横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

今年度最後の活動(篠原地区センター)

2022-03-26 21:45:46 | 活動の記録

2021年度最後の活動は、3月26日篠原地区センターで開催しました。

コロナ渦で開催することができなかった2020年度に比べ、2021年度は感染防止に努めながら、ほぼ毎週開催してきました。緊急事態宣言などで開催中止が5回ありましたが、46回も開催することができました。これも地区センターの皆様、おもちゃ病院を利用してくださった皆様のおかげです。感謝、感謝です。

さて、年度末最後のおもちゃ病院はドクター4人で、アンパンマンの電子ピアノ、フライホイールのトラック、歩くお猿さん、仮面ライダーセイバーのベルト(治らなかった、ごめんなさい)、ドクターイエロー(新幹線)、プラレールの貨物車、おもちゃの携帯、空気エンジンのトミカ基地(空気エンジンを持ち込んでもらい、次回へ)に対応しました。アンパンマンの電子ピアノとフライホイールのトラックの修理をご紹介します。

まず、アンパンマンの電子ピアノ。

 

この電子ピアノは時々、持ち込まれます。故障状況は白い鍵盤の音が出ないとのこと。内部の電子基板上にある接点の銅箔に錆が出ているのか、その接点をショートするスイッチのゴムについている導電性塗料が劣化しているのか、どちらかでしょう。開けてみるしかありません。

結構、開け閉めはネジ数が多くて大変。本体のケースを開けるのに、15本。内部の基板は3つからなっており、全て繋がっているので、全部のネジを外さねばなりませ。これが25本。また、ネジを外したあと、基板を裏返すためには、いくつかのリード線のハンダつけを外さねばなりません。

やっと、鍵盤の下にある基板の接点が見えてきました。すべての接点の酸化膜を清掃し、組み付けます。つまり、ネジを25本しめて、ハンダつけ。さあ、どうかなと思って確かめてみると、あと2つの鍵盤がちょっと反応が鈍い。。。しょうがありません、再度、25本のネジを外し、ハンダつけを外し、今度はスイッチのゴムについている導電性塗料のところを、6Bの鉛筆で上書きしました。そのあと、基板を再度取り付け、ネジを閉めます。二回基板の取り外しと取り付けをしたのですが、ネジを緩めるのと締めるので、130回になりました!でも、直ってよかった。

次は、フライホイールで動くトラック。

フライホイールですから、押せばフライホイールが回り、トラックは進んでいくはずですが、動きません。中を開けてみると、フライホイールのギヤボックスのギヤが割れていました。

この故障、先週に引き続き、2回目です。デジャブかと思いましたが、気を取り直して、直す方法を考えねばなりません。割れたギヤは、汎用のピニオンギヤではないので、手持ちがありません。過去、ギヤの修理はいくつか挑戦してきましたが、さてどうしたものか。このギヤ、フランジ(出っ張り部分)がついていることに気がつきました。そこで、フランジの径に近い内径のワッシャをはめ込むことにしました。実際にはぴったりの内径ワッシャはないので、リーマで内径を削って合わせました。

ぴったり!、修理完了。

来月から新年度。横浜港北おもちゃ病院は、引き続き活動していきます。ご利用ください。