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目眩く思想世界擬きと言霊フロンティア
Depuis 2005/05/19

コンピュータサイエンス 4/27

2006年04月30日 22時50分12秒 | Math
「計算可能な関数とはどんなものか」を調べる試みとして原始帰納的関数がある。以下入力、出力ともに自然数であるとする。

1.定数関数をK[m,n](x1,x2,...,xn)=mで定義する。これは一定個数の任意の入力に対してある定数を返す関数である。例えば:
K[3,4](3,5,7)=4
この関数は入力の値を無視して常に4を返す。
2.射影関数をP[n,i](x1,x2,...,xn)=xiで定義する。これは一定個数の任意の入力に対してある個数番目の引数を返す関数である。例えば:
P[3,2](3,5,7)=5
3.後者(successor)関数をS(x)=x+1で定義する。これは引数の次の自然数を返す関数である。例えば:
S(5)=6

これらを次のルールで組み合わせて得られる任意の関数を原始帰納的関数とよぶ。

1.定数関数、射影関数、後者関数は原始帰納的である。これを初期関数とよぶ。
2.m個の入力をもつ関数fとn個の入力をもつ関数f1~fmが原始帰納的ならば、n個の変数をもつ合成関数
g(x1,x2,...,xn)=f(f1(x1,x2,...,xn),f2(x1,x2,...,xn),...,fn(x1,x2,...,xn))
は原始帰納的である。例えば:

f(x1,x2,x3)=x1+x2+x3
f1(x1,x2)=x1+x2
f2(x1,x2)=x1+2*x2
f3(x1,x2)=2*x1+x2

とするとき合成関数g(x1,x2)=f(x1+x2,x1+2*x2,2*x1+x2)=4*x1+4*x2
3.n個の入力をもつ関数fとn+2個の入力をもつ関数gが原始帰納的ならば
h(x1,...,xn,0)=f(x1,...,xn)
h(x1,...,xn,y+1)=g(x1,...,xn,y,h(x1,...,xn,0))
で定義されるhは原始帰納的である。

さて、以上で定義した原始帰納的関数がどのような意義をもつのか。直感的に、原始帰納的関数は計算可能(プログラミング可能)である。例えば足し算をする関数をadd(x,y)とすると、これは

add(x,0)=P[1,1](x)=x(つまり恒等関数、入力をそのまま返す関数)
add(x,y+1)=S(P[3,3](x,y,add(x,y)))(既に定義されているadd(x,y)の次の自然数を返している:x+(y+1)=(x+y)+1)

で定義してやればよい。他に引き算、掛け算、べき、階乗、最大値、最小値や平方根の整数部、円周率のn桁目など殆ど思いつく限りの実用的(整数値)関数は原始帰納的である。

では逆はどうか?計算可能な関数は常に原始帰納的、つまり上のルールに則る初期関数の組み合わせに還元できるのか。
答えはnoだ。(これがyesなら計算可能性の数学的定義は完了したことになるのだが・・・)
例えばAckermann関数というものが存在する:

ack(0,n)=n+1
ack(m+1,0)=ack(m,1)
ack(m+1,n+1)=ack(m,ack(m+1,n))

具体的には:

ack(0,1)=2
ack(0,1)=3
ack(1,0)=ack(0,1)=2
ack(1,1)=ack(0,ack(1,0))=ack(0,2)=3

Ackermann関数はどんな原始帰納的関数よりも早く増加する関数である。例えば:

ack(2,1)=ack(1,ack(2,0))=ack(1,ack(1,1))=5
ack(3,1)=ack(2,ack(3,0))=ack(2,ack(2,1))=13
ack(4,1)=ack(3,ack(4,0))=ack(3,ack(3,1))=65533

この関数は原始帰納的ではないが計算可能であり、プログラムも書ける。このように、原始帰納的関数は計算可能性を定義するには不十分なのである。(ちなみに、Ackermann関数が原始帰納的でないことを示す例題もあるが難しいらしい)

swell

2006年04月30日 18時05分07秒 | Mechatronics
28
例会で火曜に9人だった新入生が16人になり、2チームが4チームになった。ってかまだ止まる気配がない。時代は恐ろしい。

