横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

小さな自動車と大きな自動車(車軸の修理)篠原地区センター

2022-07-24 22:12:27 | 活動の記録

暑い夏が戻ってきました。今日の横浜の気温は33度でした。この夏、イギリスでは40度を超えた日もあったとか。もう、地球はどうなってしまうのでしょうか。

この暑い日にもかかわらず、おもちゃ病院にも色々なおもちゃが持ち込まれました。その中から、大きな自動車と小さな自動車の車軸修理についてご紹介します。

まず、小さな自動車。牽引トラックの前輪が壊れたと持ち込まれました。

いわゆるミニカーですが、左右の前輪タイヤはあるものの、車軸がなくなってしまったようです。直すと言うより、車軸の代用品を探さねばなりません。工具箱の中を探したり、他のおもちゃドクターに車軸になりそうなモノを提供してもらうなどして、代用品をいくつか集めました。ゼムクリップ、虫ピンなどなど。

結局、一番左の部品を使うことにしました(何の部品なのかわかりません)。この部品の直径が車輪の軸穴よりわずかに大きいので、長さを合わせて接着剤をつけて押し込みました。これで小さな自動車の車軸は修理完了。

さて、次は大きな自動車です。子供が乗って遊ぶ、自動車の後輪が取れてしまったとのこと。車種はイギリスの高級車のベントレー。昔は子供の喜ぶ自動車といえば、スポーツカーでしたが、最近の子供達には高級車が人気なのですかね。時代は変わりました。

このベントレー、後輪が外れています。車軸には滑り止め加工もしてあるのですが、車輪側の車軸の穴が空回りによって大きくなってしまっていて、車輪を車軸にはめてもすぐに取れてしまう状況です。

大きくなってしまった車輪の車軸穴は小さくできないわけですから、車軸の直径を何らかの方法で少し太くして、車輪を嵌め込むしかありません。しばらく考えていましたが、熱収縮チューブを車軸に被せて、車軸を太くする方法を思いつきました。

手持ちにリード線の接続に使う細い熱収縮チューブはありますが、このベントレーの車軸より太い熱収縮チューブは手持ちがありません。この日参加しているドクター全員に事情を話し、太い熱収縮チューブを見つけました。 早速、この太い熱収縮チューブを車軸に被せて加熱してみると、こんな感じです。先端部分が自然と細くなって、タイヤを押し込めやすくなりました。あとは、車軸に後輪をぎゅっと押し込んで修理完了です。

小さな自動車と大きな自動車の車軸に関する修理以外に、こんなおもちゃもありました。

これは、飲料水の自動販売機のおもちゃです。おもちゃのコインを入れ、ボタンを押すと、おもちゃの飲料水が出てきます。この時、音楽とともに抽選が始まり、当たりが出るともう一本もらえます。最近の本物の自動販売機も当たり外れがありますね。よくできてますねー。故障状況は、電池ボックスの接触不良でした。

トイストーリの宇宙人(エイリアン)のキャラクターが描かれたクレーンゲームです。よく、アンパンマンのクレーンゲームが持ち込まれますが、このタイプはクレーンのモータが非常に小さく、修理が大変です。

結局、クレーンに到達するには全てを分解し、クレーンのモータユニットまで分解したところ、クレーンを吊り下げている紐がプーリーに噛み込んでいました。

動くとこんな感じ。

ロールスロイスの自動車や本物そっくりな自動販売機などに遭遇できるので、おもちゃドクターは楽しいです。