強する励みにもなる。

TOEICの良いところは、もう一つ。
自分が何点と言えることで、仕事(あるいは昇進)に繋がることだ。

今更ながら言えることは、TOEICのスコアを目安にして、英語の勉強をすることは、ビジネスマンにとっても意味が有る……ということだ。

モバイルゲーム機で英会話を練習する

2008年03月08日 | 学習
■「話す」ことはコミュニケーション

会話は自分が話したことが相手に伝わって初めて成り立つ。コミュニケーションが必要なのだ。
学習にはフィードバックが重要である。英会話の練習をする上でも、自分がどの程度上達しているか確認することは欠かせない。

■人間を相手に練習する必要はない

「コミュニケーション」なのだから、英会話の練習人間を相手にするのがタテマエではある。しかし、人間は「わかったフリ」や「善意の解釈」をしてくれることがあり、練習台としては必ずしも適切ではない。なにより「恥をかきたくない」「恥ずかしい」と思うのが、勉強する側にとって普通の心理ではないだろうか。
練習台となるネイティブと会話するために、英会話学校へ通うのが、金銭的、時間的な負担が大きいというのは言うまでもない。

■英会話ソフトの活用

人間を相手にするのが難しいのだったら、英会話ソフトを活用すればよい。
最近は、優れたソフトがたくさん出ている。
ボクシングの試合でも、シャドーボクシングの後、すぐに試合をするのではなく、スパーリングをするだろう。それと同じ位置づけなのだから、引け目に感じることはない。

■モバイルゲーム機の優位性

英会話ソフトで練習するのには、PCよりもモバイルゲーム機が良い。
やはりPCは大げさである。デスクトップではなくノートPCを使ったとしても、練習場所を選ぶ。PCではトイレや寝室で……とはいかない。

モバイルゲーム機による英会話ソフトの代表例は、PSPの「TALKMAN式 しゃべリンガル英会話」である。

ただ、PSPの「しゃべリンガル英会話」の場合、外付けのマイクが必要になる。いざ勉強をしようと思ったときに、マイクが手元にないケースが時々ある。加えて、ソフトのディスクが嵩張る。出先でも手軽に……というモバイルゲーム機に期待する機能に十分応えてくれない。これだったら、PCでやっても良いのではないかと思えてしまう。

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■決定版は「もっとえいご漬け」

個人的なオススメは、NintendoDSの「英語が苦手な大人のDSトレーニング もっとえいご漬け」である。「えいご漬け」は、「ディクテーション」つまり英語を聴いてそれを書き取るソフトという印象があるが、会話練習の機能が備わっている。勉強を進めているうちに、「マイドリル」の中に「徹底発音」という練習項目が現れ、ディクテーションで練習した文章をロールプレイで会話の練習ができる。
NintendoDSは、マイクが内蔵されていて本体だけで練習が可能であり、また、ソフトはメモリカードでコンパクトで持ち運びも苦にならない。値段も、「しゃべリンガル」が6000円弱なのに対し、「もっとえいご漬け」は4000円弱で安くなっている。
初代にあたる「えいご漬け」ではなく、二代目の「もっと~」の方が、カリキュラムやインターフェースが洗練されているので、特にこちらを推す。

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テレビラジオの講座をペースメーカーとして活用する

2008年03月07日 | 学習
■英語を「話す」のは「話す」ことによってでしか上達しない

当たり前のことだが、英語を「話す」のは「話す」ことによってでしか上達しない。 どんなに英語の「読み」「書き」「聞き」をやっても、「話す」ことの上達には間接的な影響しかない。

英語が「できる」ように見せかけること以上に、「できる≒話せる」ようになりたければ、「話す」練習を地道にやるしかない。

■どんな練習でもやらないよりはまし

一般的には、英会話学校へ通うという発想になるのだろう。留学する人もいるかもしれない。とはいえ、金銭的、時間的な制約もあり、誰もができるわけではない。
やはり、テキストを使って練習するのだが、どうしても練習は散発的になりがちだ。 三日坊主を克服するには、何かしらペース配分をする外部装置があった方が良い。

広く行われているのは、テレビ・ラジオの講座だ。毎週、特定の時間に勉強するという習慣づけに使うことができる。特にラジオ講座は、別売りのCDをiTunesに取り込んでしまえば、自分の好きな時間に復習することができる。
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英語が「できる」ように見せかける