29
昼に起きて10時間くらいレスコン・知能ロボコン集中作業。5,6人で2チーム組んで並行で2台作るってのがキツい。しかし今日は作業がかなり進んだ。巨大な時計の歯車が一つ、ガクンと動いた感じ。

30
機械講習会を初めてやる。新入生6人を相手に工具の使い方を説明し、実際にちょっとした加工をやってもらう。人数が多いのであと2回はやらなければならない。1月もあれば2回生と同じレベルの機械加工はできるようになるのではないかという期待(ぉぃ)。

来週から新入生が部室に詰めかけてきて、2回生チームも加速するので嵐の予感。サークルのHPも更新したくなってきたし、新歓が終わったからといって全く気が抜けない。

でも、このサークルを大きくしたいなと改めて思った次第です。




でも、僕らの休暇はどこへ向かう?

週録

2006年04月30日 18時00分59秒 | Diary
予定のない休日は最高の掘り出し物だ。
天気がいいからって何も外に出て過ごすと決まったわけではない。部屋に風をとりいれてのんびり昼寝とか読書とかも、アリかもよ。
24(MON) <-忘れてた
2限物理数学。確率分布について。3限函数論続論。部分分数分解と無限乗積表示について。4限仏会話。

26(WED)
1限解析力学。2限計算機科学。帰納法について。3限微積続論。4限仏会話。

27(THU)
1限量子力学。今年になって初めて出る。すっかり川合先生のファンである。2限微分方程式論が難易度的に無理っぽいので天文学概論に初めて出る。ちょっと興味あるし。輻射輸送の話。毎週簡単なレポートが出るらしいが、今回のは途中から意味わからん。3限ギリシア語。早くも未来形が登場。4限数学基礎演習をサボる。5限コンピュータサイエンス。原始帰納的関数と計算可能性について。計算機科学と内容カブりそうで、まだ全然カブらない。

28(FRI)
1限エレクトロニクス。引き続き素子の説明。オペアンプ登場。2限神話学。19世紀の神話論がニーチェに至るまで。アポロ的なものとディオニュソス的なものについて。3限解析力学演習。最速降下の問題の解答を発表。4限CG実習。Mandelbrot集合を描くのかと思いきや、それを拡大するプログラムだけ書けということだった。ちょっとつまんね。3限専門のせいで毎週半分しか出られないってのがちょっとしんどい。
放課後またまた10時半から3時までビリヤード。機械研玉突き同好会でも作ろうかな。小学校の友達に遊びに誘われたけど行けなかった。

29(SAT)
理学部のクラスメートに大阪12時間耐久散歩なるものに誘われたけどまた行けなかった。っつーか大阪なんて見るものあんのか??
連日の作業の疲れを癒す時間も充分にない。目下の敵は火曜の代数学の試験。必死こいて勉強せんと。。。これと解析力学は今年の軸か?

2006年04月27日 07時10分39秒 | Dream
札幌に某寺がある。

地図には小学校の隣に載っているのだが、実際に探してみても見当たらない。

商店街で地元人に尋ねると、実は3回の整地の度に規模縮小し、なんともう消滅寸前なのだという。

地図の場所にはないと言い、今どこにあるのか教えてくれた。

地下鉄に乗って現地まで行くと小ぢんまりした、いかにもひ弱そうな地蔵があった。

地蔵に添えられた名札がその寺の唯一の存在証明をしていた。ってか住職とかおらんやろこれはw 境内すらないしw

一日かけて寺を発見した喜びに、家族と写真を撮った。

何故か祖母(現地のばあちゃんかも)がいて、何故か父親が服でキメていた。

記憶にはないのだが実は昔、何回かここに来て家族と写真を撮ったことがあってその写真も持ってきていたのだった。(あれ?)



