住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

世界遺産(金本さんのケニア便り・・・エチオピア旅行記最終回-3)

2009-05-28 | 日々是好日
3)ゴンダールの宮殿遺跡群
 
 
 
17世紀から18世紀にかけてエチオピアの都市ゴンダールを都としていたゴンダール王朝時代に建造された6つの城と12ヶ所の城門が今も残り、1979年、世界遺産に登録されました。
 
 
 
 
 
 
 市内で通行人にこの宮殿へ行く道を尋ねると、「どこから来たの?」と問われ、「日本から」と答えると、とても親切にしてくれ、わざわざ宮殿の入り口まで案内してれました。その人から「この町に日本の家があるよ」と言われ、「・・?」半信半疑でいると、そこへ連れて行ってくれました。見るからに日本の伝統的な家屋です。彼の話によると、ゴンダール市に日本家屋ができて以来多くの市民は日本に関心を持ち、好意的に感じているそうです。
 
 家を訪ねましたたが、あいにく不在でこの家がどういう経緯で建てられたのかはわかりませんでした。
 
後日、ケニアへ戻り、ゴンダールの日本家屋をインターネットで検索して行くうちに、島根県のNPO法人古民家研究会が、昨年の春に島根県大田市に建っていた民家を移築したことがわかりました。
 
 石見銀山が世界遺産に登録されたのを記念し、世界遺産のあるゴンダール市と交流をはかるためだそうです。
 古民家研究会の代表の方に移築された日本家屋の写真を送って差し上げると、まだ見たことがなかったそうで、たいそう喜ばれました。
 
 今回の旅行で出会った人々は概ね勤勉で、親切であり、しかも信仰心の厚い人達でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 今回の旅行で出会った人々は概ね勤勉で、親切であり、しかも信仰心の厚い人達でした。
無邪気な子供たちにもたくさん出会いました。老人たちは思索に耽る哲学的な表情に加えて、品のよい誇りのようなものが感じられました。
 
 
これは、おそらく19世紀後半から20世紀前半にかけてアフリカが欧州列強によって次々と植民地化されるなか、エチオピアは一度も征服されることなく独自の文化と言語を今日まで維持してきた自負からくるように思えます。
 
 金本さんには素適旅行記をお送りいただき、衷心よりお礼を申し上げます。
 
 ケニアでのますますのご活躍と身体堅固、諸縁吉祥を念じお礼の言葉にかえさせていただきます。感謝尽々
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