横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

やっぱり乾電池のチェックが基本!(赤ちゃんメリー)菊名地区センター

2022-05-17 21:34:48 | 活動の記録

5月14日は菊名地区センターで活動しました。

この日、おもちゃ修理の基本を思い知らされたのが、赤ちゃんメリー。

症状としては、メロディボタンを押すと音楽はなるのですが、音が小さく、ノイズが乗っています。電池は単二を3本使っています。一応、全部の電池をテスターでチェックしますと、弱っているけどまだ使えそう(これ、伏線です)。そこで中を開けて、基板の電圧を測ってみると、三本で(少し弱ってるので)4Vあるはずなのに、2Vしかかかっていません。

どこかで漏電していて、電圧が下がっているのだと想定しました(間違ってました)。電源スイッチを調べてみても異常ありません。回転する傘を駆動するモータに電圧を供給するトランジスタが原因かと思って、外して調べましたが異常ありません。

他のドクターから「ちゃんと電池、調べた?」と電池チェッカーをお借りして、調べ直してみると、3本のうち1本は使えない状態でした。なんと、基本中の基本、電池が原因でした。

電池は消耗してくると、テスター(内部抵抗が大きい)で正常な値を示しても、電池チェッカー(内部抵抗が小さい)では電圧が低くなるか、測れないことがあります。今回の電池は、電源スイッチを入れると、基板が要求する電流を流せず、電圧が下がってしまい、正常な動作とならなかったわけです。

やっぱり、電池チェックは基本中の基本だと改めて認識しました。

もう一つ、楽しいおもちゃを修理しました。アンパンマンのシャボン玉発生器です。

このアンパンマンのおもちゃ、スイッチが二つあり、上のスイッチは音楽が鳴り、下のスイッチはシャボン玉が発生します。故障状況としては、下のボタンを押してもシャボン玉が出ないとのこと。

シャボン玉は、下につけるタンクからポンプで石鹸液を吸い上げ、アンパンマンの頭からシャボン玉が発生させます。下のスイッチを押しても、ポンプの音がしませんので、モータの故障かもしれません。

中を調べてみると、モータは壊れておらず、スイッチが故障していることがわかり、交換して修理完了です。

動作させてみるとこんな感じ(YouTube動画)。小さなシャボン玉が音楽と共に発生して楽しいです。


子供用DJスタジオ(篠原地区センター)

2022-04-23 23:34:35 | 活動の記録

本日、4月23日は篠原地区センターでおもちゃ病院を開催しました。10時から開始とともに、やってこられたお客様が持ってきたのがこれ! 何とDJスタジオ!

仕組みは電子ピアノと同じですが、DJスタジオのおもちゃがあるとは知りませんでした。故障状況は、右側にあるSound Effectと書いてある6つの白いボタンが反応しないとのこと。たぶん、白いボタンの下にある、ゴムボタンやその下にある電子基板上の電極を清掃すれば直るでしょう。ということで、本体を開けてみます。

電子基板はホコリだらけ。まず、歯ブラシで電子基板を清掃します。その後、スイッチとなっているゴムボタンを外します。なんと、30個もありました。

ゴムボタンの断面は、こんな感じ。ゴムボタンの裏側にある導電性塗料が劣化して電流の通りが悪くなったか、電子基板上の配線パタンが酸化して、ゴムボタンの導電性塗料を押し付けても電流が流れないかのどちらかです。

修理としては、30個のゴムボタンの裏側にある導電性塗料を6Bの鉛筆で上塗りしました。また、スイッチとなっている30個の配線パタンも清掃しました。ここで、難問発生です。ゴムボタンを電子基板にはめ込むのが難しいのです。押し込んでも入らないし、足が2つあるので、それを裏からピンセットで引っ張り出そうと思いましたが、短くてうまくできません。さて、困った。1個でも難しいにの30個もあります。何か方法を考えないと。。。

