セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

リーダーを目指すなら、まずファシリテータになる

2008年03月19日 | 会議
■ファシリテータ?

ファシリテータとはFacilitationをする人。つまり、グループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行う人のことである。「進行役」や「調整役」と言っていい。あるいは「事務長」「書記長」という語が当てはまるかもしれない。

■リーダーでは資質が重要

4~5人ぐらいのグループにおいて、自然発生的にリーダーが決まる場合は、概ね、生得的な資質によって決まりがちだ。つまり、ガタイが大きかったり、声が大きかったり、年齢が上だったり……といった要素である。
しかし、そうした資質によって決まってしまったリーダーはグループの機能・目的を果たす上で適切とは必ずしも限らない。それらの資質は、専門的知識、洞察力、決断力、責任感などを担保するものではないからだ。

私たちも、自分が、グループのリーダーとしての適格性に自信と確証が持てるまではリーダーに就くべきではない。リーダーは、リーダーとしての資質を持った人間がなるべきものだからだ。推されてなるべきものであって、自ら進んでなるべきものではない。適格性を顧みず自らリーダーになろうとする者は疎んじられ、グループの中で居場所を失うことになる、少なくとも一般的な日本の組織では。

■ファシリテータになると感謝される

ファシリテータも重要な役回りであり、また、相応の資質が必要とされることに、リーダーと遜色はない。ただ、一般に、ファシリテータは「損な役回り」とされ、なり手が少なく、押し付け合いになることが多い。

そんなとき、自ら進んでファシリテータになろうとする者は感謝され、グループの中で重要な地歩を占めることになる。

■ファシリテータでは資質よりも技術が重要

ファシリテータには、体格の良さも声の大きさも年齢も関係ない。唯一必要なのは、会議の円滑な進行のための技術である。その技術は、担う役割によって、要求される水準は様々であるため、人によっては、ファシリテータになった時点では、その水準に達していない人もいるかもしれない。が、必ず上達・向上・習得が可能なものばかりである。臆することなく、ファシリテータを引き受けるべきである。

■リーダーへの道

ファシリテータのところには、情報が集まる。情報が集まるということは、正確な判断がしやすくなるということである。
また、ファシリテータは、人間関係の中心となりうる。人間関係の中心になるということは、人望が後からついてくるということだ。

人がいやがるファシリテータを引き受け、ファシリテーションの技術を磨きながら、グループ活動を支援していれば、熟した木の実が枝から落ちるように、リーダーの場に推されて就くということになるだろう。


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