目覚ましが鳴った。

おいw 今の全部夢かいww

よく考えたらあれ絶対京都の地図で、寺を探してる途中の風景は三条寺町みたいな感じやった。




どうでもよすぎる夢でした。あまりのくだらなさに時間を無駄にした気がした。

ただ、今回は誰も死ななかった。




寺には今まで夢で殺した人の墓碑があった




とかなら面白いなぁ。

4/25

2006年04月25日 23時45分28秒 | Diary
新歓が順調すぎてちょっと恐いです。
1限英語。初めて出る。抽選当たってるし、やっぱ出ないのはもったいない。去年と同じ山梨教官で、去年と同じノリだ。まだテキスト持ってないけど、内容は身体論か。
2/3限代数学。初めて出る。3回生コアコース。授業は極めて明快だが、イデアルで既につまづいている自分が情けない。しかも来週テストなので要復習。
4限線形続論に出る気力を既に使い果たしてしまった。
ダメだ、新歓と作業と予習と復習でいっぱいいっぱいだ。
もっと本も読みたいのに・・・

夢 4/24

2006年04月24日 09時20分33秒 | Dream
自宅に友人が遊びに来ていたのだと思うが、自分の部屋を離れていたとき彼が悲鳴を上げたので飛んでいくと不審者が部屋に侵入していた。侵入者を階段から投げ落として殺したら、よく見たらそいつも友人だった。ウワァァァンヽ(`Д´)ノ

ほんとは、殺す前に友人だとわかっていた。だけど友人以前に侵入者だったんだ。

言い訳

2006年04月23日 10時48分41秒 | Tzuredzure
 僕の嫌いな言葉に「言い訳」がある。

 自身を卑下するために使うのならまだ結構だ。存分に使ってくれ。謙遜は日本の誇る美徳だ。


金がないなんて言い訳だ。
仕事がないなんて言い訳だ。
時間がないなんて言い訳だ。
場所がないなんて言い訳だ。
しかたないなんて言い訳だ。
人手がないなんて言い訳だ。
景気が悪いなんて言い訳だ。
相性が悪いなんて言い訳だ。
要領が悪いなんて言い訳だ。
学歴が低いなんて言い訳だ。
頭が悪いなんて言い訳だ。
やる気が出ないなんて言い訳だ。
体力がないなんて言い訳だ。
歳だなんて言い訳だ。
背が低いなんて言い訳だ。
目が悪いなんて言い訳だ。
外国人だなんて言い訳だ。
日本人だなんて言い訳だ。
疲れたなんて言い訳だ。
鬱だなんて言い訳だ。
精神薄弱だなんて言い訳だ。
大人だなんて言い訳だ。
子供だなんて言い訳だ。
学生だなんて言い訳だ。
社会人だなんて言い訳だ。
既婚だなんて言い訳だ。
未婚だなんて言い訳だ。
男だなんて言い訳だ。
女だなんて言い訳だ。
人間だものなんて言い訳だ。


 いかにポジティブな議論を開始しようとしても、「言い訳」の一言が闖入するだけでネガティブに一転してしまう。別に精神論を毛嫌いするというわけではないが、あたかも気合でなんとでもカバーできるといわんばかりの口ぶりである。気合がないときはどうか。それは乾いた雑巾を絞る徒労である。それは敗戦の旧軍の徹を踏む最大の愚行である。

 「言い訳だ」というエセ論駁(あまりに兇暴ゆえ本文にとけこんでしまわないように『』で密閉してしまいたいくらいであるが)。それは厳密な対話を強制終了する。それは議論を再開する気さえ失わせる。それは残された最後の希望さえ葬り去る。これを思考からの逃避と呼ばずして何と呼ぼう。

 トサカに来たならば、論敵を無条件に排撃したいならば、ないしは単に会話が面倒ならば、ただ一言「言い訳だ」と付け加えればよい。何のことはない、僕もそうすることに違いない。その後に何らかの処方箋を準備しておくわけでは、無論ない。「言い訳」のレッテルを貼られた人間がどうなるかは、知ったことではない。