ゴムボタンを眺めていると、2つの足がついているところに穴が空いています。何か細い針金のようなものを、この穴に入れ、そのまま電子基板の穴に押し込めばいいわけです。工具箱を漁っていると、ゼムクリップがありました。早速、ゼムクリップを使って、やってみるとうまく行きました。地道な作業ですが、30個をきれいに装着できました。

音を鳴らすとこんな感じです(YouTube動画)。

原理は電子ピアノですが、音の迫力は満点。

DJになり切って、遊ぶ子供を想像したら、思わず笑みがこぼれました。

 


思い出のメリーゴーランド(綱島地区センター)

2022-04-10 22:24:17 | 活動の記録

さくらの開花とともに暖かい季節がやってきました。4月9日は綱島地区センターでおもちゃ病院を開催しました。この綱島地区センターは、2ヶ月毎の開催なのすが、いつも予約がいっぱい。この日もたくさん修理しました。中でも一番印象的な修理がこれ!

持ってこられたお客様はなんと、名古屋からやってきたのでした。各所のおもちゃ病院に相談されたそうなのですが、やってもらえるところがなく、当方の修理ブログに似たような修理記事を見つけてやってこられました。なんでも、息子さんが生まれた時に買った思い出のメリーゴーランドとのことでした。ここで無理なら諦めるしかありませんとまで言われると、頑張らざるを得ません(汗、汗)。息子さん、現在29才とのこと、つまり29年前の外国製のメリーゴーランド の修理に挑戦です。

故障状況は、スイッチをONにするとメリーゴーランドが音楽と共に周り、ランプもつくそうなのですが、全く動きません。まずは、中を開けてみるしかありません。日本製のおもちゃは、本体の裏側にあるネジを外すと分解できます。このメリーゴーランド、裏側には分解すべきネジがありません。さて、どうやって、分解するのか。。。テント屋根の先端にネジを見つけました。このネジを外し、テント屋根を外し、回転する黄色のテーブルを外し、中身が見えました。

写真を撮り損ねましたが、モータについているギヤが割れていました。ギヤは外国製、それも29年前のものですから代えのギヤはありません。前回と同様に、ギヤのフランジにワッシャをはめ込むことにしました。そうは言っても、ちょうど良い内径のワッシャがなく、地道にワッシャの内径を削ることにしました。

ようやく、ワッシャの内径が広がり、ギヤを補修して、プーリーに組み付けました。これで完成です。

直ったメリーゴーランド、こんな感じで動き出しました(YouTube動画)。

お客様は大喜びだったのは言うまでもありません。こっちも、プレッシャーがかかっていたので、ほっとしました。おもちゃ(というより、アンティーク小物かな)を直すことで、お金で買えない思い出のお手伝いができ、こっちも嬉しくなりました。

 

 

 


今年度最後の活動(篠原地区センター)

2022-03-26 21:45:46 | 活動の記録

2021年度最後の活動は、3月26日篠原地区センターで開催しました。

コロナ渦で開催することができなかった2020年度に比べ、2021年度は感染防止に努めながら、ほぼ毎週開催してきました。緊急事態宣言などで開催中止が5回ありましたが、46回も開催することができました。これも地区センターの皆様、おもちゃ病院を利用してくださった皆様のおかげです。感謝、感謝です。

さて、年度末最後のおもちゃ病院はドクター4人で、アンパンマンの電子ピアノ、フライホイールのトラック、歩くお猿さん、仮面ライダーセイバーのベルト(治らなかった、ごめんなさい)、ドクターイエロー(新幹線)、プラレールの貨物車、おもちゃの携帯、空気エンジンのトミカ基地(空気エンジンを持ち込んでもらい、次回へ)に対応しました。アンパンマンの電子ピアノとフライホイールのトラックの修理をご紹介します。

まず、アンパンマンの電子ピアノ。

 

