横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

笑い転げまわるエルモ(綱島地区センターで入院したおもちゃ)

2023-12-13 12:25:07 | 活動の記録

12月9日に綱島地区センターで活動した際、忙しく修理できなかったおもちゃを入院(預かり修理)としました。

入院したエルモ君、退院しました!

このエルモ君、足の甲やアゴの下のスイッチを押すと笑い転げ回り、最後にはスッと立ち上がるおもちゃです。依頼された状態は、全く動かず、音も出ませんでした。両足の裏にある電池ボックスを見てみると、見事に電池の液漏れで電極が腐食していました。12月9日の綱島地区センターでは、電池ボックス内の電極をリュータで研磨してみました。すると、動くのですが、最後に立ち上がらないし、声も出ませんでした。ここからは修理に時間がかかると思い、入院となりました。

預かったエルモ君、背中から毛皮(?)を脱がしてみます。そして、本体を開けてみると、足を動かすモータユニットにたどり着きました。

モータユニット内を開けてみると、モータ軸についているピニオンギヤが割れていました。

このピニオンギヤ、汎用のギヤではなく、少し長いです。綱島で入院手続きをする際、このエルモ君を修理した経験のあるドクターから、ピニオンギヤが割れていて交換になるはずとアドバイスをもらい、専用のギヤを分けてもらっていました。それを交換したら、ピッタリ。

声が出ないのは、スピーカー不良でした。直径45mmの大きなスピーカでしたが、27mmの汎用スピーカーで代用しました。

そして動かしてみると、元気に笑い転げてくれました(動画はこちら)。

 

エルモ君、無事退院できてよかったね。

 

 


直して欲しいとの手紙(綱島地区センター)

2023-12-09 22:57:21 | 活動の記録

本日、12月9日は綱島地区センターで活動しました。

おもちゃドクターは7名が揃いましたが予約件数はなんと17件!しかも、こういう日に限って修理が難しいおもちゃがやってくるものです。残念ながら治らなかったおもちゃには、

レジスターのおもちゃ(IC不良で断念)

ラジコン(受信部不良で断念、もう一台は治りました)

鳩時計(鳩は出るけど、時計のムーブメント故障で断念)

などがありました。当然、時間切れで入院も3件。お昼休みもゆっくりできないほど、忙しい日でした。

 

そんな中で、心温まる修理をご紹介。お母さんと女の子が、プリンちゃんという犬のぬいぐる(イワヤというおもちゃメーカの赤ちゃんシリーズの猫のぬいぐるみ)を持ってきました。

左後ろ足が骨折してしまったので、直して欲しいとのこと。袋に入っていた、プリンちゃんを出してみると、女の子からのお手紙が入っていました。

大好きなプリンちゃんを直して欲しいとの手紙と、怪我をしてしまったプリンちゃんの様子を詳細に書いてくれました。これは、もう頑張って治さないと!

中を見てみると、手紙の通り、左後ろ足は骨折していました。また、尻尾も骨折していました。

この赤ちゃんシリーズのように歩くぬいぐるみの足は、ポリプロピレン製なので接着ができず、ドクターによって直し方がいろいろあります。本日は、ぬいぐるみ専門医が欠席でしたが、直伝の方法で骨折を直しました。折れてしまった足に金属の添木をつけ、糸を巻いて固定し、糸を接着剤で固めるという方法です。

尻尾も補修し、元気に鳴いて歩くようになりました(動画はこちら)。取りにきたお母さんと女の子に喜んでもらえたのは言うまでもありません。

おもちゃドクター、やっててよかった。