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今年のパクチョイ

2009-10-30 23:04:55 | サユールイトシロの野菜

かれこれ3年前になるでしょうか。パクチョイという野菜を栽培しました。

何がきっかけでこの野菜を知ったかは覚えていませんが、一目見たときからそのチンゲンサイ似の外観にしかしチンゲンサイとは異なりじくの色が白く、葉っぱの緑色とのコントラストがあまりに美しく、またおいしそうに見え、自分でも栽培したくなりました。

1101 それで2006年の秋に初めて種をまいたのですが、その時は少量でありましたがなかなかうまく大きくなりました。食べてみてもやはり、というかなかなかおいしく、白菜のような甘みもあり、チンゲンサイほど青臭くない感じは大いに気に入ったもんです。ちなみに左の写真はその当時の写真。このときは初めてJAに機械でマルチ張りを夏に委託し、そこにパクチョイや石徹白カブを播いたのでした。

で、当然その後も春作と秋作で毎年種まきをしてきました。

ところが春はどうもトウ立ちが早くまだまだ細く収穫には早い時期に花が咲いてしまい、秋は作業の遅れなどでいつも種まきが遅れ大きくなる前に雪が降る、なんて感じで一向にうまくいきませんでした。

1030_003 それで今年。露地の栽培候補地は今年も結局間に合いそうもなかったのですが、ハウスで8月の上旬に枝豆を収穫したあとがずっと空いていたので、ここに9月の中旬に播くことができました。

そんなこんなで今年はようやくここまで来ました。もうちょっとで完成ってとこですが、まぁこのくらいでも十分です。これで1株で60~70gほどです。実にいい感じに育っています。虫食いもほとんどないし。

それにしても、この緑と白のコントラストはいつ見ても美しい。

いままで野菜BOXにしても秋野菜が全然うまくいかなかったので10月の終わりになってもいつまでも夏野菜ばっかりが並んで魅力に乏しかったのですが、今年はこのパクチョイや茎ブロッコリーなどのおかげでずいぶん充実しました。

パクチョイは結局3列ほど播いただけなので、量はありませんが春の小松菜に続いて秋のパクチョイと、苦手科目の葉物野菜がうまくできたことは今年の収穫であります。ま、どちらもハウスの中であったので、来年は秋作のパクチョイを今度こそ露地で栽培するのが目標ですね。

          1030_006

       少なくなったけどまだまだ収穫があるのはうれしいことだ。

    

                    


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来シーズンのこと・・・1

2009-10-29 23:02:00 | 畑日記 2009年

そろそろ畑シーズンも終わりが近づく農園サユールイトシロです。


農業という仕事は基本的には1年に1回しかできない。たとえ同じ作物を複数回作付していたとしても春と秋では気候や温度などなどあらゆる面で環境・条件が違うので、やり方も決して同じではない、という意味でもまったく別と考えます。

なのでうまくいってもそうだけど、失敗した時もつねに1年後の来季のことを考えながらいたりします。

これからの、農作業のない季節はそういったこれまでの経験などを踏まえて、来シーズンの計画をいろいろ考える時期なのであります。

さて、今年は農園スタートから5年目でした。ここで一度これまでのやり方を総括して6年目となる来季からは少し新しい展開も考えています。

まだまだ具体的には練り上げきれていませんが、以下つづってみます。


1つは規模を増やします。というより以前にもちらりと書いた来期より弟子、というか研修生、というより協力者?ま、どういう位置づけかはともかく、一緒にサユールイトシロを手伝ってくれる青年がいます。彼はまだ100%農業に時間を注げる環境ではないのですが、その割合によって変わりますが内容や規模を増やす方向で検討するつもりです。

目指すのは数品目をいまよりさらに作付数を増やすこと。今の予定ではミニトマトやピーマン、ナスなどです。これはサユールイトシロの販売先の大部分を占める業者向けの方針です。いま、自然栽培に対する需要はますます高まっています。しかし生産についてはまだまだ追いついていない面があります。サユールイトシロとしては当農園の得意な品目についてのさらなる安定供給を目指したいです。

それと同時に、これまでも野菜BOXなど個人向けやレストランなど向けとして、“大きな家庭菜園”方針も維持、あるいは若干増やしつつ、これまでおろそかになりがちでひいては非効率・あるいは低収量になりがちだった管理面の改善をします。

当初より当農園は単品栽培のようなスタイルはとらないつもりでした。多品目栽培はどうしても非効率になりがちですが、もっとも今より自然栽培農作物の需要が低かった当時としては多品目栽培のほうが販売がしやすかったということもありました。でも、現在は需要増、時期によっては不足気味でもある程になってきたようです。そうした中で量の確保、安定供給という要望も出てくるのは当然の流れでもあります。

