横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

おじいちゃんが買ってくれたラジコン(綱島地区センター)

2023-04-10 23:30:15 | 活動の記録

横浜港北おもちゃ病院では、2023年度の活動を始めました。今年度は51回も計画していますので、ほぼ毎週どこかで活動します。カレンダに活動場所を載せていますので、最寄りの地区センターに予約してからおいでください。

今年度2回目となる活動は綱島地区センターで行いました。持ち込まれたおもちゃも多く、各ドクターは2個以上は修理していました。その中から2つご紹介します。

一つ目はラジコン。持ち込んだお母さんと子供に故障状況を聞いたところ、

1)モーター音がうるさいけど進まないことがある

2)前輪の操作がうまくできない

という故障状況でした。

さらに、このラジコン、おじいちゃんから買ってもらったのでなんとか治したい(おじいちゃんは他界している?)とのこと。なんとか修理してあげたいです。モーター音の件は、想定通りギヤ割れによる空回りでした。これはモータユニットのギヤを交換して修理OK。前輪が操作できない方は、リモコンを操作すると少しは前輪が動きますので、リモコンから電波は出ているようです。それでも、車体側の故障か、リモコン側の故障かはまだわかりません。リモコンを開けてみると、前輪も後輪も、操作レバーを動かすと、スイッチを押す仕組みになっています。よく見ると、前輪を操作するレバーが破損していました。

折れた部品もありませんので、代替品を使って補修するしかありません。手持ちのネジを使って、操作レバーを修理(復元?)しました。結構、いい出来です。

動かしてみると、バッチリ。取りに来たお母さんも子供も大喜び。さぞ、おじいちゃんも喜んでくれたことでしょう。治ってホッとしました。

 

2つ目は、子供用のデジカメ。子供用といっても、画質も綺麗で、とてもおもちゃとは思えません。このデジカメ、時々修理に持ち込まれますが、大抵レンズユニットが外れてしまったという故障内容なのですが、今回の持ち込まれたデジカメも同じでした。

開けてみると、こんな感じ。

レンズユニットを本体に取り付ける位置にはネジ穴がありますが、ネジは使っておらず、なんとホットボンドでつけているだけでした。製造を簡単にしたいからでしょうが、これでは子供がカメラを落としたりすると、簡単に外れてしまいます。修理は、ネジ穴に合う小さなタッピングネジを使ってしっかり固定しました。これで新品より故障しにくくなったはずと、修理に満足していると、なんともう一台やってきました。こちらはレンズユニット外れではありません。買ったばかりで使えなくなったとのこと。新品ですので、保証で直す方法をおすすめしましたが、ダメもとで修理して欲しいとのことでした。中を見てみると、なんと断線。簡単に治りましたが、レンズの付け方といい、新品で断線するなど性能はいいおもちゃだけに、作り方がちょっと残念。

おもちゃは子供が遊んでいるうちに壊れてしまうのはやむを得ないですが、できれば高性能より、楽しくて壊れにくいものがいいなと思う修理でした。

 



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