「今後益々更新が滞る」なんて言った矢先に早くも更新です(苦笑)。実は、ここ数日久しぶりにWindowsを使っています。Windows用の古いゲーム(Ys eternal)が500円で売られていたので思わず衝動買いしてしまったのが事の発端だったりするわけで、「使っている」と言ってももちろんネットに繋いだりだのなんだのは一切しておりませんがなんせ余りにも久しぶりすぎて起動させるというただそれだけの行為にも手間取る始末。まぁそれはWindowsが悪いのではなく完全無欠に私が悪かったんですが(詳細はこぼれ話の方にまとめました)、そんなこんなでここ数日久しぶりにWindows(Me)を弄っていますと、何気に結構面白いです。OSXに慣れた人が久しぶりにOS9や漢字Talkを使ってみるみたいな。
で、2~3 Windows 用に落としてきた(Windowsでしか使えない)ソフトだのファイルだのがあったので、Windowsマシンを弄りついでに以前から可能なのかどうか確認してみたかったファイル共有方法を試してみることに致しました。
まだ私がMac入手間もない頃(もしかすると入手前かも)で、OSも8.6しか持っていなかった頃だったように記憶していますが、以前ちらっと「OSXはFAT32フォーマットのHDDを読み込むことができる(から楽だ)」みたいな文章をどこか(「Mac日記の日々」さんだったような気もしますが違うかもしれません)で読んだんですね。OSXと言っても多分10.2以降だとか10.3以降だとかいう制限がついていたかと思いますが、「要するにOSX10.3(Panther)であれば、Windows Me の入っている内蔵HDDをPower Macの中に直接入れて(繋いで)やるだけで中身を認識することができるのではないか」と、それを読んで考えた(というかその人はそういうことを言っているんだと思った)んでございます。ご存知の通り(と言いつつ私にもよくわかってないんですが)Windows XP がインストールされているHDDはNTFSとかいうフォーマット形式でフォーマットしてあることが一般的(らしい)で、この方法だと読みは出来ても読み書きは出来ない(らしい)のです。しかし少なくともうちのWindowsマシンのHDDがFAT32という形式でフォーマットされているっちゅーことは以前どこかで聞いたか確認したかしたことがあったのでこの点はひとまずクリアです。
ただ、OSX10.3導入以後もこの方法を気軽に試せない理由が当時の私にはあったんですね。それはそう、以前にも書いた「YosemiteにおけるKag1チップの問題」です。Power Macintosh G3(B&W) の初期モデルではATA接続のHDDのスレーブ接続をサポートしていないだけでなく、そもそもHDDの相性が非常にシビアで運が悪いと繋ぐだけでHDDがクラッシュするという事例が報告されておりました。うちのYosemite(Marine一号機)は99年2月出荷のそりゃもうぐうの音も出ないほどしっかりとKag1チップ搭載モデルでしたので、Windowsユーザー時代に築き上げた(溜め込んだ)丸二年分のデータを一瞬で吹き飛ばすかもしれないこの方法を試してみる勇気はありませんでした。また、ATAカード経由ならどうかとも考えましたが、使用しているATA133カード(AEC-6280M)はHDDをSCSI接続であると認識するカードなので、こちらに繋いだところで上手くFAT32フォーマットを読み込めるとも思えず、下手なことをしてデータを損なう危険は冒したくありませんでした。というわけで当時としてはルータを介してLANケーブルによる接続を試みるしかいい知恵は浮かばず、ファイル共有奮闘記 1~5 のようなことをあーでもないこーでもないとやってみたわけです(笑)。
前置きが相変わらず長くなりましたが、この「HDD直付け大作戦」、今や中身が G4/AGP(Sawtooth)となり、Kag1の呪縛から逃れている Marine 二号機であれば可能なわけなのですよ。しかし調べてみても中々成功例というか動作報告事例が見つかりません。FAT32フォーマットのハードディスクドライブをOSX(10.3)で読み込むことができるのはどうやら間違いないようなのですが、大体皆さんUSBやFirewireによる外付けなんですね。というかそもそもWindowsデスクトップ機のHDDを取り出して直接Macの中に内蔵するなんてことをやるような人はよく考えてみればそりゃ確かにあまりいなさそう(爆)。XPとOSXでならやる人もいそうですがXPをFAT32フォーマットでインストールして入れてあるなんて人も少なそうですし。で、こーいうことはとりあえずネットで必ず成功事例を確認してから作業に及ぶ臆病者のワタシなのですが今回は時代の生き証人、歴史の覇者となるべく(?)覚悟を決めて自ら人柱になってみました(単に私が過去の動作事例を見つけられなかっただけかもしれませんがそこはそれ)。
うちのWindowsマシンは外装を外すと一番上にHDDがあります↑。この状態でもMacとPCの設置場所を工夫すれば接続できそうですが今回はとりあえずHDDを土台ごと外し…
いちいちMacの中に収めるのは面倒だったのでケーブルをPCIスロットの部分から延長して繋ぐことにしました。しかしここで…
ケーブルを引き出す際に金具外周の薄い金属板で指をザクっと…(涙)。Macが私に逆らうなんて~(そこ泣くとこちゃいまんがな)。真面目な話、指が切れるほど金具が鋭利であるということは人体への影響だけでなくケーブルの断線もありうるわけですから、もしこれを読んでマネしてみようという方が万一おられましたら充分注意の上必ず自己責任でお願いします(データ破損も怪我も当方では一切責任取れません)。
そしておそるおそる起動…。HDDを外に出しているのでかなりな騒音ですが(笑)、やりましたっ! 見事認識に成功!