この電子ピアノは時々、持ち込まれます。故障状況は白い鍵盤の音が出ないとのこと。内部の電子基板上にある接点の銅箔に錆が出ているのか、その接点をショートするスイッチのゴムについている導電性塗料が劣化しているのか、どちらかでしょう。開けてみるしかありません。

結構、開け閉めはネジ数が多くて大変。本体のケースを開けるのに、15本。内部の基板は3つからなっており、全て繋がっているので、全部のネジを外さねばなりませ。これが25本。また、ネジを外したあと、基板を裏返すためには、いくつかのリード線のハンダつけを外さねばなりません。

やっと、鍵盤の下にある基板の接点が見えてきました。すべての接点の酸化膜を清掃し、組み付けます。つまり、ネジを25本しめて、ハンダつけ。さあ、どうかなと思って確かめてみると、あと2つの鍵盤がちょっと反応が鈍い。。。しょうがありません、再度、25本のネジを外し、ハンダつけを外し、今度はスイッチのゴムについている導電性塗料のところを、6Bの鉛筆で上書きしました。そのあと、基板を再度取り付け、ネジを閉めます。二回基板の取り外しと取り付けをしたのですが、ネジを緩めるのと締めるので、130回になりました!でも、直ってよかった。

次は、フライホイールで動くトラック。

フライホイールですから、押せばフライホイールが回り、トラックは進んでいくはずですが、動きません。中を開けてみると、フライホイールのギヤボックスのギヤが割れていました。

この故障、先週に引き続き、2回目です。デジャブかと思いましたが、気を取り直して、直す方法を考えねばなりません。割れたギヤは、汎用のピニオンギヤではないので、手持ちがありません。過去、ギヤの修理はいくつか挑戦してきましたが、さてどうしたものか。このギヤ、フランジ(出っ張り部分)がついていることに気がつきました。そこで、フランジの径に近い内径のワッシャをはめ込むことにしました。実際にはぴったりの内径ワッシャはないので、リーマで内径を削って合わせました。

ぴったり!、修理完了。

来月から新年度。横浜港北おもちゃ病院は、引き続き活動していきます。ご利用ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


パトカー は故障だらけ(小机地区センター)

2022-03-25 00:03:51 | 活動の記録

3月19日は、横浜線小机駅のそばにある、小机地区センターでおもちゃ病院を開催しました。

ここは元々持ち込まれるおもちゃの数が少なめなのです。”押し入れにしまったおもちゃ”まで期待しましたが、この日はドクター7人で修理したおもちゃは4件!楽しみを皆で分担(笑)しながら修理を行いました。

4件の一つは、サウンドパトカーでした。このパトカー、天井のボタンを押すと、本物のパトカー 同様に迫力ある音と赤灯やヘッドライトの点滅が楽しめます。

でも、持ち込まれた状態は結構悲惨な状況でした。音もならないし、天井の赤灯は外れてぶら下がってます。このパトカー は走行用のモータを内蔵していませんので、押すとフライホイールで進むはずですが、それも動きません。。。

中を開けてみると、

たくさん壊れてました。

赤灯のリフトアップ部品はバラバラに折れてしまっているので、リフトアップをあきらめることにしました。残る電気系の修理とフライホイールの修理を二人のドクターで分担しました。

スピーカは断線だけだと思いきや、スピーカそのものも故障していました。ヘッドライトはLEDでしたので、外部電源(3V)で点灯することを確認して、外れていたリード線をハンダつけしました。これで断線修理も完了と思ったら、赤灯の電源線(4芯)も断線していました。結局、電源線は全て断線していたのでした。

フライホイールは数枚あるギヤの一つが軸が折れてしまっていました。プラスチック製のギヤボックスでしたので、元の軸のあった場所に穴を開け、外側からネジをねじ込み、ギヤの軸としました。

リフトアップ機能以外は、完全に直りました。たくさん故障箇所がありましたが、どうやって遊んでいたのでしょうかね。それとも壊れて、押し入れに入っていたのですかね(笑)。