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乾物屋サユール・開店します

2009-01-31 23:59:00 | コラム

1/10の記事ですが、1月いっぱいまでトップ記事にしております。新着エントリーはこの下になります。ご覧ください。よろしくお願いします。

先日予告&前宣伝をしました大豆、小豆&一味唐辛子を並べて久々に販売サイトを再開しました。

で、ささやかながらなんですがお得なセット品を再開セールのつもりで作ってみました。

Dry_set09

名づけて『ドライ3点セット』・・・通常価格1350円(大豆250g=450円、小豆250g=500円、一味唐辛子20g=400円)のところを特別価格で1000円といたします。

送料は全国一律 370円となります。

一応、数に限りがあります、とは言っておくのですが多分そんなに一気に出ることは無いのでこのまま商品がなくなるまで生きている可能性のほうが高いです(笑)。

また、これはお詫びなのですが来週から出稼ぎのため店主不在(!)の日が多いです。週末には戻るので、出荷は日曜日にしかできません。というわけで毎週土曜日から翌金曜日までのご注文は続く日曜日に行う予定です。まったく勝手な話で申し訳ありませんがご了承願います。  1/24より店主が出稼ぎより舞い戻りました、ので出荷は原則いつでもOK、となりました。よろしくです。

これからの寒い季節、小豆を使っておうちで暖かいぜんざいを作るもよし、大豆を使ってまもなく近づく節分で邪気を払うもよし、オレンジ・チリの一味唐辛子でいつものお鍋にチョッとピリリと刺激を加えるもよし・・・これからの季節ぴったりのドライ3点セットです、ね。

あ、今回は運賃はこれまでよりは低く抑えれたのではないかと思っていますので、そのあたりもチェックしてみて下さい。

詳しくはコチラ。よろしくおねがいします。 → http://6906.teacup.com/sayur/shop


その他お問い合わせはお気軽にメールでどうぞ。


宮崎

2009-01-31 23:35:09 | コラム

0128 親戚の叔父の急遽のため28日から昨日まで宮崎に行っておりました。

宮崎は僕にはとても思い入れのある場所です。元はといえばうちの両親の出身県ということで幼少の頃より機会があれば親に連れられて帰省していたからなのですが、高校生から学生のころも夏休みの頃はよく電車を利用して一人でのんびり(神戸や広島にも親類が居たので、そこらを転々としながら。金は無いけど暇はあった)行っていたものです。まぁ、好きだったのですね。こう書くと宮崎県人はどう思うか分からないけど、あののんびりとした雰囲気が。別に癒されるとかいうのではないけど、こういう雰囲気が僕のインドネシア好きのルーツになっていると、実は本気で思っている。

これが仕事をするようになってからはやはり簡単にいくことは無くなった。それでも結婚してからは新婚旅行と称して1回、その後も上の子が10ヶ月の頃にも1回行っているので決して少ないわけではない。

その後は農業を始めたため、そもそも旅行自体いけなくなった。そんなわけで今回は久々の宮崎行きとなったのです。

この時期、つまり冬の宮崎と言うのは実は初めて。それまでは夏かせいぜいその前に11月に行ったことしかなかった。ま、今回はこれまた特別と言うくらい暖かい日が続いたこともあるにしても、日中の温度が18度ってのには驚いた。あと2度高ければ20度だ。20度と言えばもう夏だ、石徹白なら。ありえない。

うちの親戚は(うちの実家も含めて)多くが宮崎県外に出ているため最近ではこうした親族の一大事(=葬式)くらいでしか、顔を合わすことがなくなってしまったのは残念というか、仕方が無いことなのでしょう。それよりもこうした葬式があることで、改めて家族や親族のつながりや友人知人の縁を思い出させてくれるのでしょう。そのことを有難く思ったほうがいい。今回もおじさん、おばさんの多くは僕の結婚式以来あっていなかったのだからもう10年ぶり。中には15年くらいぶりに会った神戸のいとこというのもいましたが、会うなりこのブログを見てくれているって言われました。ということは案外向こうには久しぶり感はなかったかも知れないけどね。

