横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

電池ボックスにびっくり!(おやすみホームシアター)日吉地区センター

2021-04-17 21:29:21 | 活動の記録
今日、4月17日は、日吉地区センターで活動しました。ここ日吉地区センターは、東急線日吉駅から住宅地に向かって放射状に伸びている真ん中の道路をまっすぐ歩いて、徒歩8分くらいのところにあります。

今日の予約はたくさんあり、修理写真を撮っている暇がないほど、忙しい日でした。というわけで、今日のブログは詳しい修理記録はありません。それでも、ちょっと面白い故障がこれ。赤ちゃんがすやすや眠るホームシアター。カセットを変えると、音楽と天井に映し出す絵が変わります。優しい音楽と、ゆっくり動く天井の模様で、赤ちゃんがすやすやというわけなのですが、全く動かないとのこと。


電池を取り出して、テスターで測ってみると全く問題なし。中で断線でも起きているのかと、本体を開けてみましたが、全く異常なし。なんで動かないのか。本体を元に戻して、電池をもう一度入れようとして、びっくり。電池ボックスのマイナス側電極が全て、倒れています!

なるほど、電池を入れようとして、マイナス側の電極を全部押し倒してしまったというわけです。こんな故障(失敗?)もあるのですね。電極を引っ張り上げ、お客様に事情を話して、終了。

次は双子(?)のファービー。二匹とも動かないということで、二人のドクターで並行して修理しました。残念ながら、一匹は動きましたが、もう一匹はどうしても動きません。動いた方のファービーは、スピーカーが壊れています。そこで、動かない方のファービーからスピーカーを移植しました。お客様に事情を話すと、動かない方のファービーが部品提供してくれたと喜んでくれました。


ピカチュウのUFOキャッチャーも来ました。これは、音楽はなるけど、クレーンがうごかないとのこと。電池の電圧を測ってみると、1vちょっとしかありません。このおもちゃは、電池が消耗してくると、この症状が出ます。ということで、故障はしておらず、電池を交換していただくようにお願いしました。


その他もたくさんありました。写っていないけど、電子ピアノも、バイクの置物も、骨折した犬のぬいぐるみもありました。


5人ドクターで、合計22件の修理をした忙しい活動日でした。

押しボタンがない!(組み立て自動車)綱島地区センター

2021-04-11 21:37:00 | 活動の記録
4/10(土)は綱島地区センターで活動しました。

この日、直すのが簡単なのに、しばらく悩んでしまったおもちゃがこれ。組み立て自動車。車体に、自動車の前後カバーを取り付け、ネジで締めて完成させるおもちゃ。組み立てるのも、完成した後も楽しいおもちゃです。


故障内容としては、音がならないとのこと。電源線の断線かスピーカ故障かなと思って、なかを開けてみると電池ボックスと基板を結ぶ線が切れてます。修理としては、ここを半田付けして、あっさり完了。しかし、基板には導電性ゴムによるスイッチが三つ付いていて、真ん中しか音がなりません。もっと不思議なことに、自動車の本体には、真ん中の導電ゴムを押すスイッチしかありません。残り二つのスイッチは、どうやって使うのか。。。


基板のスイッチをいじっているうち、単独でそれぞれを押しても真ん中しか音が出ませんが、残りの2つと真ん中を同時に押してみると、ヘッドライトが付き、音が変わりました。ダミーではありません。よく見ると、オレンジの丸型スイッチの横に、穴が空いてることに気がつきました。そうです、これは組み立て自動車でした。本体にカバーを被せると、カバーの裏側の突起が穴からスイッチを押し付ける仕組みでした。よく考えてありますねぇ。修理より、このおもちゃの仕組みに感動しました。


次のおもちゃは、ラジコンのショベルカー。

コントローラーのアンテナが折れたとのこと。操作してみると、アンテナがなくても、問題無く遊べます。うーむ、半田付けせず、接着剤でつけて形だけ整えようかとも思いましたが、コントローラーを開けて、半田付けからやることにしました。ここで、難題が発生!操作スティックがどうして抜けません。困った。。。一人のドクターが、そのスティック、フタを外すとネジが隠れてるよと教えてくれました。なんだ、そうかとフタを外しにかかりましたが、今度はフタが接着されていて、壊して取るしかありません。もう一つは、穴を開けてネジを外してみました。修理後に、手持ちの赤いシールを切り取り、貼り付けて、完了。アンテナより、スティックの取り外しと、その補修に苦労した修理でした。


