
早いもので今日で3月も終わり。
スキー、米ゾリ、かんじきウォーキングと続いたウィンタースポーツ活動、最後はスケートで仕上げるぜ
果たしてスカウトたちは氷上の華となれるのか?

”誰なんだ?”という疑問はさておき、そもそもスケートはどうして滑るのか・・
その原理には、いくつかの説があるが解明されていないというから

「スケート靴を履いて氷の表面を滑るとブレードと氷の間に摩擦熱が発生し、接触面の氷がわずかに解けて
これが潤滑の役割を果たす」という説が、現在は有力らしい

さぁスカウトたちがやってきたのは美香保体育館。
昭和47年2月に冬のオリンピックの会場として、世界各国の選手がフィギュアスケートの競技を行った施設だヨ。
オリンピック終了後に一般開放され、夏期は屋内体育館として、冬期はスケートリンクやカーリングの競技場として多くの人が利用しているんだ。
ところで体育館からスケートリンクに転換するのは、すんごい手間暇がかかるみたいなんだ

床をはがしてアイスマットを設置したり、そのチューブに不凍液を流したり、昼夜を問わず散水したりして完成に近づいていくぞ
その様子は http://www.shsf.jp/mikaho-gym/で見ることができるよ。<これオモシロイ>-青字部分を選択後、右クリック
準備


まずはスリッパに履き替え、自分の履いてきた靴を持って貸しスケートの受付へ サイズを申告し、持ってきてくれるのを待つ


シューズのヒモをきつく結ぶのはむずかしい シューズがフィットしたら次はヘルメット
サイズが合わなくてチェンジするスカウトも ちょっとブカブカだけど まぁいいか


リンクへと続く通路をみんなで行進 リンク入口の扉から中に入るととてもヒンヤリした空気
リンク中央では、コスチュームに身を包んだジュニア選手が回転やジャンプをキメていて、しばし見とれる
フィギュアスケート
スケートの起源は旧石器時代まで遡るらしい。
ヨーロッパの広い地域でマンモス、シカ、ウシなどの骨を加工した獣骨スケートが発見されているよ。
スキーやソリなどと同様に、物資を運ぶ手段として用いられたと考えられているそうだ。

オランダでは、17世紀には都市と都市とを網の目のように結ぶほど運河が発達。
この運河が氷結するとアイスリンク代わりとなり、スケートはあらゆる階層の人々の娯楽として発展していったんだ。
しかし、この発展とともに農民階級と貴族階級とではスケートに対する考え方の違いが生まれてきたよ。
目的地に向かって出来るだけ早く到着する事を重視した農民階級に対し、貴族階級では優雅さや芸術性を重んじたんだ。
やがて貴族階級の人々は、両腕を組み背筋を伸ばして滑走する独特のスタイルを生み出したぞ。
このオランダ貴族の滑走術はヨーロッパ各地の貴族階級に広がっていったんだ。
ここにスピードスケートとフィギュアスケートの分岐を見ることが出来るなぁ
一方アメリカでは、ヨーロッパ移民などからスケートが伝わり独自に発展していったんだ。
バレエ教師のジャクソン・ヘインズ(上の挿絵の人物)がスケートにバレエのポーズやダンスのステップを取り入れ、
音楽に合わせて滑走を行い好評を博したよ。ヘインズはシットスピンも開発し現代フリースケーティングの基盤を作ったぞ

解説が長引いてしまった・・ (ちなみに日本に伝わったのは明治時代)
このような歴史をたどったフィギュアスケート・ スカウトたちにスピンやステップは無理だろうけども、
自分たちなりの<表現力>を出して、目一杯楽しんで欲しいなぁ

テイク・オフ


さぁ氷に乗ってみよう





懸命に滑るも、数限りなくすっ転んだなぁ




時間とともに滑りの感覚が身についてきて、こんなほのぼのしたシーンも見られるようになったヨ





少しづつ氷を蹴って進むことが出来るようになって、フォームも様になってきたよ。
腕を振って体重移動をしたり、カーブを描いて曲がれるようにもなった

なかには真夏のように汗ビッショリになったスカウトもいたよ

あっという間に終了の時間となり、リンクから上がったけれど、まだまだ燃え足りない様子

「もっとここで滑りたーい」と素直な気持ちを口にしていた。

「もう靴を返しに行くよ」と言われても、リンクの上を動く整氷車をいつまでも見ていたのだった・・・・・・
超番外編
ここで解説の荒川静香さん登場。スカウトたちの滑りを大絶賛してくれました。
そしてマニア向けの注目ポイントも教えてくれたのです・・・・

それでは最後、シニアKの1回転ジャンプをお楽しみください また次号で会いましょう


ボーイスカウト札幌第12団は、見学や体験のお友達と一緒に活動しています。
1度遊びに来ませんか? 待ってま~す。 お問い合わせは scout-s12@mail.goo.ne.jpへどうぞ。