こういうことを考えたり、感慨深く思うようになったって言うのは、間違いなく自分が歳をとってせいだとは思う。もちろん悪いことだという意味ではない。むしろこういうことを思えるようになったのが歳のせいなら、歳をとるのも良いもんだと思うくらいです。

それにしても慌しいまま帰ってきました。やっぱり今度はもっとゆっくり家族でいけると良いな、と思いましたね。いつになることやら、ですが・・・。


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Lightnin' Hopkins・・・15

2009-01-31 13:33:28 | Lightnin' Special !

今回取り上げるCDは少々厄介です。どちらも1967~68年頃にかけてナッシュビルのプロデューサーのオープリー・メイヒューが録音したものなのだが、この音源これまでにかなり紆余曲折、渡りに渡って切り刻まれたりばら売りされたりで、しかも細かいインフォメーションも少なかったので実態がよくわからなかったようです(いまでも不明な部分は多いです)。

Electric_lightnin 

Lightnin' Hopkins ; Electric Lightnin'  (P-VINE  PCD-23891)

  1. In My Mother's Arms
  2. It's Mighty Crazy
  3. How Have You Been
  4. I Don't Need You Woman
  5. 'fore Day Creep
  6. You're Gonna Miss Me
  7. This Time We're Gonna Try
  8. Christmas Time Blues
  9. Aeroplane Blues
  10. Come On Baby

☆1967~68年にかけてオーブリー・メイヒュー Aubrey Mayhew が録音した音源を1984年にJSPがアルバム化したものをPヴァインがCD化。但し多くのタイトルがもともとのものから変えられているので注意が必要。CD発売年・・・2007年

★試聴 → データ無し

このCDの音源は下の『Lightnin' Strikes Twice 』とほぼダブルのだが3、8の2曲はこのCDでしか聴けません。その他詳細は以下のCD紹介やります。


  Lightnin_strikes_twice

Lightnin' Hopkins ; Lightnin' Strikes Twice  (KOCH RECORDS  KOC-CD9850)

DISC1

  1. From Man To Man
  2. I Wish I Was A Baby
  3. Little Boy Blue
  4. The Crazy Song
  5. Lightning's Love
  6. That Man From New York City
  7. Take It If You Want It
  8. I Got A Letter
  9. Gonna Move Off This Street
  10. Help Yourself
  11. This Time We're Gonna Try
  12. Let Work Awhile
  13. The Jet
  14. How Can You Live Me And Another Man Too
  15. I heard My Baby Crying
  16. Chicken Mary
  17. My Baby Laid Out All Night
  18. Sam's Blues
  19. Goin' To Heaven When I Die

DISC2

  1. You And Your Man Don't Get Alone
  2. Rock Me Late At Night
  3. With You On My Mind
  4. Sam Talking To The Group
  5. Little Rose
  6. Sam The Curley Talking
  7. Possum Hunt
  8. Sam Talking And Strumming
  9. Love Me Or Leave Me
  10. Load The Train
  11. Baby Don't Tear My Clothes
  12. Back In Mothers Arms
  13. John Hardy
  14. Goodnight Irene
  15. Chicka Choca Shalali
  16. One Meat Ball
  17. Sorrow To My Heart
  18. Blow Out The Candle
  19. Chicken Minnie

☆ 1967~68年にかけてオーブリー・メイヒュー Aubrey Mayhew が録音した音源をまとめた2枚組CD。上記の『Electric Lightnin'』収録曲のうち8曲はここでも収録されているが、全てタイトルが異なっている。Disc2の13-18はIrish Omalleyなる人物の、ライトニン以外の人の歌が収録されているという不可解な仕様になっている。しかしクレジットはいずれもライトニン名義でもある。CD発売年・・・2005年

