こまちのさすけね亭

ひだまりを 拾って歩く お年寄り

2023年11月の映画

2023-12-15 | 映画
11月は、上映スケジュールにどうしても都合が合わせられないことが多く、鑑賞した本数は控えめでした。

そして、良いなと思えた作品数も少なめでした。

おすすめは、以下の1本です。

◎ロルフ・デ・ヒーア監督『悪い子バビー』(オーストラリア/イタリア、1994)

薄暗い部屋に35年間閉じ込められ、母親と暮らしていたバビー。

父と名乗る男が突如現れたことをきっかけに、外の世界に飛び出して行くお話です。

なかなかに個性的な作品でした。

公開30周年ということですが、当時は日本での上映はなく、今年が日本での初公開だったそうです。

なぜ日本での上映が見送られたのかは、冒頭で察することができます。

ここでは明かしませんので、ぜひ本編をご確認ください。

他にも、あまり上品とは言えない表現が数多ある作品で、決して万人向けではありません。

それでも、主演でバビー役のニコラス・ホープの演技力が素晴らしく高く、それだけで観る価値があります。

子供のような笑顔から狂気、そして魂の歌唱まで、様々な表情で魅せてくれて最後まで飽きることがありません。

なぜかハッピーエンドなのもカオス。

『時計じかけのオレンジ』に共通するような独特な空気感がありました。

少し変化球な作品を求める方にぜひ観ていただきたいです。