2008年03月05日 | 学習
■英語は「話す」のが難しい

ドメスティックな日本人が、英語を使う上で一番避けたいのは「話す」ことではないだろうか。
「聞く」のは、いかにもわかってるように振る舞うことができる。
「読む」のは、辞書を引きながら時間をかければなんとかなる。
「書く」のは、いろいろ調べて前例を応用することができる。
それにひきかえ、「話す」ことは、その場での即時の対応が求められる。メッキがはがれやすい。

ネイティブやバイリンガルのヒトには敵うはずがない。
文法・語彙・発音も完璧……などという境地を目指していたら、いつまでかかることやら。

完璧を目指すのは止めよう。「できる」ように見えれば良いではないか。
一番欠落している「話す」という能力を補いさえすれば、つまりは、いざという時、オタオタせずにスムーズに話せさえすれば、英語は「できる」ように見えるものなのだ。

■アウトプットのシチュエーションを想定してパターンを抑えておく

日本国内で、突然、英語を話さなければならなくなるシチュエーションは、ごく限られている。道を聞かれる場合と、電話が掛かってくる場合ぐらいである。

パターンは限られている。
「まっすぐです」「しばらく行って右です」「このあたりのことは詳しくないです」「わかりません」
「お名前をもう一度伺えますか」「ゆっくり話してください」「しばらくお待ちください」「間違い電話です」
……そんな程度である。

これら数パターンを抑えておいて、いざという時、堂々と答えれば、十分、英語が「できる」ように見せかけることができる。

■自己紹介や挨拶では笑えるエピソードを語る

海外から来客がある、海外を訪問する……そういう場合につきものなのが「自己紹介」や「挨拶」である。やることがわかりきっているのだから、これも事前準備が可能だ。また、先方は初めて聞くのに、こちらは何回も同じことを話すので、やっているうちに上達してくる。反応を見ながら練り直して完成度を上げれば良い。

その場合に大事なことは(これは日本語でも同じだが)、ぶつ切りの情報ではなく、意味のある物語として提供しなければならないということだ。
具体的には、こうだ。
ダメな例は「名前は○○です。年齢は○歳です。趣味は○○です」の類い。アンケートに答えているようなものでは、聞いた方はすぐに忘れてしまう。
マシな例は「名前は○○です。日本語では○○という意味ですが、発音が難しいと思うので○と呼んでください。生まれたのは○年で、○○をしていたのは○歳の頃です」
長過ぎてうんざりされないよう、パンチの効いたネタを考えたい。

「趣味は~」「普段は~」「仕事は~」「学生時代に勉強したことは~」「スポーツは~」の類いの話題は、おざなりで出してはいけない。先方は話題に困ったときに、そこを切り口により深い話題を振ってくる。その話題についても英語で話せるような追加準備を覚悟する必要がある。

重要なのは、「印象づけ」や「笑い」だ。何人かがスピーチをしている中で、一番、「オッ」と思われる「笑い」を取る存在となることで、英語が「できる」ように見せることができるのだ。

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大量の英語を読みこなすにはPCを活用する

2008年03月04日 | 学習
■英語恐るるに足らず

洋書を読むということに思い至らない人は多い。
しかし、英語での情報の方が、日本語のものより、最新であり高度であるということは論を待たない。

逆に言えば、最新の高度な情報を、他の人に先んじて得ようと思ったら、英語の情報を入手することをためらっていてはならない、ということだろう。

情報の所在地について迷うことはない。アメリカのアマゾンを見るか、Googleで「ウェブ全体から検索」のオプションを有効にして検索をすれば済む。その構造は日本と同じであり、普段の行為の延長線上にある。

問題は、その得た情報をいかに自分のモノとするかという点にある。
「知識」とは、「情報」を利用可能な状態に体系づけることであるからだ。

理想は、英語を英語のまま受容し理解することであるが、いかんせん、日本社会で日本語にどっぷりとつかって生まれ生きてきて、英語は第二言語として後天的に学習したにすぎないものにとっては、無い物ねだりの絵に描いた餅である。
「第二」と入っても、そのシェアは「日本語51vs英語49」ではないのだ。「日本語99以上vs英語1以下」なのだ。現実は直視しなければならない。さもなければ有効な手だては打てない。