 鬱病もかつては言い訳だった。「言い訳」に対する科学的・積極的な取り組みがなされ、理解が深まるようになったという点において、鬱病患者はまだ救われている。療法が少なからずあるのだから。ならば、人は人をより良心的に救う考え方ができないはずがない。それをしないことは努力の放棄であり、また一部を救い他を殺すという世界に満ち満ちた欺瞞の一つの投影である。

 もののはじめから、自分を守り通すために他人を攻撃し、思考を停止させるために存在するとしか考えられない言葉。Homo Sapiensの名を穢す不必要な思惟経済志向。



 日本語のうちでもなんと醜く、破壊的で、(謙譲語的語義を除いて)消滅すべき語彙だろう。




というようなことを、書きたい時があります。

楽勝A群

2006年04月22日 02時14分26秒 | Diary
探してます。

月1,3,5
火2,3,5
水1,2,5
木2,4
金1,5

あたりで出席不要、受講制限なしとかいう都合いいのあったら誰か教えてください。本来なら楽勝に頼るなんてプライドが許さない(ってか自分は楽勝単位を楽勝にとれる人間じゃないことが去年1年でわかった)のですが、やっぱり背に腹は変えられません(?)。
1限エレクトロニクス。コンデンサ、コイル、トランジスタの基本的性質。
2限神話学。2週目の今日も立ち見だったのでちょっちびっくり。古代ギリシア語におけるMythosの語義とホメロス、ヘロドトス、アリストテレスらの神話学。来週からニーチェの神話学など。
3限解析力学演習。今日は様子見をしようと思ったら、ある問題(Euler-Lagrange方程式がある一般化座標系で成立しているときに別の一般化座標系でも成立することを示す)を5~6行くらいでスラスラと発表している人がいて完全にビビった。こっちは本見ながら1ページかけてグダグダやってるのにwゴールドスタインでも読んでるのかなぁ。あまりのスマートさに開いた口が塞がらなかった。なんか先生もちょっとたじろいでた。自分もがんばらんと。
4限CG実習。本当は3,4限。Linux上でのRuby実習。単位はとれそうな感触。しかも面白そう。専門じゃなくてB群なのが痛い・・・
週末のビリヤードが楽しい。今日も3時間やってしまった。新入生より楽しんでるし。終盤の連勝でテンションも調子も上がりまくり。乾坤一擲がヒットした瞬間にゃ、今週の失敗が全て許された気がしてしまう。単なる昇華に過ぎないのだけれど・・・まぁ、力学の勉強とでも思うことに


知能ロボコンもレスコンと並行で動き出しました。

はい、今年も去年よろしく忙しくなりそうです。

review!

2006年04月20日 22時58分09秒 | Math
 ブックレビューじゃないよ。ごめんね。

 某数学者のたまわく、最も効率よい勉強の秘訣は一に論文を書くこと、二に教えること。

 ってわけで(?)、ヤル気が花粉のように湧き出ているうちにまとめ、まとめ。まぁ多分僕以外全然面白くないと思うけど、ひょっとしたらどんな内容か知りたい人もいるかもしれないので。
計算機科学

 テキストはGlynn WinskelのThe Formal Semantics of programming Languages:An Introductionという本に添っているが今のところどうでもよい。

 プログラム言語の意味論には3通りある。操作的意味論operational semantics、表示的意味論denotational semantics、公理的意味論axiomatic semanticsである。後者になるほど抽象化するのだが、ここではまず操作的意味論を扱い、小さな命令型プログラミング言語IMP(Imperativeの略)を想定して話を進めるようだ。

 まず面白い、と思ったのはプログラムの実行過程における状態の定義。実行状態σとは、算術式の集合から整数の集合への関数である。算術式とは3とかa+3とかx*yとかそういう式だと思えばよい。状態σのもとで算術式aを評価(要するに計算)した値がnであるとき、これを<a,σ>→nと書く。これは表記上の問題で大したことではない。参考までにこれは状態の集合と算術式の集合と整数の集合の直積上の三項関係であるが、これもσが一変数関数なのだから当然だ。

 プログラムは状態σのもとで一つ一つコマンドを実行する。これは例えばソースコードの1行に相当する。操作的意味論における評価の表現は先の通りだが、コマンドの表現は<c,σ>→σ'である。これはコマンドcが状態σをσ'に変化させるという意味を表す。

