横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

耳の動く犬のおもちゃ!(篠原地区センター)

2024-01-27 22:30:15 | 活動の記録

本日、1月27日は篠原地区センターで活動しました。

今日もたくさんのおもちゃを治しましたが、ワンちゃんが二匹もやってきました。そのうちの一匹は、1月12日に菊名地区センターで直したものと全く同じおもちゃの犬でした。故障箇所は、左前足の軸部品の破損で、これも全く同じ。本日はぬいぐるみ専門医が別な地区センターで活動中でしたので、補修部品がなく、入院とさせていただきました。もう少し、待っててね。

もう一匹のワンちゃんは、同じようにリードがリモコンになっており、お散歩ができる犬のおもちゃなのですが、耳が動くタイプでした。その耳が動かないので治して欲しいとのことでした。歩く、鳴く犬のおもちゃは子供に大人気。持ち込んだお父さんによると、お子さんがこの犬を大好きで、旅行に行く時も連れて行っていたとのこと。

このワンちゃん、結構頭が大きいので、中に耳を動かすモータがありそうです。リモコンを操作すると、モータ音が聞こえますが、確かに耳が動きません。歩くのは問題ないようです(実は問題ありでした)。早速、ぬいぐるみをゆっくり剥がしてみると(実はこれが結構手間がかかります)、面白い構造でした。両手をあげているように見えますが、耳を動かす部品です。本体の歩くモータユニットと、耳を動かすモータユニットは独立でした。

耳を動かすモータユニットを開けてみると、ギヤが噛み合っていない部分があります。原因はギヤの軸が曲がっていました。軸が曲がるなんて、びっくり!。軸を治して組み込めば、ギヤは噛み合いました。

さあて、これで修理完了と思ったら、後ろ足がぶらぶらしていることに気がつきました。歩いてはいましたが、後ろ足を止めていたネジが外れていました。これは、一回り大きなネジを使って補修しました。

結局、耳だけでなく、後ろ足も故障していたのでした。治してみると、音楽を鳴らしながら歩き、時折吠えるタイミンングで耳を動かしてくれました(動画はこちら)。

 

 


想定外の修理&想定通りの修理(菊名地区センター)

2024-01-14 21:14:05 | 活動の記録

1月12日(土)は菊名地区センターで活動しました。ここでは隔月でおもちゃ病院を開催してます。

この日も15件近くを修理したのですが、そのうちの2件をご紹介。まずは、恒例の歩く・鳴くわんちゃん(前回はネコちゃんでした)が左前足が骨折してやってきました。

このわんちゃんは想定外の修理となりました。

いつものように毛皮(着ぐるみ)を剥がして胴体を出してみると、左前足が取れており、一緒に割れた部品が出てきました。

この小さな割れた部品を治して組み上げれば修理できると想定しました。小さく割れているので、割れた部品同士を仮接着し、強度を出すために金属ピンを埋め込むなどなんとか修復して組み上げましたがうまく歩きません。この日参加していたおもちゃドクター皆に相談し、あーでもない、こーでもないと話しているうちに、胴体から割れたもう一つの部品が出てきました。なんと、左前足を取り付けていた部品はもっとバラバラになっていたのでした。ここで、うーんと唸っていると、ぬいぐるみ修理を得意とするドクターが、「3Dプリンタで作った部品があるよ」と。早速取り付けてみると、ピッタリ。

想定とは違う修理となりましたが、元気に歩くようになりました(動画はこちら)。最近の歩くわんちゃんは、頭にマイクがあり、鳴き声は吹子でなく、電子音をスピーカーで出しています。頭を撫ぜると、いい声で鳴いて歩きます。なんとかなって、よかった。

 

2つ目は、ラジコンです。これは想定通りの修理となりました。

このラジコン、前後に動くのですが、ハンドルが効きません。リモコンのタイヤを操作すると、前輪のモーター音は聞こえます。多分、モーターのピニオンギヤが割れているのでしょう。早速、前輪のモーターユニットを取り出すことにしました。

まずは、車体カバーを外します。この車体カバーはクリップを抜くと外せます。

次に、サスペンションを外し、本体のカバーを外していきます。

やっと、前輪の操舵を行うモータユニットが見えてきました。中を開けて、モーターのピニオンギヤを見てみると、案の定、割れていました。

今度は逆に組み上げて、想定通りの修理となりました。

 

想定外でも想定通りでも、おもちゃ修理は楽しいなぁと思った日でした。