★試聴 → http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&sql=10:jzfqxqesldhe

このCDは2枚組で、1枚目のDisc1の1 - 15とDisc2の12、19はスタジオ録音で、ヒューストンにあるゴールド・スターのスタジオで録音されたようです。またDisc1の16 - 19、Disc2の1 - 11は小さなクラブでのライブ録音ということで2回に分けて行われたようだが場所は”Bird's Club"とあるのでおそらく第11回で取り上げた『King Of Texsas Blues』収録の1964年のライブがとられたThe Bird Loungeのことではないだろうか。

まずスタジオ録音についてですが、いくつかのセッションに分かれているようでセッションごとにも微妙に感触が異なるがこのCDで言えばDisc1の前半あたりではどうもギターの音が安っぽく聞えて、しかもライトニンの弾き方も荒っぽいストロークが多いのでいまいち雑に聞える。このあたりは好みもあるでしょうが、僕には減点対象。これはプロデューサーが悪いんでしょう。

10の"Help Yourself"あたりで少し音が変わるがそれでも安いアンプみたいな音ですね。しかしライトニンはいたって快調。飛行機が大の苦手で有名なライトニン。ここでも"The Jet"(Pヴァイン盤では"Aeroplane Blues")でその心情が歌われています。

ライブではカーリー・リー Curley Lee というハーモニカ奏者が競演している。この人もいとこ(とライナーには書いてある)らしいが、なかなか良い感じでハーモニカも達者だ。3の"With You On My Mind"では歌も披露し、10の"Load The Train"ではトレインピースよろしく汽車のモノマネをしている。それにしてもこの客席の盛り上がりの無さはなんだろう?気になる。でもこのカーリーのサポートもあってリラックスした良い雰囲気のライブでなかなか面白い。

ところが問題はこのあと。13から18までの、明らかに音源の異なるまったく別人の歌が収録されているのだ。

まずこのCDというかこの音源の最大の問題はこの”なぞの白人の歌”はナンなのだ、ということに尽きる。このIrish Omalleyなる人物は調べてもちっとも分からない。大体このCDのライナー・ノーツを書いているのがオーブリー・メイヒュー本人なので、それを詳しく読んでみたいところなのだが、残念ながら僕の英語力では完全には理解できない部分が多いです。それにしても、このライナーにもIrishなる人物のことはほとんど書かれていないし、ライトニンの友人だとか地元で人気だとか書かれている程度。

僕にはこのメイヒューの書いていることも信じられないというのが正直なところだし、もっとも仮に競演したとかバックでギターを弾いているというのならともかく、ライトニンはまったく関わっていないのはその音を聴けば明白。それなのにこうしてライトニン名義のCDに平気で、しかも何もクレジットなしで入れてしまうのは詐欺に近いんではないだろうか。いったい誰なんだろう?その演奏といえば13の"John Hardy"はなんとフレンチ・アコーディオンのみで歌う。録音は結構古そう。"Goodnight Irene"はレッド・ベリーのあの曲。レッド・ベリー的な歌だ。ひょっとして本人?"Chicka Choca Shalali"はよく知らないがいかにもアイリッシュ的な童謡のような曲。"Sorrow To My Heart"はスライド・ギターを用いた曲。”ケアレス・ラヴ”と知られている曲ですね。確かにどれもアイリッシュ的な演奏に歌ながら、本当にこれ全部同じ人物の歌声だろうか?どう聴いても複数の人間の歌のように聞えるが。別にいやでもないけどこれらをライトニンのCDに入れる必要がどこにあるのか?オーブリー・メイヒューはどういう意図があるのか?それとも本気でこれがライトニンの録音と思っているのか?