 状態の定義から自然に状態の同値性が定義される。ある二つの状態σ1、σ2のもとで『同じ算術式a1,a2,...を評価した値がそれぞれ常に同じ』ならばこの二つの状態は同値とみなしてよい。同様に、二つの算術式a,a'が『任意の状態σと任意の整数nに対して<a,σ>→nと<a',σ>→nが同値』を満たすときa,a'は同値である(言い換えれば、どんな状態でも常に同じ値を返す2式は等しい)といい、二つのコマンドc,c'が『任意の2状態σ,σ'に対して<c,σ>→σ'と<c',σ>→σ'が同値』を満たすときc,c'は同値であるという。要するに、どんな状態に与える影響もそれぞれ常に等しい二つのコマンドは等しいとみなすということだ。

 コマンドの同値性を使うと一見ナンセンスな命題が導かれる。どの状態からスタートしても発散して答えが出ないプログラムは、互いに同値である。これは『<c,σ>→σ'⇔<c',σ>→σ'』という条件の(σ、σ')にはまる状態対が存在しない、つまり両辺が常にfalseということによるのである。ただプログラムの発散停止の違いがまだ僕にはよくわかっていない。

 最後にやったのは、IMPにおいて
while b do c(これをwとする)
if b then c;w else skip
という二つのコマンドが同値であることを導出木の計算を使って証明する、ということだったが、ここらへんはチマチマしてるので省略。

 こんなところでいいのかな。kawayuさんあたり、補正があれば頼みたいです。なかなか要約の難しい内容だ。さてどこが面白いのか。状態変数という数学的概念があって、ある状態のもとで変数を評価(計算)するとある数値がポンっと出る。何かに似てません?そう、量子力学ですよ。評価ってのを測定に変えるだけでそっくりそのまま。といっても僕がかじってたのはDiracの行列力学の方だけで、化学とかで扱う波動力学の方ではどうなってるのかさっぱりなんですが・・・素人目にもこんな類似があるとは思わなかった。まぁ、だからって量子コンピュータすごいとかそういう安易な展開にはならないわけですがw ってかもう操作的意味論の話終わったっぽい。はえぇ。
コンピュータサイエンス入門
 目下のキーワードは問題アルゴリズムプログラムの3つである。コンピュータサイエンスにおける問題には入力だけでなく必ず出力(答え)がなければならない。一つの問題を解くのに必要なアルゴリズムが存在する場合は解ける問題、しない場合は解けない問題とよぶ。プログラムの停止性問題、最速のプログラムを見つける問題、Hilbertの第10問題(整数係数のDiophantos方程式が整数解をもつか判定する)は解けない問題に属する。講義は解ける問題と解けない問題の境界線を探る。

 解ける問題のうち常に現実的な時間で解けるものを実際に解ける問題という。例えば素因数分解は実際には解けない問題である。最大公約数を求める問題は実際に解ける問題だが、それを解くアルゴリズムは一つとは限らない。さらにEuclidの互除法という一つのアルゴリズムをとっても、それを記述するプログラム(ソースコード)は何通りもある。

 話変わって、整数から整数への関数の集合(N→Nと書くことにする)が可算(整数添字をつけて全ての要素を数えることができる)ではないことの証明。参考までに、有理数や有限集合は可算、実数は不可算である。背理法を使うが、そんなに難しくないので気構えないで頂きたい。仮にN→Nが可算とすると、f_0(x),f_1(x),f_2(x),...と全ての関数を列挙することができる。ここでg(x)=f_x(x)+1を考える。gは明らかに整数に対して整数を返す関数で、従ってN→Nの元だから整数kが存在してg(x)=f_k(x)と書けるはずだが、ここでx=kを代入するとおかしなことになる。つまりf_k(k)=g(k)=f_k(k)+1となるのだ。目からウロコである。このように矛盾を導く論法を対角線論法と呼ぶが、確かGoedelの不完全性定理の証明にも対角線論法が使われていたような気がしてびっくりである。