ちょっと変わったおもちゃもきました。ドミノ倒しのドミノを自動的に立てていく自動車です。修理内容は、ピニオンギヤの交換だけでした。動作を確かめて見ると、見事にドミノをたてていきます。

この自動車、ドミノは自動的に立ててくれるのですが、ドミノをカセットホルダーに入れるのが難しい。カセットにドミノを入れるぐらいなら、ドミノを自分で立てた方が楽です。なんか変な感じ。専用の道具があるのでしょうか。

その他もたくさん来ました。いつも、修理しながら、楽しいおもちゃの仕組みに感動してます。おもちゃドクター、楽しいボランティア活動です。ほんと。

季節外れのクリスマスツリー(神奈川地区センター)

2021-04-04 22:32:03 | 活動の記録
暖かい陽気とともに、2021年度が始まりました。新年度の最初4月3日は、神奈川地区センターで活動しました。

いつも入学式の頃に桜は見頃なのですが、今年は例年より1週間ほどはやく、桜も満開となりましたね。この日、季節外れのおもちゃがやってきました。いつも11月頃になると、、クリスマスツリーの飾りやおもちゃが持ち込まれることが多いのですが、4月にツリーは珍しいです。このツリー、音楽がなり始めると、観音開きにツリーが開き、中のターンテーブル(人形でも乗っていたのでしょうか)が回ります。曲が終わると、ツリーも閉じます。故障内容としては、この開閉ができないとのことでした。


たぶん、モータのギヤでも割れているのかと想像しながら、ツリーの台座を開け、モータユニットを観察します。すると、2つあるモータユニットの左側は、プーリーにOリングがありません。これでは、開閉できないわけです。よく見ると、外れたOリングがありました。この外れたOリングをつけてみましたが、ちょっとゆるゆるな感じ。これでは、外れるのも無理ありません。手持ちのOリングで、若干小さめのOリングを探し、交換してみました。しかし、プーリーとOリングはバッチリなのに、やっぱり開閉がスムーズではありません。どうやら、案の定、ギヤも空回りしているようです。ミニ四駆の8枚歯のギヤ(紫色)をつけてうまく動くようになりました。それにしても、持ち込まれたお客様、今の時期にクリスマスツリー、何に使うのでしょうか。


次は、女の子が大好きなドールハウス。どうやらキティちゃんのおうちのようです。本物の家同様、玄関チャイムがついていて、指で押すと鳴るはずなのですが、鳴らないとのこと。

玄関チャイムの裏側の基板を取り出し、接点を掃除することで、修理完了です。

家の次は、パソコンです。アンパンマンのPCで、マウスがついています。マウスのクリックボタンがうまく操作できないとの故障でした。マイクロスイッチの故障か、それともマウスと本体を繋いでいる多芯線の一部が断線しかかかっているのかと想像しました。本物同様に、マウスでカーソルを動かし、クリックで選択できます。クリックボタンを触っていましたが、ボタンそのものが、マウス本体に引っかかっているような感じでした。どうやら、電気的な故障では無いようです。


マウスを開け、クリックボタンとマイクロスイッチを眺めていると、クリックボタンのマイクロスイッチを押す支柱が、マイクロスイッチの端を押しています。これでは、クリックボタンを強く押すと、クリックボタンがわずかに変形して、うまくマイクロスイッチを押せないことに気がつきました。支柱がマイクロスイッチをしっかり押すように、クリックボタンの位置をわずかに矢印方向へずらすことにしました。クリックボタンの位置を決める支柱に、白いプラ板を張り、やすりで削って位置調整しました。


あんぱんは人気もので、こんなおもちゃもやってきました。あんぱんのぬいぐるみですが、音が出ないとのこと。

中を開けて、基板を見てみると、電池ボックスの電極に半田付けされていました。ここ電極のところのパターンが割れています。電池ボックスの電極にリード線を繋ぐより、コスト安なのでしょうが、電池の出し入れで、基板が動くので、よくある故障です。これは、半田付けをし直して、完了。


その他もたくさんありました。治らないおもちゃもありましたが、新年度初日の活動としては、楽しい活動となりました。