静岡にて（２５）

夜にはめっきり、秋風が吹いていた。
半袖ではもう肌寒く、長袖が受け入れられる時期になった。

そろそろ薄手のジャケットを出すとしよう。

早い時間にお店へ行った。
金がない時期は店に行っても面白くない。長く居られないし、酔っぱらうこともままならないからだ。
それにしても、指名をした後のチップの封筒を渡す姿勢は何とかならない物なのか？
指名するから、指名料だと思えばいいのだが、そもそもチップは任意のはずでは？
任意のはずのチップをお願いするということは、強要になってしまう。
チップを払うのが嫌とはいわないが、なぜ強制になっているのかと問いたいところだ。
もっとも、金を落とす場ではあるが日本人だと思って金を要求している姿勢が裏側に見え隠れしているのがとても嫌なのである。
かといって、指名をしないとタレントは絶対と言っていいほど話はできない。

ショータイムの質は変わらなく、面白い。
ショータイムの時間が短くなっていたのに気づいた。

そう、フィリピン人との会話はとんちんかんなことがあってもなかなか面白いものなのだ。
今の時代となっては感じにくくなってしまったが、フィリピンホスピタリティーと呼ばれる彼女たちのもてなし術は、日本人のパブでは体験することができないであろう。
その会話ができる時間が増えたことは私も嬉しいことだ。

でもチップはお金じゃなくてもいいんじゃない？
まあ、お金が一番かも知れないけれど。
サリサリストアで買っていった食べ物はいつでも喜ばれる。

私は静岡市街地にあるパルコの中にある雑貨屋で買ったものをチップとしてあげた。
ここの雑貨屋はなかなか面白いと思う。

１０月６日には渋谷１０９ではなく、静岡１０９が建つという。
静岡１０９は松坂屋の近くにできるみたいで静岡の新しい顔となりそうだ。