P.S.明らかに文章がおかしいところを修正しました。どうやら<と>をブログで編集しようとするとバグに悩まされるようです。

疲労compile

2006年04月20日 21時01分08秒 | Diary
Google先生がかなりはっちゃけちゃってます。これは・・・ピカソ風?
19(WED)
1限解析力学休講。待て。1週間前にちゃんと予告しろ。まぁ大学柄しゃーないけど。いや待て。まだ講義入ってないのに金曜いきなり演習か。まぁ、去年の線型代数もそうだった気がするが・・・
2限計算機科学。今まで一度も見たことがない形の数学で地味に新鮮。論理学とか情報処理の授業なら既にこういう内容やってるのかな?大学に入ってから受けた理系授業で一番衝撃的かも。
3限微積続論。久々に夜1時半まで粘ったレポートを提出。
4限仏語。グループで会話するが、相変わらず勘が戻ってこない。
放課後のレスコン作業が軌道に乗っている感じだ。でも、帰ったらすっかりクタクタで体が全く動く気がしなかったので10時に寝る。自分でも驚きだ。


20(THU)
ビラ撒きと1限の間の、すごくどんよりしたこの疲れは何だ。

1限量子論出るか?出ないか?と散々迷った末図書館で爆睡。ダメだ。最近ダメダメだ。途中まで読んだラカンについての本が若干面白そうだったがどうなのこれ。来週から量子論出ちゃおっかな。
2限微分方程式論。講義はハキハキしてるからともかく、課題のレポート、何をすればいいのかさっぱり分からない。さすがは3回生のコアコース、これは一筋縄では単位とれないぞ・・・
3限ギリシア語。去年のラテン語やロシア語にはなかった問題発生。冠詞である。それも3性3数(ギリシア語にはsingularとpluralの他dual(双数)がある)4格変化つきの。これは手強い。慣れるだけなんだろうけど。英語みたいに定と不定に分かれてないだけマシか。中動相(能動相、受動相に続く第3の相)というシロモノもゾクゾクするがどうなんだろう。
4限数学基礎演習をすっぽかして問題と解答だけもらう。
5限コンピュータサイエンス入門。今回はあまり大した話はなかったが、一つだけおーっという証明があった。
ビラ配りのおかげで毎朝早起きできます。感謝・・・すべきところなのでしょうきっと。

2日で9コマも埋めつつあるのが、自分でも驚きだ。

コマ論

2006年04月18日 22時33分32秒 | Tzuredzure
56単位。多くもなく少なくもない。
某君は18単位だという。
石ころ君は71単位だという。

卒業までに132単位。
今年は何単位とれるかな?

僕の周りに、コマ数が増えて喜ぶ奴はいない。
しかし、逆の考え方もできなくはない。
埋めても埋めなくても、大学に払う授業料は同じ。
なら全コマ埋めて授業に出てやった方が明らかに得ではないか。
ちょっとドイツ語やなんかを勉強してみたいと思ったときに、単位つきの空きコマを利用するのと大金をはたいて駅前の会話学校に通うのとでは前者の方が賢明ではないか。
実際、親のスネもかじらず自分で稼いだ金で授業を選んでいるアメリカの学生は、金を無駄にするようなことは決してしないという。日本人とは感覚が全く違うのだ。
彼らのそういうところは見習ってもいいんじゃないかなぁと思いつつも、早くも火曜をオフにしたい気持ち満々の今日この頃。
サークルやバイト、免許や趣味や習い事のためにフリーの日を作りたい気持ちも否定はしない。
一日中本を読む日がある生活に憧れるが、去年サボりすぎたために今年も埋めなければならない2回生。



今日は1限前のビラ撒きと昼休みの例会と放課後の説明会のために学校に行きました。

新歓?新勧?