営農のことを考えれば品目をぐっと少なくして効率よく栽培することは必要ですし、その中で少量多品目の栽培もおこなうことはどっちつかずになってしまうことになりかねません。これまでがそうでした。

でも現在の野菜BOXの中身を見てもわかるように石徹白では結構何でもできる。それこそ家庭料理で必要とするような食材が(夏秋に限りますが)一通りは確保できます。確かに当農園のミニトマト(=アイコ)はおかげさまでどちらに出しても好評を得ていますが供給が全然追い付かないのが現状です。が、しかしそれだけのミニトマト農家になってしまうことは考えていません。

”大きな家庭菜園”方針(ホントはもっと的を得たような言い方が欲しいのだけど、どうもイイのが思いつきません)というのも、つまりは安心して食べられるものこそ毎日の食卓にのぼっほしいからなのです。”大きな家庭菜園”を”みんなの家庭菜園”と言い代えれればいいかもしれません。また、毎日の食事に使うのであれば毎回毎回同じような野菜ばかりでは、たとえ体にいいものとしても、やはり飽きてしまうこともあるでしょう。やはり食事を楽しむためにもいろいろな種類があることも大切だと思います。

それを石徹白の地で栽培された“おいしい野菜”で取りそろえられる!いや、こう言ってしまうと単なる宣伝になってしまうのを承知で書きますが、石徹白で育てられた作物は本当に美味しいものになります。あえていってしまえばそれが慣行栽培のものであっても、です。《僕は、実は石徹白は地域の産業としても”自然栽培”で”大きな家庭菜園”に取り組むべきだとも思っているのですが、この話はまた別に機会にでも・・・。》

とはいえ、これまではどうしてもメインの品目(ズッキーニ、ミニトマト、ナスなど作付量の多い品目)の管理優先で、忙しくなるとこれら少量品目はたいていほっとかれてしまうことになっていました。これを来期は弟子青年が加わることで改善できるようにしたいのです。

規模拡大、というのは要は農地を増やす、ということですがもちろん無肥料無農薬の自然栽培。ことはそう簡単ではありません。新たに借り受けることになる予定の場所は水田だったりあるいは慣行栽培畑地だったり、そのまま無肥料で栽培してもすぐに成果が出るような所ではありません、当然ながら。

しかし、どこかで始めないと自然栽培のできる農地は一向に増えることはありません。僕の目標というか野望でもある「石徹白に自然栽培を広める」のためにも少しずつでもこういった農地を増やすことは必要、なワケです。

・・・こういうことを書き出すとついつい止まらなくなってしまいます。ひとりで勝手に盛り上がってしまうんですね、ついつい。でもまだ書き足らないところもあります。それはまた次回にでも書いて見ようかと思っています。


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いとしろ青空学校

2009-10-27 23:55:39 | 石徹白,イトシロ&itoshiro

しばらく書いてませんでしたが、今晩も石徹白の「地域つくり協議会」の寄り合いがありました。

                      Photo_3

以前は結構その内容にケチをつけるようなエントリーを書いていたのですが、最近やっているのはもっとコアな内容に絞られてきて、なかなか充実した取り組みも行われるようになってきました。

つまり、なかなか面白くなってきつつある、というワケです。

その地域つくり協議会が主催になって10月より来年の2月までの予定で『いとしろ青空学校』という体験型プログラムが実施されています。

すでに1回目は先の10/18(日)に行われた「御師の里・上在所散策」は終了しました。その内容についてはブログ「石徹白ニュース」で紹介されているのでご覧ください。

2回目は、これまた数日後の10/31(土)に行われる「薬草採り体験」です。まだ募集人員には余裕があるようなので、興味ある方は気軽にご応募ください。

詳細はこちらのリンクからどうぞ。⇒ http://www.itoshiro.net/log/20091005_ev.html 
(* 当日の集合場所が白山中居神社から農村センターに変更されています。場所の地図は「石徹白マップ」⇒ http://www.itoshiro.net/map/map0420.html で確認できます。) 


種を採ろう

2009-10-25 22:53:51 | 自家採種

10月も残すところあと1週間。早いですねぇ~、ホント。農園のほうの収穫物もずいぶん少なくなってきたし、成育がゆっくりなので慌てて収穫に回ることがなくなってきたので、ボチボチとですがいろいろなことを始めています。

この時期の大切な作業の1つが「種採り」です。

サユールイトシロでは当初より自家採種に重きを置いてきました(そのあたりはカテゴリーSayur_list_logoにもありますが、今年栽培した約50品種の野菜のうち20品種は自家採種です。ずいぶん増えたものです。もっとも、当農園の主な野菜は実野菜主体なので、結構種採りがやりやすいのも理由だと思います。