ちなみに、このオーブリー・メイヒューとこの音源については『Electric Lightnin'』のPヴァイン盤CDについている、おなじみ小出斉さんにのライナーに詳しく書かれているのが非常に参考になりました。

まぁ、そんな余分な話はともかくですが、いろいろ問題のある音源に違いは無いのですがそんな話は、当のライトニンには何も関係の無い話。で、この録音でのライトニンは全編エレキ・ギターでの弾き語り。いつものブルースをいつものように唸った、言ってみれば平均的な出来。もちろんライトニンだから平均点で十分素晴らしいのには変わりない。

で、ここにあげた2種類のCDをどうみるか。Pヴァイン盤はスタジオ録音のみで10曲と曲数は少なく分が悪い。それにこの音源に関して言えばライブ録音のほうが出来が良いと思うので、それが含まれていることと、やはりスタジオ録音も曲数が多いKOCH盤の方をおすすめしますね。ただ、すでに書いたようになんの関係もないトラックが6曲も入っているのでその点は減点ですが、これも2枚組み/全38曲の中に入ればその欠点も見えにくくなるということです。

Lightnin_special 


Lightnin' Hopkins・・・14

2009-01-27 22:46:32 | Lightnin' Special !

いよいよArhoolie Recordsの代表作でもあり、ライトニン・ホプキンスにとっても外せない傑作にして、Pヴァイン・レコードの誇る理想のリイシュー盤ともいえるこちらの登場となります。

Texas_bluesman 

Lightnin' Hopkins ; The Texsas Blues Man  +  Lightnin' Sam Hopkins  (P-VINE  PCD-24104)

         <The Texsas Blues Man>

  1. Tom Moore Blues
  2. Watch My Fingers 
  3. Little Antoinette
  4. Love Like a Hydrant 
  5. Cut Me Out Baby 
  6. Take A Walk
  7. Slavery 
  8. Lightnin_sam_hopkinsAt Home Blues
  9. <Lightnin' Sam Hopkins>                                     

  10. I Would If I Could 
  11. Bud Russell Blues 
  12. Meet You at the Chicken Shack 
  13. Once Was a Gambler
  14. Speedin' Boogie
  15. Ice Storm Blues
  16. California Showers
  17. Burnin' In L.A.
  18. Bald Headed Woman
  19. Goin' Out

☆1967年12月18日、ヒューストンで録音された『テキサス・ブルースマン』(1-10)に1961年11月26日にカルフォルニアで録音された音源を中心とした『ライトニン・サム・ホプキンス』から1曲除いた8曲(11-18)を収録した2in1。CD発売年・・・2001年

★試聴 → http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&sql=10:knfyxqu5ldse

これまでにも何度もそのタイトルは出してきましたが、まさに真打にふさわしいアルバムタイトルです。『The Texsas Blues Man』とはまさにライトニンのためにある呼び名ですな。多分このアルバムは、特に日本では「モジョ・ハンド」と並び一番認知されているライトニンのアルバムに違いない。とにかくそのジャケ写真が強烈な印象を残す。これも「モジョ・ハンド」並み。

だからこのPヴァイン盤のようにジャケットもそのままCD化が当然のハズ。時代が時代なら紙ジャケ化間違いなしです(これは残念ながらプラケースですが)。だから、また繰り返しになるけど、どうしてアーフリー Arhoolie Records はわざわざあんなつまらない色つきにしてCD化するんだろう。そのアーフリーの現行CDのジャケットは試聴のAMGのサイトに出ています。

このCDは1967年の『The Texsas Blues Man』と1961年の『Lightnin' Sam Hopkins』の2in1になっています。細かく言うと『Lightnin' Sam Hopkins』から1曲、収録時間の都合でカットされています。この『Lightnin' Sam Hopkins』はすでに10回目に紹介しました『Po' Lightnin'』に6曲が収録さています。しかし、やはりこのCDのほうが曲数が多いし、何よりLPの形態をできるだけ再現しているほうがいいと思うわけです。『Lightnin' Sam Hopkins』のオリジナル・ジャケットがソング・リストの右横に載せてあります。これは「テキサス・ブルースマン」のブックレット(ジャケット)の裏面から取りました。こちらのジャケット写真も最高です。LPサイズであれば、もっと最高。やっぱりこれくらいの配慮が無ければいけません。