名前が未設定なためCドライブもDドライブも「NO NAME」となっております。
Cドライブを右クリックで「情報を見る」してみたところ。
Cドライブの「Windows」フォルダの中身の一部。何故かデスクトップ等は半角文字になってます。
自分で付けた日本語のフォルダ名も文字化けしておりません。
とまぁこんな感じで無事に認識・読み書き成功です。OSXのGUIからクラシックMacOSを覗いたり逆にOSXを見てみたりするのは楽しいんですが、OSXからWindowsの中を覗くのも中々味わいがあって面白いです。また肝心のファイル共有(というかファイル移動)ですが、以前LANで繋いだ時(の速度・重さ)に比べたら言わずもがな雲泥の差でございます。100M以上のファイルは試しませんでしたが、数メガ~数十メガ程度のファイルであればかなり早く、同ドライブの別パーティション間の移動とそれほど変わらないんじゃないかと思います。データのバックアップ目的で大量にファイルやフォルダを移動するには(私の環境では)コレが一番楽で手っ取り早い方法ですね。
一応まとめますが、この方法は
・Windows98やMeの入ったHDDのデータをMacに移したい
(逆にMacのデータをWindowsに移したい)
・けどWindowsマシンを極力インターネットに接続したくない
(Yahoo!ブリーフケースや添付メール等ネット経由の方法でファイルを移動したくない)
・USBメモリを持っていない
・外付けHDDも持っていない
・当然IDE-USB変換アダプタも持っていない
・でもLANで繋ぐのは動作が重いしモニタも一台しか無いし面倒だからイヤ
・ケーブルを外したり繋いだりネジを外したり締めたりするのが好き
というような(つまり私の他にはあまりいそうにない)人向けです。それに私はたまたまIDEケーブルや電源ケーブル延長コネクタが余っているのでこの方法が一番お金がかからないんですが(苦笑)、ちょっとファイルを移動したいだけならケーブルをわざわざ買ってこんなことするより128Mか256MのUSBメモリを買ってしまうのが一番よさげです。
さて、とにかくこれで無事「UltraVNC102_JP2_Setup.exe」というファイルをWindowsマシンに移動できました(!)。当然次のネタ(番外編2)は 「Chicken of the VNC による Windows Me のリモート操作」でございます。リモートってほど離れてないじゃんという突っ込みは無しで。
で、2~3 Windows 用に落としてきた(Windowsでしか使えない)ソフトだのファイルだのがあったので、Windowsマシンを弄りついでに以前から可能なのかどうか確認してみたかったファイル共有方法を試してみることに致しました。
まだ私がMac入手間もない頃(もしかすると入手前かも)で、OSも8.6しか持っていなかった頃だったように記憶していますが、以前ちらっと「OSXはFAT32フォーマットのHDDを読み込むことができる(から楽だ)」みたいな文章をどこか(「Mac日記の日々」さんだったような気もしますが違うかもしれません)で読んだんですね。OSXと言っても多分10.2以降だとか10.3以降だとかいう制限がついていたかと思いますが、「要するにOSX10.3(Panther)であれば、Windows Me の入っている内蔵HDDをPower Macの中に直接入れて(繋いで)やるだけで中身を認識することができるのではないか」と、それを読んで考えた(というかその人はそういうことを言っているんだと思った)んでございます。ご存知の通り(と言いつつ私にもよくわかってないんですが)Windows XP がインストールされているHDDはNTFSとかいうフォーマット形式でフォーマットしてあることが一般的(らしい)で、この方法だと読みは出来ても読み書きは出来ない(らしい)のです。しかし少なくともうちのWindowsマシンのHDDがFAT32という形式でフォーマットされているっちゅーことは以前どこかで聞いたか確認したかしたことがあったのでこの点はひとまずクリアです。
ただ、OSX10.3導入以後もこの方法を気軽に試せない理由が当時の私にはあったんですね。それはそう、以前にも書いた「YosemiteにおけるKag1チップの問題」です。Power Macintosh G3(B&W) の初期モデルではATA接続のHDDのスレーブ接続をサポートしていないだけでなく、そもそもHDDの相性が非常にシビアで運が悪いと繋ぐだけでHDDがクラッシュするという事例が報告されておりました。うちのYosemite(Marine一号機)は99年2月出荷のそりゃもうぐうの音も出ないほどしっかりとKag1チップ搭載モデルでしたので、Windowsユーザー時代に築き上げた(溜め込んだ)丸二年分のデータを一瞬で吹き飛ばすかもしれないこの方法を試してみる勇気はありませんでした。また、ATAカード経由ならどうかとも考えましたが、使用しているATA133カード(AEC-6280M)はHDDをSCSI接続であると認識するカードなので、こちらに繋いだところで上手くFAT32フォーマットを読み込めるとも思えず、下手なことをしてデータを損なう危険は冒したくありませんでした。というわけで当時としてはルータを介してLANケーブルによる接続を試みるしかいい知恵は浮かばず、ファイル共有奮闘記 1~5 のようなことをあーでもないこーでもないとやってみたわけです(笑)。