種採りは決して難しいものでもなく、またそれほど面倒くさいものでもありません。むしろ種を採る面白さに目覚めてしまうと、やたらと種を採って残したがる習性が身について困ってしまうくらいです。それに野菜の一生を見ることができるのが自家採種です。ひとつの命が役割を終えると同時に、次の新しい命が生まれ、その後を引き継ぐ。これこそ脈々と続く自然そのものです。肥料も堆肥もつかわない、自然の力をいかす自然栽培では自家採種こそふさわしいのでしょう。


1020_001 これは10/20にやったトマトの種採りの様子です。

左からこれから種採りを控えている大玉トマトの瑞栄。その右隣はその瑞栄が潰されています。こうして袋の中で潰したものを数日置いておいてから水できれいに洗い流し、乾燥させるわけです。一番右は10/16のエントリーでも書いたオレンジのミニトマトです。

大玉トマトは今年で自家種での栽培は3年目。オレンジ・ミニは2年目になります。ともにもともとはF1交配種ですので、形質、品質が安定するには時間がかかるようですが、これも楽しみとして気長に取り組んでいます。

1025_001今日も出荷作業が終わった後、種採り作業。今日はオレンジ・チリです。

オレンジ・チリとは写真の通り、その実は鮮やかなオレンジ色をした唐辛子です。辛さは結構辛い部類ですが、果実部分は熟してオレンジ色になると甘くなります。さらに果肉自体がかなり肉厚です。うちではこれを乾燥させてから粉に挽いて一味唐辛子にしようと考えていて今年は例年より作付けを増やしました。来年ももっと増やそうと思いますが、そのためにももっとたくさんの、良質の種を確保しなければなりません。

そこで今回収穫した実から色、形、大きさが理想的なものを30本選抜し、そこから種を採りました。辛味や味だけは食してみなければわからないのですが、かといって30本もの唐辛子をかじりながらの種採りはチョッと勘弁してほしいので、せめて、というワケで1本1本果肉を開いたときにニオイをかいで、ツンッと強烈な辛味を感じたものを残しました。

唐辛子の種採りは必ず手袋が必要です。そうじゃなければ間違いな手がくヒリヒリしてしまいますからね。うっかりそんな手で目なんかこすった日には・・・怖くて思い出したくありません。

1025_002 午後3時くらいを過ぎると、結構寒くなってしまいます。

外で水を使う作業なので、この寒さがなかなか堪える。しかし種採り作業はまだまだ一部がすんだだけ。一度採った品種の野菜も、発芽率が悪いことも考えて時期をずらして2,3回採ります。

ナス類、ピーマン、万願寺唐辛子、トマト類・・・まだまだあります。でも豆類なんかはとりあえず枯れた莢だけ集めておいて冬の寒くなった時期にうちの中でボチボチ種を取り出す、なんてことが出来ますから楽ですね。


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野菜BOX、今シーズンはもうすぐ終わりになります

2009-10-19 21:22:01 | サユールイトシロの野菜

日一日と寒さの増してくるここ最近の石徹白です。農園サユールイトシロでもだんだん露地野菜が少なくなってきました。一応野菜の種類が相当数に達しなくなった時点で受付を終了いたします。予定では10/28頃を最終受付日にしようと考えております。


というワケですのでご注文はお早めにどうぞ。

下の写真は今日出荷の野菜BOXとなります。 こしてみてみるとまだまだイケそうな内容にも見えますが、まぁでも無理のないところで終わらせていただこうとおもっていますのでよろしくお願いいたします。

Yasaibox093

・ミニトマト(アイコ=1パックとオレンジ・チャンポン=1パックの2パック)

・ピーマン(軽い霜には強いです。露地の夏野菜では最後まで採れます)

・ズッキーニ(相変わらず取れ続けています)

・キュウリ(品種は「奥武蔵地這キュウリ」という固定種です)

・パクチョイ(サユールイトシロでは2年ぶりに栽培成功しました 白いチンゲンサイといったところです)

・茎ブロッコリー(7月蒔きが収穫できました 太くて柔らかいです)

・サツマイモ(品種は金時 今年はきれいで美味しいサツマイモになりました)

・そうめんかぼちゃ(今年は各方面で大絶賛となりました サユールイトシロでも人気の野菜です)

・ニンジン(苦節*年、ようやくまともなニンジンが収穫できました 野生の香りがすると評されたことがあります)

このほか、万願寺唐辛子、伏見甘長、ジャガイモ、大玉トマト、イタリアントマトなどが入れ替わりに入ります。また霜が降りて野菜が不足した場合は、落花生、白インゲン(銀手亡)、大豆などの乾燥豆類が入ることもあります(特に11月上旬)。

各野菜の詳しい説明については、まだ未完成ではありますがサユールイトシロの情報BOXで紹介しておりますので参考にしてください。


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