必要最低限これをやっておくだけでもぜんぜん違う、というのは、貪欲に大量の情報を集め、その大意を摑んで、役に立ちそうなものを抑えておくことだ。

■PCの助けを借りる

大意を摑んで、役に立ちそうなものを抑えておくだけ……と割り切れば、気分も軽い。どんどんPCの助けを借りてしまえば良い。

教条主義的な考えでは、「自分で辞書をひく」「できるだけ紙の辞書を苦労して引いて、赤線を引き、例文を憶えるようにする(その方が憶える)」「単語帳を作る。ノートを取る(せっかく勉強したんだから無駄にしない)」といった行為が推奨されるだろう。

しかし、ここでの目標は、そこに何が書かれているかを知ることの一点である。
英語能力の向上は、それはそれで別に効率よくやれば良い。
修行に耐える必要はない。PCで楽をするのだ。

Webの英語サイトであれば、Googleツールバーの「マウスオーバー辞書」を使う。
マウスカーソルを英単語の上に置くだけで意味が出るので手軽である。
Googleパックで、その他の機能も併せてインストールしてしまう。マウスオーバー辞書と、オンライン辞書で概ね事足りる。
Googleパック
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洋書は分解して、スキャナで取り込んでしまう。
買ったことに満足して積ん読になるぐらいだったら、分解してしまっても同じである。
本棚のスペースもセーブできる。
また、PCの中に取り込んであった方が、辞書との連携もスムーズになる。
良いことづくめである。

OCRソフトは、日本語を解析するときより、英語を解析するときの方が精度が高い。テキストデータ化は試みる価値がある。検索機能が使えるようになるからだ。
ただ、機械翻訳に掛ける必要はあまりない。大意を摑めば良いのだから。

本の全てを抑えておきたいと思わせるようなものは、「基本書」「概説書」「入門書」であり、そういうものは、たいてい既に翻訳されている。
そういうものは、日本語で出版されているものを入手して、目次を読み込み、構造を把握した上で、時間をかけて、マインドマップ化すれば良い。

洋書を買ってまで得たい情報というのは、先鋭的な内容のはずだ。その核心部分は限られている。目次や見出しからアタリをつけ、必要なところだけを読めば良い。パラグラフリーディングでどんどん読みとばす。得るものかあったら初めてカード化する……それぐらいのスタンスで良いと思う。

カードは、日本語でも英語でも構わないが、4~5枚もとれれば大収穫と割り切ることだ。

いつも手元においておきたい本は丸ごとデータ化する

2008年03月03日 | 学習
■分解

英語の学習をするときなど、テキストが手元にあった方が何かと都合が良い。
しかし、そんな本に限って、いざ見ようという時に無かったりすることが多い。

そんな問題を解決する方法がある。
本をバラしてしまい、丸ごとスキャンして、そのデータを持ち歩くのである。

本は手でざっくり分解する。10枚ぐらいずつの塊りに分け、ペーパーカッターでキレイに切り離す。

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■スキャン

スキャナは、ADF(Auto Data Feeder/自動給紙)の機構が付いているものを選ばなければならない。両面スキャンの機能が付いていればなお良い。さもなければ、手作業で1ページずつ時間を掛けて取り込まなければならなくなる。楽をするつもりが本末転倒である。

条件にぴったり当てはまるのは、富士通のScanSnapシリーズである。

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■ファイル名の変更をするソフトウェア

取込み作業をしていると、時々、スキャン漏れのページが出て、追加でスキャンをしなければならなくなったり、あるいは、以前の作業の設定が残ったままなのに気づかず新規の作業をしてしまったりということが起こりうる。

そうすると、ファイル名が意にそぐわないものになってしまい、大量のファイル名を一度に変更したい……という状況に陥る。

そんなとき、便利なソフトが、Flexible Renamerである。
ワイルドカードや正規表現が使えるため、細かい変更も自由にできる。

Flexible Renamer

英単語はSuper Repeat 方式で憶える

2008年03月03日 | 学習
英語を学習するのに、もっとも時間と手間がかかり、一方で確実に効果があがるのは、語彙を増やすことである。
しかし、単語は、むやみに憶えようとしても、憶えたそばからすぐに忘れてしまう。

