いやはや、もう9月も22日になってしまいました。
ご無沙汰しております。
それにしてもあっという間に過ぎ去る日々に感傷に浸るヒマもありませぬ。その間もまぁいろいろなことがありまして、今ではすっかり忘れてしまったことも沢山ありますが、何とか今日を迎えています。
今回きた台風15号は御蔭さまでここにはそれなりの沢山の雨はふらしましたが風の影響はなく何とか無事に過ごせました。でも、今日はやはり寒い一日になってしまい、前回の台風12号のあと不調からようやく脱したズッキーニも再び不調に陥って今朝の収量は今季サイテーくらいでした。
ま、そんなこともあり、畑シーズン始まって以来全く休みなく来たわが身もそろそろいい加減ガタが来ていたこともあり、今日はちょっと休むことにしました。
といいつつ、今日突然にイタリアントマト&etc下さい、などという依頼もあって全く休むことはできませんでしたが、こんな時間(PM5:00ころ)にのんびりとブログを書いているなんてことが出来ているくらいには休んでます。
今日は久々なので近況も含め、これまで書ききれな方ことを振り返りつつ書いていきます。
近況ですが、前回の更新時には元気だった畑の野菜もあの後の台風12号とそれに続き低温でかなり弱ってしまいました。でも、それ以上にやはり響いたのは7,8月に忙しすぎて出来なかった管理作業の付けでした。ナスの一部とピーマンのほとんどが支え用のネットを張ることが出来なかったので台風の風にずいぶんやられました。通路の草刈りもほとんどできていないのでコレもマズイです。
ピーマンは作付をかなり増やしたのは良かったのだが、8月はともかく9月に入ってからは徐々に収穫が追い付いていかなくなってしまい、今では真っ赤な実を沢山ぶら下げている始末・・・。加えて今年はなんの虫かわからないけど、枝の花芽のついている所を切り取ってしまわれているので新しい花が全然咲いていない。10月の収量は激減間違いなし。
8月は絶好調だった奥武蔵地這胡瓜だったのだが、これが出荷先で「やわらかくなっている」「というクレームが付いた。最初は暑いからかと思い、クール便での発送も試みたがそれでも柔らかくなりがちなのは変わらなかった。決して萎びたとは違うのだが確かに他の胡瓜、たとえばうちでも栽培している半白胡瓜と比べてもくねくねと柔らかくなりがちだ。
調べてみると、地這胡瓜というか古くからの品種(それは地這系が多い)は皮も薄くもともと柔らかい(のが美味しいとされてきたためだろう)ので、すぐに柔らかくなるものだそうだ。だから流通では嫌われて、おのずと市場からは姿を消したようだ。
さて、自然栽培や自家採種を進めている流通業の人々はこのことをどう考えるだろうか?
結局、その胡瓜はその一件のあと収獲に躊躇し、あとは作業が追い付かなくなってきたこともあり取り遅れ⇒お化けキュウリがゾロ成り⇒樹が成疲れ⇒収量減⇒終了という道筋をたどりました。
う~ん、ここまで書いていていいことがまるでないような感じにちょっと困った。
まったく悪いことばかりではないのでいいことも書いておこう。
ひとつはそうめんかぼちゃ。コチラはなかなか良い結果です。評判も上々だし、コチラもなかなか時間がなくて収穫が遅れているが簡単に傷むものでもないのでまだ助かっている。来週から本格的に収穫始めます。
モロッコインゲンもそうだったが今年は桑の木豆も含めインゲンが好調。特に虫害が少なく、後半によくでる黒く陥没する傷み(なんというかわからない)がほとんど出ていない。毎年これにやられる割合が非常に多いことを考えると今年は素晴らしい。どちらも今年は作付の場所を変えたのだが、やはりそれが功を奏しているのだろうか。
モロッコは収穫が遅れたので後半は全て豆にして現在乾燥中。量が多ければ冬の『乾物屋サユール』で出すかもしれません。
ズッキーニは波があるにせよ堅調に来ている。台風後の今はまたまた不調に陥っているけど、いずれにせよもうすぐ10月。収量は少なくなるけど樹はまだまだ元気なのが多いのでマイペースで実を付けてくれるでしょう。
同じハウスでもミニトマトは結局ほぼ全滅。3棟のハウスのうち2棟は全滅。残り1棟のうちの1割ほどがかろうじて生き残っているがこれがなかなか赤くならない。今は野菜BOXに細々とはいるだけとなっている。このミニトマトの枯れた後に奥武蔵地這胡瓜の余り苗を1畝分植えたのだが、これが最近になって収穫時期を迎えた。これがまたすこぶいるいい成育具合を見せているのだ。植えた時の苗はこれまた老化&徒長でヒドイ苗だったのだけど、ぐんぐん伸びていって今ではいいキュウリを付けるようになった。さすがに寒いので余り沢山は実を付けないかもしれないけど、これはうれしい。と同時に、ミニトマトがダメで胡瓜は育つということは、ミニトマトの枯れの原因は連作障害とみていいかと思う。
来年はどうしようか悩んでしまうのだけど、ミニトマトを0にするのもナンなので、やはり今回の3棟は全てズッキーニに。ミニトマトは今年で3年連作しているズッキーニのハウスが2棟あるのでそこで再挑戦というのが妥当かな、と思う。そうなるとズッキーニは5棟からまた増やして6棟か?