話を67年の「テキサス・ブルースマン」に戻すと、こちらは前編エレキ・ギターによる弾き語り。

実はこの頃(67~69年)にはアーフリーの録音以外にも結構あちこちのレーベルにまた録音を重ねている。ざっとあげればHomeCookin', International Artists , Poppy , Vault ,それに当時は未発表だったが、のちにJSPで出されたAubrey Mayhewによる録音(この後の第15回で取り上げます)など、結構多い。

このうちPoppyのものはこの下に取り上げているもので、レーベルは違うがアーフリーのクリス・ストラックウィッツ Chris Strachwitz によるプロデュースなので感触はアーフリーのものとほぼ同じといってよい。

これらを聞き比べると改めてアーフリー、ひいてはクリス・ストラックウィッツによる作品の素晴らしさ、質の良さを感じずにはいられない。何より丁寧な作りは音質1つ取っても違う。それに、きっとライトニンのことだ。相手になる人間によってやる気度に変化があってもおかしくないようにも思える。いつもと同じようにブルースを唸っているように聞えて、実はライトニンの演奏も結構丁寧だ。きっとライトニンとクリス・ストラックウィッツは良い友人だったのだろうなぁ、とそんなことを思わすに十分だ。そんな正直さ、人間臭さ、が大きな魅力にもなっているのだ。

弾き語りということもあり、じっくり聴かせる内容で"Tom Moore Blues" "Bud Russell Blues  "のような「告発ブルース」も重み十分。このアルバムはライトニンの語りの魅力をもっとも捉えているかもしれない。ブギーもいいし、ダーティーでもあるけど、この語りの素晴らしさも大いなる魅力なワケです。

あ、すっかり『The Texsas Blues Man』の話ばかりになってしまいましたが、もう半分を占める61年の『Lightnin' Sam Hopkins』も全く甲乙付けがたい。こちらは、いわゆる再発見後では初めてエレキ・ギターを使った録音ということでも知られていますが、ドラムのスパイダー・キルパトリック Spider Kilpatrick との相性もバッチリで、非常に生っぽい音の取り方のおかげで2人の演奏がいっそうナマナマしく迫ってきます。

ライトニンの代表作の2in1。これ以上のお徳盤はない。


Lightnin 

Lightnin' Hopkins  ;  Lightnin' !  (ARHOOLIE RECORDS  CD 390)

  1. Mojo Hand
  2. Rock Me Baby
  3. Hello Central
  4. Ain't It Crazy
  5. Little and Low
  6. Hold up Your Head
  7. Good Times Here, Better Down the Road
  8. Annie's Boogie
  9. My Starter Won't Start This Morning
  10. One Kind Favor
  11. Little Girl
  12. Baby Please Don't Go
  13. What'd I Say
  14. I Hear You Calling Me
  15. Trouble in Mind
  16. Come on Baby
  17. At Home Blues
  18. Take a Walk
  19. Little Antoinette
  20. Cut Me Out Baby

☆1969年5月20日、カルフォルニアで録音されたセッション(1-16)を中心にした編集盤。元はポピー・レコード Poppy Records で2枚組LPとして出されていたもの。後半の4曲は1967年の『The Texsas Blues Man』からのカット。CD発売年・・・1993年

★試聴 → http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&sql=10:knfuxqugldhe

そしてこのCDはアーフリーのクリス・ストラックウィッツがプロデュース、ポピー Poppy Records から出されたもの。バックはマディ・ウォータース Muddy Waters のモンタレーでのバックでも知られるフランシス・クレイ Francis Clay がドラムのほかに2の”Rock Me Baby"のみ、同時期にアーフリーから出された、これまたグレイとなギターリストのアール・フッカー Earl Hooker のアルバムでもバックを勤めていたBassのジーノ・スカッグス Geno Skaggs とピアノのビッグ・ムース・ウォーカー Big Moose Walker などが加わった布陣。

