横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

何か入れちゃった?(赤ちゃんメリー)綱島地区センター

2021-10-12 00:38:27 | 活動の記録

やっと緊急事態宣言も解除され、おもちゃ病院も再開しました。10月9日は綱島地区センターで開催しました。

たくさんあったおもちゃ修理で、最初に珍しい故障を紹介します。赤ちゃんがすやすや眠れるように、優しい音楽を奏でて、ツリーが回る赤ちゃんメリーの修理が来ました。

よく持ち込まれるおもちゃで、モータ故障やスピーカー故障が多いのですが、この日の赤ちゃんメリーは、ツリーを差し込む穴のスライドが開かないという症状でした。なんでも、お兄ちゃん(?)が差込穴に、他のおもちゃ部品を入れてしまったとか。キャップのような他のおもちゃ部品はすぐに取れましたが、スライドは接着しているように全く動きません。

中を開けてみると、紫色のスライドが支柱に接着されて固定されているような状態です。むむ、子供が接着剤を流し込むわけはないし。目を凝らしてみると、右の支柱と紫色のスライドの隙間に何か異物が挟まっています。簡単に取れないので、細い径のドリルで2カ所ほど穴を開け、マイナスの精密ドライバーで、挟まった異物を押し出して、やっと動くようになりました。何を入れてしまったのでしょうね。子供ならではの故障でした。

次は、ミッキー&ミニーの扇風機です。今年の夏は暑く、大人も子供も携帯型の扇風機を持ち歩いている人が多かったのですが、スプレーと扇風機が合体したミスト付きの子供用扇風機です。

2台とも、故障箇所は扇風機のスイッチでした。

電池の蓋は防水処置が施されているのに、スイッチは何もなし。当然、子供たちは水を入れる際、スイッチに水をかけてしまうので、どちらもスイッチが錆びてしまったわけです。修理は、スイッチを交換して完了。ミストで涼しさ倍増だけでなく、子供用にファンが柔らかいウレタン素材でできており、よくできた設計なのに、もう一歩なんだなぁ。

最後は、プラレールの踏切と駅が一体化したセット。電池を入れても動かないし、音がならないとのこと。

電池は、単二が3本です。それぞれをテスターで調べてみると、1本がマイナスの電圧が出ていました。電池は消耗して、なくなる寸前に極性が反転することがあります(転極)。修理としては、使えない電池をお客様にお教えして完了です。

この日、ドクター6人で16件のおもちゃを修理しました。件数の割に、時間のかかる修理もなく、リズムよく仕事が進んだ日でした。