とはいえ、ここでも、具体的なモノに変換して、ストーリーで意味づけをして記憶しやすくするという記憶術の原則は生きる。
英単語をバラバラに憶えるのではなく、文章の流れに連結させて憶える「Super Repeat 方式」を提唱したのは池田和弘である。

Super Repeat 方式では、「私たちがexperienceすることのできるもっとも美しく、そしてprofoundな感情は神秘に対する感動です」といった文章を元にする。文章の中で単語を憶えるように訓練する一方、単語の音読を繰り返す。
第1段階ではこうした文章の内容が理解できるようにする。
第2段階では文章を見てすべての単語の意味が言えるようにする。
第3段階では単語だけを見て意味が言えるようにする。

確かにSuper Repeat 方式は有効である。しかし、池田の提唱は広く一般に浸透しているとは言い難い。むしろキワモノ扱いされているかもしれない。
古いものは段々と入手が困難になってきている。 とはいえ、その方法の合理性が損なわれることはない。
類書もいくつか出ている。
CDが添付されているものの方が、iPodに取り込んで、日常の学習に用いるには、こちらの方が実用的かもしれない。

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抽象的な概念や数値はワタナベ式記憶術を使って憶える

2008年03月02日 | 学習
抽象的な概念を、具体的な物に変換して、突飛なストーリーなどで意味づけして記憶しやすくする……そう提唱した人として渡辺剛彰がいる。

理論そのものは単純である。合理的であり、そしてなお有益である。
彼の書いた書籍を入手する意味は、数字を具体的に変換したものの一覧や、関連づけの基礎となる例を、自分でわざわざ作らなくとも既にあるものを一度に得ることができるという点にある。

類書がたくさん出ているが、渡辺は既に鬼籍に入っているとのこと。
今後は入手しにくくなるかもしれない。

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綴じノートとバインダーノートの特徴を踏まえて使い分ける

2008年02月28日 | 学習
■時系列

綴じノートとバインダーノートの違いは、コンテンツが時系列によって関連づけられているかどうかという点にある。

日常の思いつきを記録する場合は、綴じノートが良い。書いた日付が前後することがなく、これによって、後から読み返した時に、「この次にこれ」「これの時にはあんなこと」と、連想が広がり、より豊かな発想を得ることができる。

一方で、学習に用いる場合は、バインダーノートが良い。書いた日付に関係なく、論理構造に従ってページを前後させたり、追加削除できるからだ。より詳しく学習したい部分については、ページを増やし、より深い知識を蓄積することができる。

■BlogとWiki

BlogとWikiの違いもこれに似ている。
コンテンツを時系列によって関連づけるBlogは、日々の発想を記録することに向いている。
一方で、論理構造を組み換えることが自由にできるWikiは、学んだ知識を深化することに向いている。

綴じノートとバインダーノートを使い分けるように、BlogとWikiも使い分けるようにしたいものである。

個々の要素を具体化・映像化すると記憶しやすくなる

2008年02月28日 | 学習
■プログラム=データ構造+アルゴリズム

学習は、反復によって個々の要素の暗記を心がけるだけではうまくいかない。

個々の要素がどのように構造化されているか、また、どのように運用されているかを理解することが重要である。

その際、個々の要素を具体化・映像化すると、人間の記憶への定着が図りやすくなる。

駄洒落や語呂合わせを使って数字のような個々の要素を具体化・映像化することは広く行われている。
一方で、要素の構造の具体化・映像化は、あまり一般化していない。
たとえば、ある事象が5つの要素によって構成されているとすれば、それぞれの要素を何かのモノに置き換えるということは行われているが、その先に踏み込む人は少ないということである。
この場合、「5つの要素によって構成されている」という要素の構造を、たとえば5本の指のようなものに具体化し、それぞれの指に何かがブラ下がっている……とイメージすれば良いのである。

優れた学習書は、こうした構造化が十分に練られた目次・コンテンツ構成となっている。とはいえ、本の全てが優良書ということはなく、また、本の主張の全てが自分にとって必要なことということもない。自分なりに構造を再構築する必要がある。

その際は、本を読みながら(または、本を読んだ後)「マインドマップ」を描いてみることである。