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目眩く思想世界擬きと言霊フロンティア
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フラッシュバック

2006年10月03日 22時20分03秒 | Diary
一年も前の感情がまざまざと甦るなんてことが本当にあるのかどうかずっと半信半疑だった。

けど、極めて些細なトリガーでそれを実感した。

絶 望   と      脱        力        。

もう吹っ切れたと思っていたのに。
すっかり忘れたつもりだったのに。

自転車を漕いで帰るのがやっとだった。
自転車を漕いでいる意味すら最早存在しなかった。
気付いたら車道に飛び出してしまいそうだった。
警察がいたら酔っ払い運転と間違われたかもしれない。
畜生」の一言さえ出なかった。

映画を見て受けた感動も、受験が終わった日の喜びも、
風景として、また記憶としてはいつまでも心に残っているのだけど、
感情がこれほど鮮烈に再現されるなんてことはなかった。
いや死の匂いさえ漂わせるそれは、既に感情と呼ぶに相応しくないのだろう。

あの日は今までの人生で一番惨めな日だったのかもしれない・・・