satzz the lernanto online

目眩く思想世界擬きと言霊フロンティア
Depuis 2005/05/19

ヴェンカーの地図

2006年12月14日 01時17分03秒 | Diary
 時は1876年、あるドイツ人言語学者が標準ドイツ語で書かれた40の文例を全国の小学校に送付し、現地の方言に翻訳して送りなおすよう依頼した。これをもとに方言地図を作成し、ドイツにおける言語地理学の端緒を切ったその学者Georg Wenkerの名をとってこの文例はヴェンカー文例(Wenker Säz)と呼ばれるのだが、ここで云いたいのはフランス語履修者の僕がこれを今日2限の比較言語学までに訳さなければいけないことをさっき思い出したということ。古すぎて辞書に載ってない単語もあるらしい。多分来週でも勘弁してもらえると思うけど、いやはや。朝のバイト休もうかなぁ。

 この地図は当時のドイツにおける言語分布を知るものとしてはかなり良質で重要な史料であり、現代に至って3Dデジタル化もなされているらしいのだが(DiWA:Digitaler Wenker-Atlas))正直どこを見たらいいのかわからない。

 どこに突っ込んだらいいのかわからない?

 ブログ復活はまだ先送りになりそう。ブログに価値を見出せなくなったわけでは決してないし続けることで得るものは多いと思うけど、書くのに費やす時間と効用とのバランスを再考するとねぇ(特にこの試験前の時期)。ブログをもっと手軽に書くための環境作りを進めてる、ってことで。とりあえず今のアプリケーションの報酬が入ったら(時期も額もわかんないけど)自分へのごほうびとしてモバイルを買ってWebを持ち歩くことにしようと思っている。

 それからこのブログの方向性ってのも問い直したい。今までみたいな愚痴だらけのブログのままでいいのか、もうちょっと現実回帰を目指したブログにするのか、あるいは両方か。とはいっても、既に情報は充実している巷のLifeHackブログの類に加わっていくことには「今更」感があるし、僕自身、自分の中に着々と根ざしつつあるそういうビジネスパーソン的なモノに少々嫌気がさしてきてもいる。ただ、年度末の進路選択の背後にちらちら伺い見える院の選択や就職のことなど考えておくべき問題は多い。ため息が出る。

P.S. 44251の学校に送られたヴェンカー文例のうち返事は40736通だったという。個人による調査としては、いまどきのアンケートと比べてもすごい回収率だ。ちなみに英訳なら発見。助かった。