毎年鬼門となっている秋冬野菜。今年も白菜を断念したころから怪しくなったのだが、何とか遅れ気味だったとはいえ、NA1に大根2畝、GE2枚にいとしろかぶら、パクチョイ、チンゲンサイ、ホウレンソウなどを播くことが出来た。発芽もしているしまずは一安心。これから除草と間引きをしっかりやりさえすればOKなのだ、が。
秋冬といえばコレも冬場の大事な主力という位置づけで育てていきたい青大豆と小豆。しかしコレもいろいろあって一筋縄ではいかない。青大豆は最初に播いたKJが全く除草出来ずに、何とか通路の中耕はでいたものの畝の草は生やし放題になってしまった。もうほとんどあきらめて9月中はほとんど見に行かなかったのだけど、2日前に久々に行ってみたら、ナンとあれだけ生い茂っていた夏草が枯れたり風で倒れており、その合間から全然見えていなかった大豆が顔を見せている。しかも”思ったより”大きい。恐る恐る見てみると数は少ないもののちゃんと莢が付いていてビックリ!今晩枝豆として試食です。
★そういうワケで間もなく『枝豆BOX』再開します!
かたや小豆ですが、こちらは7/4のブログで書いているように苗を植えたのですがこのあと続々とキリウジにやられてしまい、かなり減ったのに加え、中耕除草をしようと狙っていた時期に見事梅雨が重なってしまい、雨が落ち着いた時にはすでに草まるけ。結局刈り払い機で通路の草を刈っていった次第。結局3畝ほどは誇ってしまったが、でもコレのおかげで残った小豆はすくすくと生育して今は沢山の莢をぶら下げています。作付たNA7の面積の2/3ほどが残ったと思うけど、ま及第点でしょう。
今年も挑戦している「千成ほおづき」ですが、コチラは今年はいろいろ資材も投入して懸案だった収獲方法も簡素化できたと自負していて、8月末にはいよいよ収穫だ!と手ぐすね引いてたたら台風12号のおかげで畑はグチャグチャ。支柱は折れるはV字型に仕立てた株は風にあおられ倒れ、L字型になってしまった。結果、収穫が非常にめんどうになってしまったのだけど、幸い手助けもあってこれまでに何回か収穫をした。それにして分かってつもりだが収獲量は多い!さらにそれを選別する手間が掛りすぎる!。思っていたよりも秀品率も低く、手間をかけた割にはいいものは少ない、という状況。ま、コレも試行錯誤の道半ば、と考えよう。
先週あたりから野菜BOXの品目に加わっています。食べられた方、忌憚のない意見をお寄せ下さい!
野菜BOX、といえば今年はこの野菜BOXの注文量が増えています。そしてこれは他の業者の間でも同じようです。これは確実に福島原発事故による放射能汚染の影響が大きい。自然栽培を知ってもらえることはいいのだが、こういうことが切っ掛けというのはどこか複雑な心境にならざるを得ない。
野菜BOX絡みをもうひとつ。実は石徹白ではかつてなめこの原木栽培が盛んで、今でも数件でこじんまりと栽培されている。カミサンのお爺さん(御歳96歳)も長い間、山でなめこを育てています(今でも!)。いとしろの山の幸は素晴らしいものがありますが、なめこもその一つ。これをこのまま埋もれさすにはモッタイナイ!のでまたまた無理を承知でこの春、原木を5本ほどもらって自分でなめこの菌打ちをしました。最近忙ししく見に行っていないけど、そろそろ収穫時期が近づいています。通常1年目はあまり出ないとは言いますが、少量でも出れば野菜BOXの一品に盛り込もうかと思っています。もし、スーパーで売っているようななめこしか知らない人はきっと「見てビックリ」そして「食べてまたビックリ」するのは間違いないくらいうまいです。
それにしても今晩は寒い。足元がずいぶん冷えてきた。秋の深まりを感じます。
次の更新はいつになるやら・・・。その時まで、皆さんadios!
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