このアルバムは聞く前から以外に評判がいいのは知ってはいたけど、これがなかなか良い。確かに何でも無いようないつものライトニンに聞えるし、「テキサス・ブルースマン」のような重みはないし、「ライトニン・サム・ホプキンス」のようなドロッっとしたえぐさもないのだが、本当にいつものライトニン、それも極上のブルースマンのライトニンの演奏をパックしているアルバムです。ライトインのアルバムにもハープもたまに入るのだが正直なところライトニンが組むハープ奏者はいいのがいない。従兄弟でもあるビリー・バイザーも味があってよいのだけどアンサンブルなんてことは頭に無いのでいつまでも吹きっぱなしなのがハッキリ言ってウットオシイことがある。

このCDではJeff Carpなるハーモニカ奏者が吹いているがなかなか控えめでバンドサウンドに徹しているのが良い。B,Bキングの"Rock Me Baby"なんてなかなか良い出来じゃぁない。それ以外は弾き語りかドラムのみをバックに弾いていますが、お得意の曲を中心にやっています。ここでもおなじみの"One Kind Favor"をやっています。相変わらずいい曲ですねぇ。僕は大好きです。

ただ残念なことにこのアーフリー盤のCDは現在廃盤状態のようだ。これと同内容のCDは他には出ていないようです。

Lightnin_special


Lightnin' Hopkins・・・13

2009-01-26 22:17:46 | Lightnin' Special !

ライトニン・ホプキンスの膨大な録音の中でも特別な1枚としてあげられるのが今回紹介しますHopkins Familly Re-union Albumとでも言うべきこのCD。

The_hopkins_brothers

The Hopkins Brothers  ;  Lightnin' , Joel & John Henry  (ARHOOLIE RECORDS  CD 340)

  1. See About My Brother John Henry
  2. Hot Blooded Woman
  3. Black Hannah
  4. I Want to Go Fishing
  5. Doin' Little Heiffer
  6. Hey Baby Hey
  7. Saddle Up My Grey Mare
  8. Tell Me, Tell Me
  9. Little Girl
  10. I Got a Brother in Waxahachie
  11. Match Box Blues
  12. Home With Mama
  13. Come Down to My House
  14. Grosebeck Blues
  15. Dice Game
  16. I Walked from Dallas
  17. Two Brothers Playing (Going Back to Baden-Baden)

☆ライトニン・ホプキンスと兄弟でミュージシャンのジョンヘンリー、ジョエルの3人が再会し吹き込んだ1964年のアルバムの拡大盤CD。ジョンヘンリーの自宅で録音されたこともありリラックスした雰囲気が伝わる好盤。CD発売年・・・1991年

★試聴 →  http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&sql=10:g9fqxqegldje

Arhoolie_1022 この音源はLP発売当時は片面のみ兄弟録音で、もう片面はフォーク・シンガーのバーバラ・デイン Barbara Dane とのデュオで録音した音源を収録している。バーバラ・デインとの音源も単独CDで発売されていたはずだけどが僕は未聴です。

ちなみにこの写真は下記のサイトより無断でお借りしています。なかなか面白いサイトです。

 http://wirz.de/music/arhoofrm.htm

このサイトを見ても思いますが、アーフリーはこれに限らずだけど、LP時代は素晴らしいアートワークを施していたジャケットだが今のCD時代になってからはどうも安っぽく感じてしまいしょうがない。あの独特な色使いと字体が、今では安手のカラー写真に取って代わったのが大きいですね。昔はアーフリーの大河シリーズとも言うべき『Mexcan - American Border Music』シリーズのジャケがあまりに渋く、カッコよいのだがなかなか買うまでに至らなかったことを今でもちょくちょく思い出しては悔やんでいます。音はCDでなら今は気軽に入手できるけど、ジャケットデザインはいまいちですね。

