萩の里自然公園を代表する春の花 シラネアオイ(白根葵)
シラネアオイ(白根葵) 別名:ハルフヨウ(春芙蓉),ヤマフヨウ(山芙蓉)
キンポウゲ科シラネアオイ属の日本固有の植物。
北海道から本州中部の山地~亜高山の明るい林内、谷間の斜面などやや湿ったところに生える多年草。
萩の里自然公園では、5月の上旬、「今年はどうなったのだろう」と心配していると、
突然のように地上に現れます。年により少し変わりますが、5月中旬に開花します。
4枚の花弁のように見えるのは「がく片」だという。
北海道では「絶滅危急種」に指定しています。
雄しべは多数、雌しべは2個。果実は2個が合着していびつな台形状。
種は11月頃熟すようだ。
和名の由来:日光白根山に多く咲き、立葵の花に似ていることから。
和名の由来となった日光白根山では、盗掘・鹿による食害などにより1993~1994年頃までに殆ど姿を消してしまい、群馬県のレッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されている。1996年頃から県や村、地元の高校の協力によりシラネアオイの保護、復元作業が開始され、2000年12月には「シラネアオイを守る会」が発足し、群馬県立尾瀬高等学校と群馬県利根郡片品村、社有林がある日本製紙も参加し、シラネアオイの種の採取・育苗・植栽のほか、電気柵の設置、成長調査や山の清掃などの活動が行われているという。
萩の里自然公園のシラネアオイも、一時は盗掘防止のため夜回りをしたとも聞いていますが、今は公園の利用者すべてがパークレンジャーみたいなものです。
ところが2017年エゾシカが食べ始めたことが分かり、地元の漁協から譲り受けた使用済みのサケ定置網を張り巡らすなどして保護しています。
萩の里自然公園のシラネアオイ