ボーイスカウト札幌第12団が誕生して55年になります
そこでみんなで心に残る行事を行いたいとう指導者・団委員の思いもあり、記念式典ではなく、記念行事を行うことにしました。
普段から登山を夏・冬に行っている12団ですが、今回は普段の集会ではなかなか行けない山と言うことで、小樽市にある春香山に全隊(ベンチャー・ボーイ・カブ・ビーバー)一緒に登ることにしました
まずは本拠地である札幌市北区にある「北大寺」に集合し、出発式を行いました
育成会長(北大寺住職)から55周年記念のお祝いメッセージと登山の安全祈願の言葉を掛けていただきました
育成会長と札幌市待機組みの団委員のお見送りを受け、元気いっぱいにバスに乗り込んで出発です
集合時間がとっても早かったのでみんなバスの中で一眠りするのかなぁ・・・と少し思いましたが、思い思いにワイワイガヤガヤ・・・
勉強・部活に忙しい毎日を送っているボーイ隊のお兄さん達だけがゆっくり休んでいました
大勢で登山する時のルールがいくつかありますが、その中に体力が一番無いグループが先頭を行く。と言うのがあるそうです。
そこで最年少のビーバー隊を先頭に、体力のあるボーイ隊・ベンチャー隊が最後尾に付く様に隊列を組んで出発です
当初計画していた登山道が工事中な為、急遽ルート変更を行い林道登山になり平坦な道が多いコースでしたが、元気いっぱいのビーバーちゃんの歩く早さの早いこと
あっと言う間に隊列が長ぁくなってしまいました
途中にサンショウウオの卵や、色とりどりの花が綺麗に咲いていました
雪融け水の流れる沢もありました
そろそろ疲れが溜まり、また先が見えない不安からかあちらこちらから「まだ頂上に着かないの
」の声が・・・ 「山小屋が見えたら少しだけトイレ休憩しようね
」 の掛け声で、ひたすら建物を探しながら歩き続けます
見上げる先に山小屋が見えたときは本当にうれしかったですね
丁度12時でここでお昼ご飯を頂きたいところですが、雲行きが怪しく山小屋の管理人さんから「もう少しで雨が降りそうだから急いで山頂を目指したほうが良いですよ」と言われ、携行食でとりあえずの空腹を満たし、またひたすら山頂を目指して歩き続けました
山小屋からの登山道は今までの林道と全く異なり急勾配の獣道のような登山道でした
どろどろで滑りやすい道がしばらく続いた後は、大きな木が道を通せんぼしていたり、
立ちはだかる崖があったり・・・
この崖を見たスカウトの一人が「絶対こんな崖無理
」と言って怖がっていましたが、頼もしいボーイ隊のお兄さんが「絶対無理なことなんて無い
」と叱咤激励してくれました。
お互いに声を掛け合いながら全員が無事に山頂に到着しましたよ
参加スカウト全員で
山頂からは石狩湾が一望できる素晴らしい景色が見えるはずでした。しかしあいにくの悪天候
雲海だけしか見れず
一番体力的に不安があったビーバーちゃんは登りきれただけで満足そうでした。本当に良く頑張ったね
山頂でゆっくり休みたいところですが、山小屋の管理人さんの言葉通り雲
からポツリポツリと水が落ちてき始めました
道が滑りやすくなる前に山小屋に着きたい為急いで下山です。
雨が本降りになる前に何とか山小屋に着くことが出来、小屋の中でゆっくり脚を休めながらお昼を頂きました
天気予報では小樽地方も札幌市内も
だったのでこの行事を決行したのですが・・・まさかこんなにザーザーと雨が降るとは・・・
本当に山の天気は平地とは全く異なるのですね・・・
各自持参していた雨具を着込み、雨の中下山開始です。
靴の中にまで水が入り込み、歩く度に「グチョッ
」「ビチャッ
」と音がしたり、服が湿ってきたり・・・
中には「もう歩くの嫌だ
」と思っているスカウトもいたと思われますが、下山して駐車場に行かなければバスには乗れませんし、座り込めばただ雨に打たれてますますあちこち濡れるだけです
誰一人休憩を取ろうともせず、黙々と歩き続けました
でも、普段こんな大雨の中歩き回るなんて機会滅多にあることではありません。どんな時でもどんな事でも楽しまなきゃソン
ですよね。
不機嫌になりへこんできたビーバーちゃん達は、大きなふきの葉を傘のようにして気分はコロポックル
いっぺんに機嫌よくなりゴールを目指します
リーダーの励まし、スカウト同士の励ましあいのおかげで、往復14kmの道のりを全員無事に歩ききりました
駐車場で待機してくれていた副団員長の車から各自、着替えの服を受け取り、バスの中で濡れた服を着替えです
「そなえよつねに」のおかげで全員風邪をひかずに済みそうです
北大寺に向かってバスが走り出し、途中の長いトンネルを抜けると・・・見事な青空が現われました
なんかとっても悔しかったけど、12団の団結力の強さやどんな事がおきても「そなえよつねに」があれば乗り越えられること。が再認識させられた行事となりました
スカウトの中から「もう一度晴れた日に春香山登山したいね
」と言うめげない前向きな意見も出ていました。