このCDには毎度のことながらアーフリーの社主でこのレコーディングも含め数多くの貴重な録音に立ち会ってきたプロデューサーでもあるクリス・ストラックウィッツによる詳細なライナーノーツが素晴らしい。貴重な回顧録でとても興味深い記述も多い。

ここに登場するのは長兄であるジョンヘンリー John Henry Hopkins(1901年2月3日生まれ)、その弟で次男のジョエル Joel Hopkins(1904年1月3日生まれ) そしてライトニン’サム Lightnin' Sam Hopkins(1912年3月15日生まれ)の3人。

クリス・ストラックウィッツのライナーを読むとこのレコーディングが行われた光景が見えてくるようです。始まりは1964年の2月のある晴れた日曜日、ジョエルとサムに彼らの母親であるフランセス Frances Hopkins とクリス・ストラックウィッツがハイウェイ75に乗ってWaxahachieにある、ジョンヘンリの家に向かう場面からスタートする。このレコーディングは1964年2月16日にテキサスのWaxahachie ワサアチ(と読むのでしょうか?すみません適当で)にあるホプキンス兄弟の長兄であるJohn Henry ジョンヘンリーの家でマイク1本で行われた、とある。録音は近所の人間もやってきてようで、より自然な雰囲気で演奏できるように気を配っている様子が見えてくるようだ。ライトニンは興にのってナイフ・スライド・ギターを演じたりしている。

当時ジョンヘンリーは長く病気を患っていたようだが、ここでの演奏や歌声を聴く限りではそのような雰囲気はまったく感じない、枯れた味わいながら力強い。兄弟の仲では一番の「エンターテイナーでソングスター」とライトニンも言う、ジョンヘンリーの歌はブルースマンのそれよりもソングスター的な味わいが強い。このあたりはやはり世代だろうか。

もう一方の主役であるジョエルは1922年にテキサス・カントリー・ブルースの大スターでもあるブラインド・レモン・ジェファーソン Blind Lemon Jefferson と出会いその後1927年まで一緒に行動していたという。ギターのほうもストローク主体で素朴といえるもので。プロのミュージシャンとしてどうだったのかは分からないが、ゴールド・スターでのライトニンの録音に2曲参加していることは確認されている。ここでは11.12と聞けるジョエルのソロ演奏はモロそのブラインド・レモン・マナーの演奏。

ライトニンも若い頃ブラインド・レモンと遭遇し、そのギターの腕前を褒められ大いに励まされた、という話だがその音楽的な影響というのは取り上げる楽曲などにその痕跡が見られるといいますが、演奏されるのはどれもライトニン・スタイルに昇華されたものになっているのとは対照的でもある。ジョエルの演奏は他に16.17でライトニンとのデュオが聴ける。さすがライトニンがギターを弾くとそのブルース度は上がる気がする。もう1つジョエルについて、例のマック・マコーミックはジョエルのアルバムも録音していて、それはブリティッシュ・ヘリティッジというレーベルで出されたということだ。初めて知りました。

この時代多くのカントリー・ブルース。シンガーがこういったコレクター・レーベルによって録音されましたが、こうした”家族”という単位で録音されたブルースマン、しかもこのくらいメジャーなシンガーはいなかったはず。ライトニンという人は結局かなり幸運を持ったひとだったように思いますね。自然体だから幸運を呼び込んだのか、幸運な人生がが自然体にさせたのかはわからねども、いずれにしてもこうして3兄弟とも生きながらえ、さらには自分の母親も交えながら久方の再会を祝い、歌われる姿が録音されて残されたというのは、当のライトニンにとっても幸せなことだったのではないかと思うのです。

Lightnin_special