前置きが相変わらず長くなりましたが、この「HDD直付け大作戦」、今や中身が G4/AGP(Sawtooth)となり、Kag1の呪縛から逃れている Marine 二号機であれば可能なわけなのですよ。しかし調べてみても中々成功例というか動作報告事例が見つかりません。FAT32フォーマットのハードディスクドライブをOSX(10.3)で読み込むことができるのはどうやら間違いないようなのですが、大体皆さんUSBやFirewireによる外付けなんですね。というかそもそもWindowsデスクトップ機のHDDを取り出して直接Macの中に内蔵するなんてことをやるような人はよく考えてみればそりゃ確かにあまりいなさそう(爆)。XPとOSXでならやる人もいそうですがXPをFAT32フォーマットでインストールして入れてあるなんて人も少なそうですし。で、こーいうことはとりあえずネットで必ず成功事例を確認してから作業に及ぶ臆病者のワタシなのですが今回は時代の生き証人、歴史の覇者となるべく(?)覚悟を決めて自ら人柱になってみました(単に私が過去の動作事例を見つけられなかっただけかもしれませんがそこはそれ)。
うちのWindowsマシンは外装を外すと一番上にHDDがあります↑。この状態でもMacとPCの設置場所を工夫すれば接続できそうですが今回はとりあえずHDDを土台ごと外し…
いちいちMacの中に収めるのは面倒だったのでケーブルをPCIスロットの部分から延長して繋ぐことにしました。しかしここで…
ケーブルを引き出す際に金具外周の薄い金属板で指をザクっと…(涙)。Macが私に逆らうなんて~(そこ泣くとこちゃいまんがな)。真面目な話、指が切れるほど金具が鋭利であるということは人体への影響だけでなくケーブルの断線もありうるわけですから、もしこれを読んでマネしてみようという方が万一おられましたら充分注意の上必ず自己責任でお願いします(データ破損も怪我も当方では一切責任取れません)。
そしておそるおそる起動…。HDDを外に出しているのでかなりな騒音ですが(笑)、やりましたっ! 見事認識に成功!
名前が未設定なためCドライブもDドライブも「NO NAME」となっております。
Cドライブを右クリックで「情報を見る」してみたところ。
Cドライブの「Windows」フォルダの中身の一部。何故かデスクトップ等は半角文字になってます。
自分で付けた日本語のフォルダ名も文字化けしておりません。
とまぁこんな感じで無事に認識・読み書き成功です。OSXのGUIからクラシックMacOSを覗いたり逆にOSXを見てみたりするのは楽しいんですが、OSXからWindowsの中を覗くのも中々味わいがあって面白いです。また肝心のファイル共有(というかファイル移動)ですが、以前LANで繋いだ時(の速度・重さ)に比べたら言わずもがな雲泥の差でございます。100M以上のファイルは試しませんでしたが、数メガ~数十メガ程度のファイルであればかなり早く、同ドライブの別パーティション間の移動とそれほど変わらないんじゃないかと思います。データのバックアップ目的で大量にファイルやフォルダを移動するには(私の環境では)コレが一番楽で手っ取り早い方法ですね。
一応まとめますが、この方法は
・Windows98やMeの入ったHDDのデータをMacに移したい
(逆にMacのデータをWindowsに移したい)
・けどWindowsマシンを極力インターネットに接続したくない
(Yahoo!ブリーフケースや添付メール等ネット経由の方法でファイルを移動したくない)
・USBメモリを持っていない
・外付けHDDも持っていない
・当然IDE-USB変換アダプタも持っていない
・でもLANで繋ぐのは動作が重いしモニタも一台しか無いし面倒だからイヤ
・ケーブルを外したり繋いだりネジを外したり締めたりするのが好き
というような(つまり私の他にはあまりいそうにない)人向けです。それに私はたまたまIDEケーブルや電源ケーブル延長コネクタが余っているのでこの方法が一番お金がかからないんですが(苦笑)、ちょっとファイルを移動したいだけならケーブルをわざわざ買ってこんなことするより128Mか256MのUSBメモリを買ってしまうのが一番よさげです。
さて、とにかくこれで無事「UltraVNC102_JP2_Setup.exe」というファイルをWindowsマシンに移動できました(!)。当然次のネタ(番外編2)は 「Chicken of the VNC による Windows Me のリモート操作」でございます。リモートってほど離れてないじゃんという突っ込みは無しで。