横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

たくさんのレジスター(神奈川地区センター)

2023-09-02 23:53:11 | 活動の記録

本日9月2日は神奈川地区センターで活動しました。ここの住所は「神奈川県横浜市神奈川区神奈川本町8−1」です。神奈川県の中に、小さな神奈川という住所が二つも入ってます。神奈川県以外の方からすると、不思議な住所かもしれませんね。

さて、この日は10件のおもちゃを修理しました。この日、なぜかレジスターが3台も持ち込まれました。

まずはアンパンマンのレジスターから修理します。このレジスター、スイッチを入れても全く動作しません。中身を見てみると、スイッチが入らない(電源オンにならない)ことがわかりました。

スイッチに接点復活剤をかけて、オンオフを繰り返し、スイッチと基板を結ぶリード線のハンダ付けをやり直し、修理完了です。

次に大きいレジスターは、バーコードスキャナが動作しないのと、レシートが回転しないとのこと。中を開けてレシートの仕組みを観察すると、輪になったレシートがモータで回転する仕組みです。モータで動かしているゴムローラは動いているものの、レシートは空回りして動きません。ゴムローラの反対側にある軸を指で押してみると、レシートが回ります。

つまり、軸をゴムローラ側に寄せれば、ゴムローラとレシートが密着して回転するはず。指の代わりに、小さく切ったスポンジを入れてみるとうまく、レシートが回転しました。

バーコードスキャナはスイッチのオンオフに加え、LEDの点灯もあるので、多芯線で繋がっています。この多芯のうち何本かが断線して故障します。この大きいレジスターは3芯でしたが、やはり断線していました。これは多芯線を交換して修理完了

3つ目の小さなレジスタは大きなレジスタ同様、バーコードスキャナが動作しないとのこと。この小さなレジスターのバーコードスキャナは、4芯多芯線で繋がっていました。これを一本ずつ調べてみると、なんと4本とも断線していました。子供がレジスターで遊んでいる最中、スキャナを引っ張るのはよくあることですが、4本全部切れるのは珍しい。スキャナで本体をぶら下げたりしたのかもしれませんね。大きなレジスター同様、多芯線を交換して修理完了。

さて、最後に紹介するのはおうむ返しをするインコです。人の声を真似るのをおうむ返しと言いますが、インコが人の声を真似るのもおうむ返しというのはちょっと変な感じ。そもそも、このおもちゃはインコなのかおうむなのか・・・。

このインコ、スイッチを入れても全く動作しません。 インコの毛皮(?)は全て本体に貼り付けてあるので、ドライヤーで加熱しても綺麗には剥がせません。つまり、中を開けて調べることは不可能です。 悩みながらスイッチをオンオフしていると、動作する時があり、原因はスイッチの接点不良と想定しました。でも、本体を開けられないので、スイッチを修理するのは不可能です。どうしようか悩んだ末、電池ボックスの蓋のそばに穴をあけ、スイッチ目掛けて、接点復活剤をスプレーすることにしました。

何回か接点復活剤をスプレーし、その度にオンオフを繰り返して、見事に動作するようになりました。しかし、おうむ返しをするときとしないときがあります。うまく治っていないのかなぁと悩みながら、インコの背中を触っているとおうむ返しをすることに気がつきました。そうなんです、このインコ、スイッチを入れ、背中をさすると、おうむ返しをするのでした(動画はこちら)。インコのピヨちゃん、治ってよかった。