2006年04月18日 21時43分37秒 | Tzuredzure
入生迎なんだから新歓に決まってるだろうと思って生きてきたが、新勧と書く人があまりに多いので段々自信がなくなってきた。というわけでちょっと調べてみた。

よくよく考えたら入生誘という考え方もありなんですよね。多分新歓がもともと正しいのだと思いますが、入部前、入部後とニュアンスによってうまく使い分けができるという好例でしょうか。



ビラを回収する方は環境サークルが熱心に教室に時期限定のゴミ箱まで設置しているが、京大に新歓ビラ撒き研究会というものは存在しないのだろうか。どういう学科のどういう授業に配られたどんなサークルのどんなビラがどれほどの効果を持つのか、とかいった情報は決して無益ではない。多くの小規模サークルにとって喉から手が出るほど欲しい情報であろう。うちも配る方は最大9人くらいだけど6000枚は配ってる計算だし。少なくともテニスサークル研究会(ってか活動してるのか?)みたいなのよりはよほど実用的価値があると思うのだが。もしくはバイトでもいい。曜日、時限、教室あるいは校舎を指定して金と原稿を渡せば印刷から配布まで全て引き受けてくれるみたいな。過去問情報ともなれば既に経済価値が付加しているし、ビラ配りほどシステム化が容易な単調作業もないだろうから、合理性を重んじる京大生がそういう広告収入を思いつかないはずがない。恐らく、同じことを考えた人はゴマンといても、サークルの側にしてみれば新歓効果が出費の割に合わないのだろうな。

まぁ、ないのなら僕が作ろうかな。そっちの部長引き受けます。






ごめんなさい嘘です。
とりあえずこの早朝の面倒極まる作業を誰かに押し付けたい気分で一杯なだけです。
P.S.よく見たら「調べてみた」中身を書き忘れてました。ごめんね。

Google先生によれば
新歓 の検索結果 約 1,130,000 件
新勧 の検索結果 約 77,800 件

ということでした。ははは。

killtime

2006年04月18日 00時11分10秒 | Diary
桜は時間を殺す。

漸く晴れた桜空の下をぼんやり通り過ぎていると、他の事はすっかりどうでもよくなってくるのが日本人というものである。この時間を使って他にどれだけ多くの事ができるか考えはしない。。。

今まで見殺しにした時間の仇を討ってやろう、と京都に帰ってきたのに、何だかまだ脳味噌のブレーキを踏みしめて必死に安全確認しながら生活している感じがする。暫くリハビリが必要?

17(MON)
2限物理数学休講。先週休んだので知らずに出てきてしまった。そのまま石ころ君たち数人と談笑。最近またクラスメートの顔をたくさん見るようになったし、理学部の人間と一緒に一日動いているということを実感する。これはいいことだ。
3限函数論続論。Roucheの定理。激しく眠かった。
4限仏語。アヴォカ。ある程度予想済みだったが生徒全員に仏語で自己紹介をさせ始めた。僕まで回らずにひたすら聞き手に終わった。
その後ちょっと作業してすぐ帰る。

明後日の微積続論のレポート、解くだけでも一仕事なのにTeXに起こすのが余計面倒くさい。細かい所は覚えてないのでいつまで経っても慣れない。結局本見ながらやってるし・・・TeX入りパソコンを持っていない人は一体どうするんだろう。大学のLinuxでやるんでしょうか。大変ですねぇ。

微分幾何の簡単な計算一つにも急ブレーキ。まぁ、ε-δよりは随分やり甲斐があるけど。

ダルい。何がいけないのかなぁ。

酔い醒めて

2006年04月17日 01時37分13秒 | Diary
クラスメートに花見に誘われ、レスコンの作業予定もあったのだが、それを塗りつぶして今日は四十九日の法事があった。親戚との食事の後、洛星オケのチャリティーコンサートの舞台片付け(長い・・・)というボランティアに出る。今年受験が終わった同期の卒業生なんかと楽しく飲んで騒いで、終バスがなくなったので同じく飲んだくれて呂律の回らない先生に送ってもらうことになった。タクシーの中で、お前の学年は優秀だったとかそういう意味の話をされたが、こっちも酔ってたのでよく聞き取れなかった。。

結論:僕を必要としてくれる色んな仲間がいるけど、どれも捨てられないなぁ。

そう思った一日でした。